13、旅の準備
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
魔獣の氾濫と後処理も一段落し平和な日常が戻り騎士団での訓練、技術習得も順調に進んでいる、だが1番の問題の解決方法が思いつかない、王様に何とかしてもらうしかないか〜
「王様、今日はお願いがあって」
「珍しいねぇ、君から訪ねてくれるとは」
「出発日は決めていませんが、旅に出ようかと思っています、それで冒険者カードが目立ち過ぎる気がして、、、何とかなりません?」
「SSSなら何処でもフリーパスで便利だと思うけどねぇ、だが君の言う事もわかる、もう一枚カード作ろうか?」
「それって規約違反ですよね〜」
「私はこれでも国王だよ、特権ってのがあるんだよ」
「でも俺は王族じゃないから」
「Sランカー以上になれば諸事情によって身分を隠して行動する事はある、国とギルドの承認があれば2枚目カードは可能だ、ギルマス権限でカードを調べればリンクされた1枚目のカード情報がわかるが問題ないだろ?カードランクも自由に選べて偽名も可能だ、名前とランクはどうする?」
「クロコ Bランクでお願いします」
「旅に出るなら君に贈呈したいモノがあるが、受け取ってもらえるか?」[内容がわからないのに返事をしないといけない雰囲気、この人らしい話の進め方だ、変なモノは渡さないだろう]
「はい、頂きます」
俺は馬車と旅の相棒に飼育してある獣をもらった、馬車は大工技術を活かし改造するから荷馬車を頂き、獣はホワイトウルフとブルースライムをもらった、ホワイトウルフは乱丸、ブルースライムはアクアと名付けた、乱丸は飼育技術を学んでいた時から俺に懐いていた馬車を引く事が出来る大型獣、アクアは生まれたばかりで成長が楽しみだ
飼育場から戻ろうとする俺達に隣の敷地から鍛治仕事を教えてくれた鍛治師が声をかけてきた
「コウ殿、旅に出られるのですか?」
「はい近いうちに、お世話になりました」
「コウ殿が旅たたれるこのタイミングで鍛冶場倉庫に眠らせていた武器が突然光り輝きまして、これは正当所持者の顕れと判断しました、是非この武器をお連れください」
「歴史を陰で支える者の武器<オクタロッド>だろ」
「王様御存じでしたか」
「本来なら魔獣氾濫前に君が持つべきモノだったのかもな、コウ殿持って行ってくれ、どうせ使える者はいない」
「ありがとうございます」[使える者がいないってのが気になる]
日本では自動車好きだったが、この世界では自動車は無いので馬車を改造するのは胸踊る、帆馬車の帆は外し板に張り替える、4m近くあった高さも約半分にしロースタイルの木製馬車にした、この世界に無いデザインの俺専用馬車が出来た
旅に必要な野営道具、携帯食、メンテナンス道具等を購入した、途中寄ってみた雑貨屋で指輪のセットが販売していてなんとなく気になるので購入した、倒産した宝飾店の品らしく指輪100個セット9割引と怪しい商品だった、必要な物は全て買い揃え冒険者カードの発行を待つだけとなった
カードが出来るのを楽しみに待つだけだが、乱丸とアクアの戦闘力を確認するため近くの草原にラビット狩りに来た、乱丸は鋭い爪と牙で簡単に仕留める、アクアは水属性でウォーターバレット、ウォーターカッターを使う、頼もしい二人だ
乱丸、アクアと獣狩りをしながら数日過ごすとカード発行の連絡が来た
いよいよ旅の始まり、俺と乱丸、アクア3人で楽しく旅立つ予定だったがギルドで
「カードが出来ましたのでお渡しします、パーティーメンバー登録も終わっています、パーティー名【ブラッククロス】クロコ様、乱丸様、アクア様、シーラ様が登録されております」
「3人の登録じゃないのですか?最後の人は間違いかと思いますが」
「私共は依頼通り4人をパーティー登録しました」[王様しかいないよなぁ〜]
コウ•クロスが見えているステータス
体力 8740k
魔力 12880k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション
闇・
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス
特・複写、最適化、リングス




