108、レイナの秘密
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
レイナが12歳になり冒険者登録をした、独り立ちしても良いのだが俺に付いて来るらしい
今俺達はボリア大陸行きの船に乗っている、この航路は未だに商業船しか航行していない
「クロコさん、商業船ってお風呂無いんですね」
「そうだな、昔と同じだ」
「何故この船に乗るのですか?クロコさん転移すればすぐですよね」
「旅を楽しむ為だ、苦労した事も良い思い出になる」
「分かりました、でも陸に上がったら公衆浴場行きましょう」
20日間の航海でボリア大陸のコニア王国の港街アビラに到着した、真っ先に公衆浴場に行く
「クロコさん、気持ちいいですね〜」
「そうだなぁ〜」
「ところでボリア大陸には何しに来たのですか?」
「この大陸も昔来た事があるが長く滞在したのは西側だけだったから、東側もゆっくり見ようかと、それと【エルフの隠れ家】にも興味がある」
レイナの表情がエルフの言葉で変わった気がしたが、レイナはエルフの特徴の耳の形はして無い、俺の気のせいだろう
風呂から上がりギルドで情報収集の後、酒場へ行く
この大陸には6カ国有り北東部3割が深い森、森に隣接しているのはアラゴ王国、【エルフの隠れ家】は自由に行き来出来る土地だが深い森の奥にある為行く者はいない、途中の獣が強く行き来出来る者がいないと言う事だ
現在のコニア王国からベルデ王国を経由してアラゴ王国へ行きノボと言う町へ行けば森の入口は近い、馬車で7日の距離だ、買い物を済ませアラゴ王国ノボを目指す
「クロコさん、お話しがあるのですが」
「馬車の旅は時間がある、何でも話せ」
「実は【エルフの隠れ家】と呼ばれている場所は私の故郷です、隠れ家なんて言われてますけど、ただの村ですよハハハ」
レイナが冗談?どう返すのが正解か考えた
「、、、お前、耳長く無いよな」
「はい、私は種族はエルフですが耳が長くありません、数百年に1度生まれる〈不幸を齎す子〉と呼ばれる存在でした、殆どの子供は生まれた時から耳が長くエルフの特徴を持っています、中には生まれた後に耳が伸びる子供もいますが、5歳を過ぎて耳が伸びない子供は〈不幸を齎す子〉として村から追放されます」
「その不幸を齎すって過去に何かあったのか?」
「大昔、耳の短い子が生まれた時に干ばつになり森の木々は弱り多くの人々が死亡した、耳の短い子が死亡した途端に雨が降り森の木々が蘇ったと聞いています」
「ただの偶然だろう、で何でクワッカからオリガ王国を目指していたんだ?、、、お前まさか、船で沖に流されたのか?」
「はい、小舟に乗らされて辿り着いたのがあの辺りでした」
観光船で2、3週間かかる距離を小型船で?自殺行為だ、いや本人が望んで行った訳では無いから殺人行為、クワッカに到着したのは奇跡としか思えない
「お前普通なら死んでいるぞ、しかし、、、俺はエルフってのは優しい心を持った者の集まりかと思っていたが違うんだな、エルフなら親は生きている可能性が高いんだろ、会いたくないのか?」
「村の人が、、、」
「関係無い、、、村の人は、、、レイナお前がどうしたいんだ」
「会いたいです、村に行きたいです」
「だったら行くしかないだろう、文句を言う奴がいたら俺がぶん殴ってやる」
「ありがとうございます」
レイナは目を赤くして今にも泣きそうだった
馬車を走らせ7日予定通りにノボの町に到着した
「レイナ緊張しているのか、場所が分かっているなら明日午前中に到着する」
「はい6年ぶりですから、、、」
そう言えば昔レイナが「帰ったとしても」ではなく「帰れたとしても」と言ったのを思い出した、地理的にも精神的にも遠い場所だったから「帰れたとしても」と言ったのだろう
翌朝レイナの故郷を目指す
体力 測定不能
魔力 測定不能
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド、ブラックサンダー
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルテイカー、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ、ポイズン、ポイズンブレイク、念話
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




