106、妖精の国2
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
【妖精の国】を探す方法に空からの目視調査を選んだが初日は成果がなかった
2日目も空からの探索を行っているが午前中は成果がない、午後からも空を飛び探索を続ける
「クロコさん、あそこ」
レイナが指を差して何か見つけた事を教えようとするが俺には何も分からない
「何があるんだ?俺には何も見えない」
「四角い石が有ります」
「四角い石?俺にはさっぱりだが、、、」
レイナの指差す方向に速度を落とし高度も下げ近づくと、四角錐の石がある、森の中で5m程度の石、俺なら何度通っても見逃す自信がある程目立たない、近くに着地したいが開けた場所は無い
「レイナ此処から飛び降りる事は出来るか?」
「間違いなく死にます」
レイナは怯えた顔で此方を見て答える
「なら俺にしっかり捕まっていろ」
「はい、わかりました」
レイナが俺にしがみ付いたのを確認してクロエイを収納して風魔法を使い着地する、高さ5mの小さなピラミッド1面だけ模様が彫られた場所がある
「クロコさん、これは?」
「たぶん転移魔法陣だと思う、何処に行くか分からない入口、伝説が正しいのなら【妖精の国】へ続くはず、行くしかないよな」
レイナが頷く、乱丸とギンをペットハウスから出し魔法陣に魔力を流すと光に包まれ暗闇の中へ移動した、松明を使い辺りを照らすと幅が2mくらいの廊下が延びている、サーチで安全を確認しながら前へ進む、獣が出る気配は無い
先へ進んで行くと降りの階段が現れ俺達はそれを降って行く、暫く降ると階段は無くなり一辺10m程度の四角い大きな空間に出たが何も無い壁を調べるが平らに加工されているだけだ、ふと地面を見ると地面に溝が彫ってあるこの大きな空間全てが魔法陣になっていた
「レイナいいか?」
「はい」
返事をしたレイナが俺の側に来る乱丸とギンも近づく、俺は片膝を着き、手を地面に着け魔力を流す
暗かった空間が太陽光が差してきたように明るくなる地面に花が咲き、壁も階段も見えなくなっている
「クロコさん、凄く綺麗」
「そうだな」
「私こんな景色初めて見ました」
レイナはとても嬉しそうだ、いつの間にか光の粒が俺達の周りを飛び回っている、小さな光の粒、人の形はしていない
暫く見ていると、何処からか声が聞こえて来た
「何をしに来たのですか?」
「俺達は【妖精の国】を見たくて来ただけです」
「そうですか、此処までよく来られましたね、悪意の無い者には加護を与えます、火水土風光何か望みは有りますか?娘さんからどうぞ」
レイナは少しの間考えるが30秒程度の短い時間だった
「私は光、光の加護が欲しいです」
「分かりました、光の加護を与えます」
レイナは光に包まれ、光の粒子がレイナの身体に入っていった
「男性の方は?」
俺は今の自身の力に満足している、更に強くならなくても、、、と考え答えを出した
「俺は要らないからこの子にもう一つ与えて貰えるか?」
レイナが此方を見る何故って顔をしている、俺はレイナを見て大丈夫と心で呟く
「分かりました、娘さん、では風の加護でも宜しいですか?」
「はい、お願いします」
再度レイナは光に包まれた、今度は少しだけ緑色が入った色で輝く光の粒子がレイナの身体に入っていく、光が消えると同時に俺達の周り全体が光に包まれ真っ白になる、視界が戻った時には外の石で出来た四角錐の前に移動していた、入口の模様は消えている、不思議な体験に言葉を失った状態で時間が過ぎた、鳥の鳴き声で我に返る
「レイナ、不思議な体験だったな」
レイナはまだボーとしている
「、、、は、はい、でもどうして加護を私に?」
「これ以上の強さは要らないからな、それから後で必要な魔法は複写出来る可能性が高い、お前が強くなればいい」
「クロコさん、ありがとうございます」
俺達は転移で森の入口まで戻り森を見つめる
「綺麗な場所だったな」
「そうですね、クロコさんのお陰で見る事が出来ました」
「お前が見つけなければ辿り着けなかった、帰るぞ」
「はい」
体力 測定不能
魔力 測定不能
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド、ブラックサンダー
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルテイカー、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ、ポイズン、ポイズンブレイク、念話
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




