103、感覚の違い
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
新生【ブラッククロス】の初陣は勝利で終わった
勝利したとは言え一人前と胸を張れる程強くはない、日々の訓練は続く
本人達もスピード不足は自覚して身体強化〈ブースト〉魔法と基礎訓練に身が入っている
メイとユナと出会ってもう直ぐ1年、11歳の誕生日直前で出会ったメイは冒険者登録出来る12歳が近い
「メイ、12歳が近いが冒険者登録した後どうする?」
「どうするって?」
「独り立ちするとか、別のパーティーに移るとか、このパーティーに残るにしても用の有る時だけギルドで集合して普段は自由に暮らすとか、四六時中一緒にいる方が少ないと思うぞ、お前は同年代ではかなり強い何処に行っても大丈夫なはずだ」
「出来れば今のままがいい」
ユナとレイナもこの話は聞いている、メイ本人もだが全員が1人でも生きて行く事も考えてくれれば、、、冒険者の強さだけでは世の中生きて行けない、世間を知る事が大事だと分かってもらいたい
1か月後メイが12歳になり冒険者登録した、俺はメイに金を渡し報酬を渡すから自分で管理するように言ったが拒否された、普通自分1人の部屋になり喜ぶかと思ったが何を考えているか分からない
部屋はまだ良いのだが、風呂が困る大浴場のない宿では部屋毎に入浴するルールの宿が多い、夫婦と子供が1人か2人で入る大きさの浴槽に俺を含め4人で入るのは、、、年々身体が大きくなってきているので狭くて落ち着けない
「お前達風呂が狭く感じないか?」
「湯船に浸かれて幸せです」
この世界の公衆浴場は混浴ばかりでヌーディストビーチにでもいる感じがする、感覚が麻痺しているのか裸を見られる事に抵抗感がないらしい、俺の方が恥ずかしい
初代【ブラッククロス】の時はマリーだけがいつまでも俺に付いてきて、他のメンバーは自由時間をそれぞれで楽しんでいたが、今はマリーが3人いるようなものだ
更に1年が過ぎユナが12歳になったが、この子も1人部屋は要らないらしい、年々狭く感じる浴槽に嫌気が差してきた、俺は転移を使い景色の良い場所に浴槽を出し屋外で1人の風呂を楽しむようになった、ある日1人風呂を楽しんだあと宿に戻ると寝ていたはずの皆が起きている
「クロコさん、どちらに、、、くんくん、石鹸の匂いがしますねぇ〜」
[加齢臭もするはずだぞ〜]
「クロコ何処行ってたんだ?」
メイが威勢がある口調で俺に問う
「大人の男の人が行くところですか?」
ユナが悲しそうな目で俺を見て尋ねる、たぶん娼館にでも通っていると勘違いしている?いや仮に俺が娼館に行っても悪い事をしている訳ではない、話しをすると大人の女の人が好きになって捨てられるのではないかと心配していたらしい
初代【ブラッククロス】の時突然姿を消したように、レイナが12歳になった時に、いなくなる準備をしていると思っていたらしい、野営で馬車の中で寝泊まりする状況でさえ以前のパーティーより快適と言うメイとユナにとってこのパーティーは天国のようなもの、手放したく無い生活だった
次の日からメイとユナは別部屋にをとって泊まるようになった
日本にいた時、ゆとり世代とかZ世代とかの若者の考えが理解出来なかった、俺は此処でも若者の感覚を理解出来ない、結局俺は時代遅れの爺なのだろう
体力 測定不能
魔力 測定不能
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド、ブラックサンダー
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルテイカー、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ、ポイズン、ポイズンブレイク、念話
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




