う

作者：あ行

過激な表現があります。

全てフィクションです。

夜更け前、ある男が立たさずんでいる。少し狐目で唇は薄く横に長いメガネをかけスーツ姿で公園の真ん中に立っている。手にはスーツケースを持っているが何か入っているのかは全く分からない。蛍光灯の光がその男を照らす。ポケットからプルルルルと着信音がした。しかしその男はそれを機にとめなかった。予めに来るとわかっていたかのように。男は静かに音を殺すかのように歩き始めた。コツンとも音がしない。その男の前から部活帰りの子供だろう。カバンを背負い左手には大きい水筒を持っている16歳ぐらいの男の子だ。身長はやや平均より劣るぐらいでそれに見合った体格もしている。男はその男の子を見るなりニヤリと笑い。左手に持っていたスーツケースに右手を突っ込みゆっくりとその右手をあげてくる。男の右手には蛍光灯の光が反射している包丁を持っていた。男の子はそれに気づき逃げようとしたが足が動かない。膝から下がないように崩れ落ち目は包丁から離れない。男はそれを見るなり全力で男の子に向かって走ってくる。男の包丁は崩れ落ちた男の子の左目を目掛けて。グサッと突き刺した。目から血が溢れだしている。左眼球は完全に潰れていた。男は包丁をギュッと握り引いた。目から血の噴水が飛び出し余裕で返り血を浴びるぐらいには飛んだ。そして次に男は右目に差し込んだ。その次は左太もも。次は腎臓辺りに。と次々に刺し続けた。男の子は声を荒らげ叫ぶ。住宅街に響き渡っている。しかしいつの間にか男の子は声を出す余裕させなくなり。死んでいた。最後は心臓にグサッと刺し残していたそうだ。男の子の姿は見るも無惨な姿になっていた。両目の眼球は潰れ真っ黒になり、腸はこぼれ、手と足の指は全て切り離され、両耳も切り取られ、身体中には刺された跡が何十箇所もある。その後、男はブランコに座っている所をパトロール中の警察に捕まりその場にあった少年の遺体の犯行容疑を認めている。男の刺した理由は「仕事でイライラしていたから」だった。男は殺人の犯行があまりにも酷いため裁判の結果では死刑とされた。警察はなぜ男の子が大声を出しているのに住民は助けようとしなかったのかを聞いた。帰ってきた答えは

『めんどくさかったから』。のちにこの事件は令和最初の最悪殺人として歴史に残った。

拝啓男の子の親御さんへ

私は人の道を外れることをしました。

何も罪のない子を殺しました。

申し訳ございませんでした。

謝って済む話ではないことは承知の上です。私を憎み殺したいとお思いです。なので私はこれを最後の手紙にしたいと思って書きました。

男より

9月20日この日になると朝から晩まで最悪殺人の話題が取り上げられる。10年たった今でも流れる。男は死刑判決が下された4年後に死刑にされた。男の最後の言葉は警察官への侮辱とも言える言葉だった。

「最後に言い残したことは」

「私はあの子一人以上の子供を殺しています。なぜ警察官は探せないのか不思議ですね。だから私みたいな人が生まれるんでしょ笑立派になったつもりの警察官達なら日本はそのうち潰れますよ。嗚呼、元々潰れ始めてるか笑まぁあと21体の遺体を頑張って探してください笑以上です。」

この言葉は何故かTwitterに流れ瞬く間にトレンド入りした。しかし誰がどうやって死刑室の音声を盗み流したのかこれも未だに未解決である。そして21体中の12人の遺体は発見された。遺体は皆同じ右足裏に縦の傷跡が付けられている。1人目生駒山の飯盛城御体塚郭東石垣群の近くに見つかり2人目は茨木カンツリー倶楽部の池の中3人目は住之江公園の池の中4人目はなんば駅のコインロッカーの中5人目は石津川の阪神線の下6人目はユニバーサルシティポートの真横7人目は巳ノ池の中8人目はせんごくの杜の中9人目は大阪南港南防波堤灯台の側10人目は園田競馬場近くの川11人目は中山池の中12人目は梅田駅のコインロッカーの中。犯人は大阪を中心に遺体を隠していると考えられておりあと9人の遺体も現在捜索中である。だと思われていた。ある夕暮れ時、1本の電話が大阪警察のもとに掛かってきた「9歳ぐらいの女の子が渋谷の代々木公園の池の中から見つかりました。」東京警察からの電話だった。なぜ東京にあるのかなぜ大阪ばかりに隠していた死体を東京に隠しているのか。はたまた事件との関係性がないのか。また謎が深まった。そして大阪警察はこのことをメディアに流さなかった。何故なら男を私達の代弁者と崇め始めるものが時々いるからだ。社会の理不尽性、労働基準法を無視する会社などを問題視するようなことが度々ネット上で議論され、そこで上がってくるのがこの男の話なのだ。男の背景にはサビース残業の日々、家族からの軽蔑、休みなしの日々など辛い話が色々上がってくる。だからと言って人を殺し良い理由にはならないし自殺する理由にもしてはいけない。話を戻そう。警察はメディアには流さなかったが渋谷駅というわけもあり警察がコインロッカーから遺体を引き上げる時の動画がネット上に広がった。テレビもこれを取り上げた。

「先日ネット上で渋谷駅のコインロッカーから少女の遺体が引き上げる動画がネット上で出回っています。これを警察は『全く知りません。捏造された動画です』と主張されています。これについて…」カタ、

暗い8畳ぐらいの部屋。パソコンの光だけが見える。季節に似合わず黒いフードを着ている男。男はピタッと手を止めパソコンを閉じた。ゆっくりと、ゆっくりと頭だけを回してこっちを見てくるような。男は後ろの左斜めに目線をもってきた。しかし、そこらグリッと首を180°回し君の見ている場所にニコッと不気味に笑う。すると男はそのままこちらへゆっくり歩いてくる。ピンポーンとインターホンが鳴る。男はこちらに来るのをやめ、玄関の方へと歩いていった。ガチャと扉が開く音がした。「警察のものです。葵衣琴葉さんで間違いないですね。逮捕状が出ております。署までご同行お願いします。」「はい。」ガタン。

「昨夜、令和最悪と名高い殺人を犯した。葵衣琴葉さんが逮捕されました。犯行に対し犯人は『私はヒーローになりたかった』と犯行を認めています。続いてのニュースは……」

この後にわかったこと、殺した少年少女は皆、犯人に「殺してください」と連絡していた事。少年少女はいじめ、虐待、幼く両親を亡くしているなど色々あった。男との関係性は全く関係なかった。なら男が言っていた21体の遺体はどこに。

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

初めましての方は初めまして。

見た事がある人はお久しぶりです。

誤字脱字、もっとこうしたらなどの指摘がありましたら遠慮なくおっしゃてください。

次ぐらいには明るい恋愛の話とか書いてみようかなと思っているんですけど、そういうおすすめの小説とかってありますか？あったら教えてください！

また、気が向いたら書きに来ます。

ご高覧ありがとうございました。