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ムラクモとクシナタは滝の大陸の滝の裏側をひたすら歩いていた。
早く宿泊所へ着きたい。
見も心も、疲労が限界にまで達していた。
「六枚目の粘土板には、何が書いてあったの」
クシナタが警備員が見えなくなってから、再びムラクモに質問した。
「『地球の欠片である。』と書いてあった。」
「地球の欠片? 何が地球の欠片なの。どういう意味だと思う」
「わからないよ。ちょっと落ち着くまで待ってくれ。疲れちゃって、考える余裕がない」
ムラクモはそういいながら、ノートに六つ目のことばを書き足した。
これで六つの粘土板のことばがすべてそろった。
『我々の住む六つの大陸は、』
『人類の行った時空実験によって、』
『西暦2099年、』
『その時空実験で砕けた』
『地球という惑星が壊れた。』
『地球の欠片である。』
ムラクモはノートをじっくりと見る。
だが、わからない。
意味がすぐにはわからない。
粘土板を六つ見てまわったのに、トキノマ伝説の謎が解けないでいる。
ムラクモは宿泊所に着くと、すぐに疲れてぐっすりと眠ってしまった。
クシナタは、自分で六つのことばの意味を考えてもよくわからなかった。
結局、トキノマの謎は解けないまま、クシナタもムラクモの横で眠ってしまった。




