表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
206/212

197話 完成は次の改良点も含めて

こんにちこんばんは。

色々あって投稿が遅れた仁科紫です。すみませんでした……。申し訳ないので来週のどこかでもう1話更新します……。


それでは、良き暇つぶしを。

 あれやこれやとルカさんに注文をつけ、その度に『できっかぁ!』とルカさんがキレ、その度に空が『そんなことも出来ないの?』と煽り。何故かその度にうまく乗せられたルカさんの尽力もあり、なんとか全ての絵を描き終えることが出来た。

 この間、2週間。ルカさんからしたらたまったものではなかっただろうが、なんだかんだと付き合いのいいルカさんは全ての絵を描くまで度々島に訪れてくれた。そのお陰で完成度はとても高く、訪れる人々を目でも楽しんで貰える程のものになったといえよう。……まあ、来なければ連れてくるだけなので、それが嫌だっただけかもしれませんが。


 ニケの翼をひろげて完成した遊園地を空から見下ろす。まず目に入るのは巨大な火山だ。

 島の真ん中が盆地となるように山を作り、その山の中に紛れるようにして赤いマグマを吹き出す黒い山が存在している。

 勿論、この遊園地を作っている間、他に何もしていなかったわけがなく、徐々にではあるがこの島に住民という名のキャストを増やしていた。

 お陰で想定よりも巨大な火山を設置することが出来たのは嬉しい誤算だ。結果として火山内の探検がより充実しましたし、いい事づくめですね!これからも住民を増やしていきませんと!


 住民を増やす大切さを実感しつつ、次に目を向ける。

 次は銀色の大きな観覧車だ。窓にガラスは嵌っていないため、風を直に感じることができるのがポイントだろう。ただ見ているだけでは飽きるという声もあったため、周りの風景を外の景色だけではなく他の景色に変えられるようにしてみた。……神様が。意外と言ってみるものですね。神様曰く、カメレオン石と百色紅を使っているらしいですが、どうやって作ったのか全く想像がつかないですし。


 フリーフォール、ジェットコースターの上を通り、山を行き来するロープウェイ、森を走る機関車を通り越し、今度は島の入口側まで移動する。

 正面に捉えたエントランスでは仲睦まじく並ぶ2羽の白と黒の鳥が迎えてくれる。この2羽の鳥はテーマパークの顔となるキャラクターだ。シマエナガのような丸々とした体に円なひとみが愛嬌を感じさせる。

 名前は白い鳥がスカイ、黒い鳥はラニに決まった。主に考えたのは神様だ。私と空のネーミングセンスは信用ならなかったらしい。別にシロとクロでもいいですよね?……神様に聞かれたらそういうところだよって言われそうです。まあ、別にいいんですけど。神様ですし。


 エントランスから続くグッズの販売店を向かって右側に行けば癒しの拠点となる湖が。左側に向かえば動物たちが暮らす放牧場がある。

 まずは湖の方角へと向かった。

 火山の隣に設置した大きな湖はキラキラと輝き、周りに巨大なシャボン玉のような泡がフワフワと浮かんでいる。下から見れば湖も相まってより幻想的な光景を見れるだろう。泡はその場で浮遊しているが、何処かに流されていくことなく浮かんでいる。完全な停止ではなく、不自然ではない程度に動いているところがより幻想的に見せるためのポイントだ。ふむ。ここもいい感じですね。


 そこから火山裏側へと進むと、小さな小屋と広大な平原が見えてくる。柔らかな草の生えた平原は、上空から落ちても怪我をしないように弾力のある不思議な土壌へと変化させてある。

 つまり、平原が一面トランポリンのようになっているのだ。

 トランポリンとして跳ねて遊ぶもよし、空を駆け巡るシューズをはいて空を飛びまわるもよしのエリアになっている。勿論、誤って他のエリアに行かないように飛行制限はつけてあるが、より分かりやすいようにここでも空に赤いシャボン玉のような泡を浮かべていた。


 問題なさそうなことを確認すると、最後のレース場に辿り着く。

 レース場は動物たちの放牧場の隣にあり、放牧場から動物を選んでレースに参加するという形にする事にした。現在、放牧中の動物は、比較的大人しい動物であるジャラパンという巨大な兎だけだ。

 この動物は神様が神様権限で生み出した動物だったりする。元々、動物を生み出すのは神様の担当なのだとか。島では担当する神が司る力を使用可能ということで、今回は動物たちを作成してもらった。

 ただ、テイムをする人は必要らしく、まだあまり気性の荒い動物は放牧できないのだが。より楽しんで貰うためにもやはりテイマーは必要ですね。探すか、自分で出来るようになったらいいんですが……考えておきましょう。


 その後もまたグルっと一周し、全てのアトラクションを空から見て満足した私は神様たちのところに降りた。



「あ。プティ。空からの景色はどうだった?」


「とってもいい感じでした!あの感じなら観覧車から見ても見応えがありそうでしたよ!

 ただ、もう少し彩りが欲しい気はしますね。」



 高いだけでも景色は楽しめるが、どうせ見るならよりいい景色を見たいだろう。そのための空からの確認だったが、やはり少し空白が寂しい。というやり、アトラクション以外のものに手を回しきれていない気がした。

 装飾に関しては絵が一番手っ取り早いとはいえ、ルカさんに頼りきりになってしまうのは良くないだろう。あくまでも善意の協力ですしね。いつまでも他のファミリアの方に頼ってばかりはいられませんし。



「まあ、その辺はおいおいでいいんじゃない?

 徐々に完成に近づいていくのも、客にとっての楽しみになるかもしれないし。」


「そうですね。では、とりあえず完成ということで!」



 こうして遊園地は完成を迎え、ポップな白と黒の2羽の鳥が目を引くテーマパークが誕生したのだった。

 さて、完成しましたし、さっそくルカさんを呼んでデートして貰いませんと!貸切って言ったら……あれ?喜ばれるより怒られる未来が見えるような……



「は、はぁ!?2人きりとは聞いてたけど、マジの2人きりとは聞いてねぇぞ!?」



 案の定と言うべきか、照れ隠しに怒るルカさんの顔は真っ赤だ。まさか2人きり=貸切状態とは思わなかったらしい。



「それなら、何人か呼んだらいいんじゃない?知り合いくらいいるでしょ。」


「……うちのファミリアはダメだ。絶対からかいに来る。」



 しばらく考えた後、諦めたようにため息をつく。協力した手前、約束は守るべきだと思ったのだろう。渋々と答えた。ルカさんはこういうところが律儀なのだ。だからこそ、アキトさんと仲良しなのが不思議なんですけどね。


 

「あ。それなら、トアさんでも呼びますか?デートにどうぞと。」


「……多分、そこはデートって言わない方がいい気がするぞ。あそこは主従関係のつもりでいるからな。」


「そうなんですか?」


「おう。下手に触れると火傷するからなぁ。」



 どこか遠い目をするルカさんは何かやらかした後のようだ。私も気をつけませんと。


 それならいっそ、ゼウスファミリアからヘスティアファミリアまでの全マスターとサブマスターを招待しようということになり、片っ端からメールを送信した。勿論、アキトさんにはルカさんから誘うように言ってあるため、レトファミリアには送っていない。

 返答があったのはゼウス、ヘラ、アテナ、デメテル、ポセイドン、ヘルメス、ヘパイストス、アレス、ヘスティアの9ファミリアだ。残りのアフロディーテファミリアからは返答はなかったが、殆ど関わったことがないだけにそういうものだろうと気にしないことにした。

 返事のあった9ファミリアのうち、参加希望は5ファミリア。ゼウス、ヘラ、アテナ、ヘルメス、アレスだ。ヘスティアファミリアは運悪くライブの日らしく、休めないからという理由で不参加だ。他のファミリアも似たり寄ったりの理由で不参加らしく、遊園地の需要自体はありそうだ。


 こうして初のお客様は12人と決まり、全員の予定が空いていた土曜日の夜に集まることになった。

 ちょっとドキドキしますね。楽しんでもらえると良いのですが。

次回、デート!



それでは、これ以降も良き暇つぶしをお送りください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 遂に完成♪次は開園記念パーティーですね。それともちょっと違うけど「こけら落とし」? シンボルに白鳥と黒鳥かと思ってた。ツルだと赤が入ってるし、あの部分て「ハゲ」だからな~。 シマエナガ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ