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~代理戦争から世界統一~
ここは現代から少し先にある未来。
大気汚染と資源枯渇が更に進み国家間での表向きでの貿易が完全に停止した。
残った少ない資源がどうなったかというと元々財力を持っていた財閥の人間が独占。
市民層へは資源が配給制へと変化していったが国に残された資源も残り僅か。
人々の不安と怒号は日に日に大きくなっていった。
当然各国で起こるパンデミック。
テレビ報道は止まり、街は毎晩の様に燃え上がった。
もうこのまま人類は終わるかと思われた…
そこから更に100年と少し数少なくなった人類は、ようやく生活に安定を取り戻した。
ただし、そこに国と呼ばれる括りはもはや存在せずパンデミック前に資源を蓄えた財閥達の人間が少し残ったばかりであった。
しかし安定を得た人々は当然退屈を覚える。
財閥の人間は荒廃した世界の代わりにVR空間の開発を進めた。
そして完成したのは血に塗れる新たな遊戯【旗軍戦争】だった。