〜番外幕〜 貴族
グーチョキパーで、グーチョキパーで、なにつくろー なにつくろー
右手はグーで、左手もグーで、作者〜 作者〜
サイクロプス戦から3日も経ちました。
未だに森を彷徨っています。
食料は魔物を狩ってそれを焼き、たまに実っている食べられる果実は片っ端から採取している。
水は、川沿いに歩いているので問題ない。
転移道具は、商人の家に転移するのではなく、品物をこっちに持ってくる道具らしいので、使っていない。
これからあとどのくらい歩くんだろう....
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あれ、ここは......
突然自分が平原に出てきたとき、山築桐枝は自分が何を見ているか分からなかった。
なぜなら、自分はショッピングモールの自動ドアを通っただけだったからだ。
あたり一面の草原には鹿や羊....に似ているが、厳密には少し違う。
それぞれに立派な角が3本生えている。
突然のことに訳が分からなくなった私は、その場に座り込んでしまった。
〜〜〜〜〜〜〜
「△*#&$%◎✘?」
いつの間にか寝てしまったようだ。気が付いたら、目の前には人がいた。
白い鎧をまとい、腰には剣が見える。結構大柄な男だ。
「あ、えっと、あの....」
なにを話しかけられているのか分かるはずもなく、思わず日本語で答えてしまった、と言うか、この反応が普通だろう。何しろ、此処がどこなのかもわからないのだから。
目の前の人は、何かしばらく考え込んだあと、私を捕まえた。
私は連れて行かれるがままに連れて行かれ、ホワイトハウスのような立派な家に連れてこられた。
その中に入るやいなや、私を連れてきた人は大声で叫んだ。
「%#&◆+#!◎$%&#*▽!」
何喋ってるのか、さっぱりわからん。
すると、奥の方で返事が聞こえた...のかな?
「#●$%。」
うん。やはり、わからん。
言葉的な意味で頭を抱えて悩んでいると、なんと聞き覚えのある声が!
「こんにちは。どうしたの?」
そこにいたのは、銀髪の女性。豪華な服を着たその体は、華奢ながらもどこか威厳を感じさせる。
年齢は20代、下手したら10代にも見えようという若さで、身長は160cm程。銀髪のロングヘアーを七三分けにして、片方を三つ編みにしている。
凛とした顔立ちで、芸能界慣れした私で無ければ、恐らく見とれて会話もままならなかっただろう。
それだけの美貌を持った美女だったのだ。
しかし、私も芸能人の端くれ。アドリブとイケメンと美女には慣れている。
「そのですね...」
私は、友達と集まったこと、此処に来たことを、全て細かく話した。
その後、彼女の経緯も聞いた。やはり彼女も日本人で、車に轢かれて目が覚めたらこの世界に転生してきたらしく、長命なハーピーと人間のハーフとして生まれてきたようだ。
確かに、背中をよく見ると30cmほどの羽が2対付いている。
その後しばらく話しをしてもらった。
この世界のこととか、今の彼女の立ち位置とか。
どうやら彼女は、「エリュシオン」のフィルス王国に住む貴族らしく、財力で言えば国でトップ8に入るほどの大金持ちらしいが、金の管理は信頼している友人に全て任せていて本人は暇らしい。
なので、この世界の常識や言語を教えてもらうため、養子として引き取ってもらえた。
彼女も日本人の人と話せるのが嬉しいらしく、「この世界のことをもっと教えて欲しい」と言ったら此処まで私の地盤を固めてくれた。
彼女の名前は前崎亜由美。私の、強力な後ろ盾だ。
そして、私も。フィルス王国の名門、マエザキ家の立派な貴族なのだ。
今週の暇つぶしゲー↓
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ネタが切れるまで貼っていきます。[PC用]