第2幕 対話
これから、毎週日曜の正午に基本連載して行きます。
「だ、だれだ!」
[え、私?私はあなたに宿った妖精だけど?]
混乱する俺。
「?????」
[落ち着いて!今、説明するから。 __というか、気付いてなかったのね...
あなたがこっちに来た瞬間。あのとき、私は丁度あなたが出てくるところと全く同じところにいて、あなたに私が空間的にかぶさったの。そのはずみで、くっついちゃったの。]
ええと、俺は理解力が高いからわかったから、作者のリア友が理解出来てねぇから例え話をすると、この妖精さんを蜜柑、俺を西瓜として考えよう。
蜜柑がある所にいきなり西瓜が出現して、西瓜の中に蜜柑があるような状態になったと。西瓜を切ったら、一部だけ蜜柑になっている状況になる感じ。
このままだと俺の内臓があるべき所に生きた妖精がいることになるので、そうなる前に俺に宿ったそうだ。
「じゃあ、何でいきなり喋りだしたんだ?」
[あなたの体に定着するまでに1時間ぐらい喋れなかったからよ。__それにしても、あなた、何者なの?
普通、妖精が人の体に定着するのには3ヶ月ほど必要なのだけど。私は、最上位精霊だけど、それでも1週間ぐらい必要なのよ?それに、あなたの体、居心地が良すぎるわ。素質高すぎよ、まったく...あと、頭のなかで念じるだけで会話できるから。]
あ、やっぱり?俺の素質ってやっぱすご...いやちょっと待て。
今、しれっとヤバイこと言わなかったか?最上位精霊?なにそれすごそう!
最上位精霊ってなんだ? 試しに念じてみた。
[自己紹介がまだだったわね。私の名前はウリエル。
すべての妖精の頂点に立つ、五神精霊の一人、知恵のフェリア。あなたの脳で色々情報を見たから、あなたの自己紹介は必要ないわ。
あと、あなたが知りたがっていたから教えてあげるけど、この世界の名はエリュシオン。
あなたが知っている「宇宙」という枠組みからかけ離れた、物理的概念がやわに通用しない世界よ。]
えっ...えぇ? 念じて話せた以前に、えぇ?
俺の運はやはりエグいと思う傍ら、ここが異世界なのだと再認識した。
.....そう、ここは日本は愚か、地球、それどころか銀河の枠組みすら超えた、別次元の世界なのだと。
あとで色々確認した所、フェリア(以下、彼女と呼ばせてもらう)が俺に宿った時点で、種族が人間から上位の魔人に変わったらしい。
魔法も使えるらしく、彼女いわく、五神精霊の中では一番魔法が使えたらしく、今の俺でも詠唱すれば半分ほど唱えられるんだと。
残り半分はというと、俺の魔力が全然足りていないから使えなく、唱えられる魔法でも連射は出来ないそうだ。
その反面、彼女は力が弱く、彼女に比べれば力強いこの体と装備をフル活用したら、恐らく小国の貴族護衛兵ぐらいにはになれるかもしれない程らしい。
ちなみに、言語などは彼女が全部日本語に訳してくれている。
こんなことを考えて、整理している間に夕方になってきている。
商人が持っていた食べ物を食べ、今日は寝ることにした。
......ここは、何処だ? お前らは、お前らは何処にいるんだ.....
夢の中で、そんな声が聞こえた気がした。
此処に来てからなるべく考えないようにしていた、友人の声で。
生麦生米にゃまたま...うーんやっぱかんじゃうなあ...
え?もう後書きコーナー始まってるって?
ふふっ そんなことあるわけ...
スンマセンでしたあぁぁ!m(_ _)m