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かいじゅうの星

作者: 藤岡平八郎

ある小さな島で、小さなかいじゅうが小さな卵から生まれました。

かいじゅうは丸くて毛むくじゃらで緑と青の縞模様でした。


かいじゅうは、お腹がすくので見えるものをかたっぱしから食べてしまうのでした。


さいしょは虫や草を食べていました。

草を食べおわったかいじゅうは木を食べはじめるのでした。


かいじゅうのからだは食べた分だけ大きくなるのでした。

また、大きくなった分だけお腹がすくのでした。

そして、お腹がすくためねむれないのでした。


木を食べおわったかいじゅうは土を食べはじめるのでした。


ある日、かいじゅうのからだは島と同じ大きさになっていました。


それでもかいじゅうはお腹がすくのでした。


次に、 かいじゅうは海の水を飲みはじめました。


どんどん大きくなったかいじゅうは、となりの大きな島に手が届くようになりました。

かいじゅうは大きな島をペロリと一口で食べてしまうのでした。


どんどんどんどん大きくなったかいじゅうは、もっと大きな島に手が届くようになりました。

かいじゅうはまたペロリと一口で食べてしまうのでした。


それでもかいじゅうはお腹がすくのでした。

かいじゅうはどこまでもどこまでも大きくなりました。


しばらくたったある日、かいじゅうは住んでいる星を全部食べてしまいました。


とうとう、かいじゅうはお腹いっぱいになりました。


お腹いっぱいになったかいじゅうは目を閉じて眠りにつくのでした。


かいじゅうは、新しい星になりました。

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― 新着の感想 ―
[一言] かいじゅうが成長していく過程はワクワクしながら読め、最後の一行にグッと世界に引き込まれた感じがしました。 久しく童話など読んだことがなかったですが、少なく簡潔な文章で組み立てられた、メルヘン…
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