vs幽々子&妖夢
次ラスト
僕は幽々子、霊夢は妖夢を相手する感じで行きたかったんだけどそう簡単にいかないみたいだ。
「夢符「封魔陣」!」
「あら?私の妖夢には傷つけさせないわよ?」
「くそっ!邪魔よ」
霊夢は妖夢に封魔陣を放つが幽々子の弾幕により防がれる。また、僕が幽々子に弾幕を放つと妖夢によって切られる。でも、僕達だって幽々子が僕に弾幕を放つと霊夢が防ぎ、妖夢が霊夢に弾幕を放つと僕が防ぐ。さっきからずっとこんな感じだ。
「さっきから邪魔なのよ!」
「自分の味方を守るのが何がいけないの?それに貴女達だって邪魔ばっかじゃない。人の事言えないわ」
「…」
これはいつまでやっても続くだろう。どうしたものか。…なら二人へ同時に弾幕を放てば良いんじゃないか?
「霊夢、霊夢…」
「…何?」
「幽々子と妖夢。二人へ同時に撃つよ」
「………分かった」
僕は霊夢に耳打ちし、同時にスペカを構え宣言する。
「「霊弾「天地夢想」!!」」
天地夢想。これは天下の舞を教えた時に教えたもう一つの技。これは体に負担は無いから安心して使える。この弾幕は相手に向かってただ大量の弾幕が飛んでいく…いわゆる追尾弾幕だ。
「ゆ、幽々子様っ」
「いいわよ…そこで見てなさい。亡郷「亡我郷 -自尽-」」
……やはり僕達二人分の弾幕はかき消された。幽々子は強い。これは長い付き合いから分かる。ぶっちゃけ幽々子が本気出せば霊夢なんかちょちょいのちょいだ。自慢じゃない。僕じゃないと幽々子は倒せない。妖夢は霊夢でも倒せるのだけど…。…どうしたものか。早くしないと…
「もうすぐよ」
「え?」
「もうすぐ西行妖が満開になるの」
「…」
「そして封印も解かれ謎は明かされる」
「…」
「綺麗だし?封印の謎も解明される。何がいけないの?」
「…変なのが復活したらどうするんだ」
「有害なら倒すまでよ」
「…」
「無害なら放っておく」
「…それでも、ダメだ」
「薫ったら、人聞きが悪いわね。大丈夫だって言ってるじゃない」
「ダメなんだってば」
もうアレ(西行妖)を咲かさせないためには幽々子を倒すしかない…。でもここで大技を使ったら霊夢を巻き込むかもしれない。ここはソフトに終わらせたい…。
「…霊夢」
「何よ」
「僕はこれから霊力を貯めるからそれまであいつらの相手しててくれる?」
「え、何でよ。二人でやった方が早いじゃない」
「…アレを使う。僕の…」
「あぁ…アレね。分かった。でも、相手は二人で尚且つ強いんだからあんまり長い時間は無理よ?」
「良いよ…」
「………」
僕は霊力を貯め始めた。
(霊夢)
薫、アレをやるつもりね。確かに一番ソフトに片が付くわね。
「あらあら?薫。何やってるのかしら?」
「薫はすこーし、じっとしておくだけ。暫くは私が貴女達の相手をするのよ?」
「…舐められたものです。幽々子様と私を貴女一人で倒せるのですか?」
「倒すのはあくまで薫。でも暫くじっとしておかないといけないのよ」
「…妖夢」
「はい?どうしました?」
「早く霊夢を倒さないと私達負けるわよ」
「えっ?」
「全力でいきなさい。私も全力でやるから。霊夢を倒したらこちらの勝ち。霊夢を倒せなければ私達の負け」
「わ、分かりました」
…私達は対峙する。
「霊符「夢想封印」」
「六道剣「一念無量却」」
「桜符「完全なる墨染の桜 -開花-」」
私はこの後の事はあまり覚えていない。覚えているのは、西行妖から散る桜とその桜のような幽々子の弾幕が美しく妖夢の剣捌きもまた美しかった事だ。私は必死に札を飛ばしたりした。そして私はーーーーー
(薫)
「はぁ…はぁ…薫…あんたなかなかの弟子持ったじゃない?」
「ふふ、そうかい?そりゃありがとう」
「妖夢を倒し私を少しバテさせるなんてね」
「…」
結果は負け。霊夢は倒れた。でも霊夢は頑張ってくれた。先程幽々子も言ったが妖夢を倒し、幽々子もバテさせた。良くやったよ。今は力尽きそこで倒れている。
「さて、終いよ。薫」
「僕が何のためにじっとしてたと思う?」
「霊力を溜めてたんでしょ?それくらい分かるわよ」
「…ならどの技だとおもう?」
「さぁ。それは私でも分からない。人の心が読めるのは覚妖怪だけよ」
「…この技はあいつを想う事で出来た技」
「…」
「あいつの事を想ってたら出来た偶然、奇跡の技」
「…」
「…もう分かった?」
「…ええ。これは無理ね」
「そう。もう無理なんだよ。幽々子」
「まだ薫。あの子の事…」
「さぁ、終いにしよう」
これはあいつのおかげで出来た技。その技を宣言する。
「霊符「終焉」」
少し間があいたかな