最終戦へ
最終戦へ入ります
「うわ、何よこの階段の長さ…」
「まぁ、飛んでも2.3分はかかるよ」
僕達は冥界にやっときた。そして霊夢は来た瞬間嫌な顔をした。…まぁ無理もないか。この長さは尋常じゃないし…。
「さて、行こうか」
「…行くんだけどさ」
霊夢も嫌そうな顔をしながらついてきた。
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「やっと……ついたわね………」
「うん」
2分後僕達は階段を登りきった。まぁ飛んだんだけど。
「さて、じゃあとっと異変解決しちゃいましょう」
「うん」
僕達はあの大きな桜の木…西行妖へと向かおうとした。
「すいませんが、これ以上はいかせる訳にはいきませんよ」
「…やっぱり妖夢。君が出て来るか」
幽々子の庭師、妖夢。やっぱり出てきたか。
「何よ。とっとと異変解決してコタツでゴロゴロしてお茶飲みながらおかき食べて薫に腰揉んでもらいながら寝たいのよ。早くどきなさい」
「…薫様。いつもそんなコキ使われてるんですか?」
「…いや、まぁ、……うん」
「分かりますよ。その気持ち」
「お願いだからそんな目で見ないで、妖夢」
妖夢は仲間を見つけた様なキラッキラした目で僕を見つめた。
「さて、妖夢。どいてくれないんだね?」
「…はい。どけません」
「どうしても?…妖夢と言えど手加減はできないよ?」
「はい。薫様と博麗の巫女、二人とも斬らせてもらいます」
霊夢は不機嫌そうに鼻を鳴らし、お札を取り出した。
「…薫。先にいきなさい。この半人は私が倒す」
「……分かった。霊夢、頼んだよ」
「あら?そんな事、させるわけないでしょ?」
上から声が聞こえた。散った桜の花と良く合う桜色。上を見上げると美しい女性が浮いている。彼女は扇子で顔を半分隠している。が、美人だとすぐ分かるオーラを出している。ゆっくり降りてきて妖夢の隣に立った。
「…幽々子。これはどういうこと?」
「あの桜……西行妖ってずっっと封印されてたでしょ?」
「…うん」
「それでね?ある日見つけたの。あれの封印を解く方法が」
「…見つけちゃったか…」
「え?何て?」
「いや、何でもない。でも幽々子。そのせいで幻想郷に春が来ないんだ。今すぐやめてくれる?」
「嫌よ。最後までやるわ」
チラリと霊夢を見るとこれまた不機嫌そうに幽々子を睨んでいた。…そんなに早く帰りたいのかなぁ…。
「ねぇ桜色のババア」
「誰がババアよ」
「とっとと春を返してくれる?」
「だから嫌だって」
「あ、そうなら…」
霊夢はお札を構えて、キッと幽々子とその隣の妖夢を睨んで言った。
「ボッコボコにするまでよ!薫手伝って!」
「もちろんだよ。幽々子、妖夢行くよ!」
「さて、妖夢行ける?」
「はい、幽々子様。この楼観剣に切れぬものなど、あまりありませんから」
早く終わらせないと。さて、最終戦だ。
次かその次で妖々夢編終わります