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第七話

昨日迷宮に行って、宝(精霊との契約書)を手に入れたんだけど、どうやってやるんだろう?

クロードとミルキィは師匠に聞くって言ってたな

俺も聞こうかな?


「何をしている?」


契約書と睨めっこをしてたら師匠が現れた


「昨日クロードとミルキィの三人で初心者用の迷宮に行ったんです」


「ほう、当然クリアしたんだろうな?」


OH!すんごく良い笑顔です・・・S的なね


「はい。宝でコレがありました」


契約書を見せる


「契約書か」


「そうなんですけど、使い方が解らなくて・・・」


「書けばいい」


・・・・・・それだけ?


「その後は無いんですか?」


「ん?・・・ああ、王妃に提出して、執行してもらえば良い・・・ちょうど良い。今書いてしまえ」


「わかりました」


スラスラ


「書き終わりました」


「では行くぞ」


先にスタスタ歩くアルトリアさん

何処に行くんだろう?


「何処に向かってるんですか?」


「訓練所だ。六王の弟子の顔合わせだ」


六王全員に弟子がいたんだ!


「何を驚いた顔している。ずっと弟子をとっていなかった私達に、弟子が出来たからな」


「彼らは弟子入りして、どれくらいですか?」


「お前達と大差ない3・4年だ」


「そうなんですか」


ちょっと楽しみだな




話しながら向かったら、クロード・ミルキィ達と会った


「書いた?」


契約書の事だな


「俺は書いたぞ?師匠が言うには多分属性的に土の精霊だろうって言われた」


「へ~、じゃあミルキィは闇の精霊かな?」


「多分ね」


俺は何だろう?

虹の精霊・・・そんな精霊居るのか?


「来たか」


デジャヴ!

また陛下がいるよ!

王妃も居るな・・・だからちょうど良いのか?


「お願いします」


「っ!!」


俺は王妃の前に進み出て用紙を差し出した

そしたら六王全員がザワめいた

俺何かいけない事した?


「貴様!王妃様に対して馴れ馴れしいぞ!」


茶葉の活発そうな少年が剣を突き立ててきた・・・危ないなぁ


「精霊との契約書ね」


「王妃様!」


王妃は気にしないで用紙を受け取ってくれた

少年が五月蠅いな


「カムイ君はどんな精霊なんだろうね?」


「陛下!」


陛下が横から覗き込む


「ワルグ、止めろ」


黒髪で動きやすい服を着た男性が進み出た


「し、師匠!」


コイツの師匠か


「弟子がすまないな。俺は上村 大和、剣王だ」


上村 大和・・・ね


「解ると思うけど俺は東の者だ」


やっぱり


「アルトリア!」


「なんだ?」


「良い奴を弟子にしたな(剣先を向けられても動じないとは・・・)」


「そうだろう」

アルトリアさん、どや顔です


「契約終わったわよ?」


いつの間に!

変わった感じはないんだな?


「ありがとうございます。クロード達のもやってもらっていいですか?」


「そうなの?いらっしゃい」


「「は、はいっ!」」


ガチガチに緊張しながら渡す二人


「何緊張してんだよ?」


「「おあんたが可笑しいんだよ(のよ)!!」」


そうなのか?

チラッと師匠達の方を見たら頷かれた


「そうだ!お前が可笑しいんだ!」


何かと絡んでくるワルグ


「三人共契約も終わったし、自己紹介をしようか」


「はい!」×俺以外


「りょ~かい」


「っ!!」×俺以外


俺は敬意が無いからね・・・


「俺は剣王の上村 大和だ。弟子はワルグで十歳だ」


「・・・」


大和さんが自己紹介をしてくれた

ワルグは俺を睨み付けてくる


「私は弓王のフィアル・スバレンよ。弟子はツバキで九歳よ」


エルフの女性だ

ロングスカートだが、上は動きやすい半袖だ

ツバキは小柄なエルフで髪はボブカット


「僕は戦王のクライアン・グルノーブルだ。弟子はガルジ、九歳だよ」


優しそうな人間の男性だ

髪は赤毛で短髪

弟子は同じく赤毛で大きな斧を持っている


「アイツはいつもは優しそうなだけど、戦いになると性格が変わるんだ」


アルトリアさんがこっそりと教えてくれた




その後お互いに自己紹介を終えて、弟子同士で模擬戦になった・・・顔合わせだけじゃなかったんだorz

対戦は三対三のチーム戦だ

メンバーは俺・クロード・ミルキィ対ワルグ・ツバキ・ガルジだ


「全力でやるように。怪我は水の巫女である妻が治す!それから・・・」


陛下の説明はまだ続く

全力・・・ね

チラッと師匠であるアリトリアさんを見る


「・・・・・・」コクン


頷かれた

じゃあ全力でやりますか!


「そういえば、アイツ等にアレを教えたのか?」


大和さんがアリトリアさんに何かを聞いてる

アレって何だろう?


「当たり前だ!」


「マジかよ」;


「素質はあったの?」


「・・・・・・(こくっ)」


フィアルさんの質問にアルザスさんが頷いて答えた・・・相変わらず無口だな


「良く教えられたね?」


「アイツ等の基本ステータスは高かったからな。知識・技術・経験が無かっただけだ」


クライアンさんの質問にはドゥワンさんが答えた


「では始める!・・・始め!」


いつの間にかに説明が終わってた!

ヤバい出遅れた!

すかさず、ワルグが間合いを詰めるために駆け出した


「させっかよ!アースニードル!」


クロードが地面を踏みつけた

そこから土の槍がワルグを襲う


「・・・コレはチーム戦」


ワルグと土の槍の間に炎に“包まれた”ガルジが現れた


「彼の属性は赤色の波動か」


アリトリアさんの呟きが聞こえた

ガルジは手に持っていた斧を叩き付けて、地面から突き出ている槍を粉砕した


「助太刀!」


後方のツバキが矢をセットしてから弓を引いた

嫌な予感がするな


「ミルキィ頼む」


「うん!」


ミルキィは両手を真上に上げた

その瞬間、ツバキが矢から手を離した

弓から出た矢は、一本から一瞬にして十本の水の矢に変わり飛び出してきた


「シャドーフレイヤー!」


前回と違って広範囲に黒い炎が出た

黒い炎は全ての矢を燃やし尽くした

俺も動くか!


「ふっ!」

目の前に現れたワルグに探検を振り下ろした


「甘い!」


しかし刀で受け止められた

左手を短剣から離して、水魔力で剣を創り出して横薙ぎにした・・・が!

後ろに跳んで避けられた

今ので俺対ワルグ、クロード対ガルジ、ミルキィ対ツバキになった




side―三人称―


クロード対ガルジ


クロードは近付いてガルジ向かって殴り掛かった


「アチッ!」


しかし、当たる前に手を引っ込めた


「・・・炎の鎧・・・熱いよ?」


ガルジが斧を振り上げて、クロード目掛けて振り下ろした


ドガン!


クロードは横に転がるようにして避けた

振り下ろされた斧の周りは、少しだけ陥没していた


「炎の鎧なら・・・鬼火・双牙!」


クロードの両腕が炎で包まれた


「これなら大丈夫だ!」


クロードは左手でガルジを殴り付けるが、斧の腹で塞がれた


「・・・甘い」


「まだ!」


クロードは斧の柄の部分を掴んで、斧を下げてから右手で殴る

しかし、ガルジは斧を離して殴る為に差し出した右手を掴んだ


「なっ!」


「・・・終わり」


そのまま一本背負いをして、クロードを叩き付けた


「かはっ!」


「・・・勝ち」V


ガルジはクロードにVサインをして、勝利宣言をした



ミルキィ対ツバキ


ミルキィとツバキはお互い遠距離を得意とするので、止まらず動きながら牽制していた


「シャドーボール」


ミルキィの周りに13個の黒い玉が出現した


「させるかぁ!」


ツバキは弓をミルキィに向けて放った

矢は真っ直ぐに飛ばないで、地面に刺さった瞬間潜った

そしてミルキィの1メートル先から岩の槍が飛び出した


「くっ!」


ミルキィは13個中10個を岩の槍にぶつけて粉砕した


「水と土か?」


ドゥワンがフィアルに聞く


「あの子は二属性持ちなのよ。第一に水で、第二に土ね」


「へ~」


ミルキィは3個の黒い玉をツバキに向けて放った

ツバキは全ての黒球を紙一重で避けて後退した


「逃がさない!シャドーアイシクル!」


ミルキィは頭上に黒い氷の槍を15本創り出して、ツバキに向かって放った


「・・・ふっ!」


ツバキは二本の矢を黒い氷の槍と頭上に向けて放った

黒い氷の槍の方に放った矢は、途中で分裂して15本の氷の矢になって相殺した

頭上に放った矢は、ゆっくりと力を失って落下し始めた


「・・・?」


ミルキィは何をしたかったのか解らず、見てしまった

その瞬間、落下し始めた矢は、分裂して無数の氷の雨となってミルキィを襲った


「きゃーーー」


「危なかった」


ちょうどミルキィが負けた時にクロードも負けた

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