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第二話

王座の間から出た後にマリア姫と遭遇して1日話をして過ごした

まだまだ解らない事が沢山あった為、質問や話題には困らなかった

話でマリア姫の母親・王妃が水の魔法の頂点である、水の巫女である事がわかった

その瞬間に話の張本人であるマリア姫の母親が部屋に入ってきた

ちょうど、マリア姫を探していたようだ

マリア姫の話を聞いても二歳児から見た世界なので細かい事が解らなかったので王妃にも話を聞くことにした・・・マリア姫はふてくされたけど

新情報としてアルテミア国を入れて大国は六つある事がわかった

それぞれの国に火・水・風・土・光・闇の巫女が居る

称号の『見習い』『魔女』『聖女』は女性だけの称号らしい

共有の称号として大きく分けて六つある


防具の軽さと剣技の多さが強みの剣士クラス


攻撃力と防御力を兼ね備えた戦士クラス


速さと手数が強みの闘士クラス


多才な魔法を使える魔術師クラス


遠距離が取り得の弓士クラス


一撃必殺並みの攻撃力を有する騎士クラス


の六つである

更にクラスアップと言うものがあり


・剣士→魔剣士→剣聖→剣王

・戦士→狂戦士→聖戦士→戦王

・闘士→静・剛闘士→聖闘士→闘王

・魔術師→魔導師→魔法師→魔術王

・弓士→剛弓士→聖弓士→弓王

・騎士→魔騎士→聖騎士→騎士王


が一般的らしい

隠しや合成などを入れるとかなりの数らしい

例として魔術師と剣士で魔術剣士である

魔剣士は呪われた剣を使うだけで魔法は使わない

この世界にギルドがある。簡単に言えばギルドは何でも屋である

ギルドに所属している実力者は王家から依頼されることもあるらしい

称号を得る為には王・巫女もしくはギルドの承認をえらなければならない

クラスアップをする為には巫女か、ギルドの疑似巫女に申し出て昇格儀式を受ける必要がある

剣王・闘王・戦王・魔術王・弓王・騎士王は、国に一人しか存在しない

そして剣王・闘王・戦王・魔術王・弓王・騎士王の称号を与える事が出来るのは各国の巫女だけである




翌日ガロン男爵と共に城から出た

昨日は城に泊まって、ずっとマリア姫と話してた

実はマリア姫は次女らしい。長女には会えなかった

マリア姫と別れた時、涙目だったので「マリア姫・・・」と言った瞬間号泣された【今までずっと「マリア」と呼んでいた】


「そんなに緊張しなくていいぞ?」


黙っていたら、どうやら緊張していると思われたみたいだ


「考え事をしていただけですよ」


「考え事か・・・」


「ガロンさんの称号って何」


「俺の称号か?俺の称号は二刀戦士だ」


「二刀戦士?」


何となく解るけど一応聞くか


「盾を棄てて、属性の違う剣を二本使う者の称号だ」


「ランクは?」


「狂戦士からランクアップしたから、聖戦士ランクだな」


男爵なのに将軍の名を有しているだけの事はあるのか


「今から行く場所ってどんな所?」


「俺と妻が運営している孤児院だから、そんなにデカくないぞ?子供達は10人程だ」


「何で俺を引き取ったの?」


「俺と妻の間に子供が出来なくてな?・・・諦めきれずに孤児院を開いたからな。まぁ子供が好きなんだ」


なんか悪いことを聞いちゃったな


「そんなに暗い顔するなよ?今日からお前も俺らの子供なんだから」


俺の頭を乱暴に撫でた

その時のガロンさんは、どこか吹っ切れた用な清々しい表情だった

その後、他愛のない話をしながら歩いていたら、一時間ほどで着いた

男爵家としては、かなり貧乏な方なのだろう

使用人も二・三人しか居なさそうだ

孤児院を開いてるからだろうな

ガロンさんの妻メルアさんに部屋に案内されて夕飯なるまで休んでいるように言われた

多分孤児院の子供達に俺の事を言うのだろう

そう言えば、自分の姿ってまだ確認してないんだよな

結構大きめな姿鏡があったので確認してみる


髪は腰まである長髪の銀髪で、目はツリ目の朱と金のオッドアイ・・・出鱈目だな

顔は凛々しい感じかな?

何でマリア姫は男の娘って言ったんだろうか?【見方を変えれば勇ましい女性に見える】

前髪が鬱陶しいな


前髪を軽く切って、髪をその辺にあった紐で結んでポニーテールにする

これでだらしなく見えないだろう!

終わって何もやることが無いなぁ~と、ボーっとしてたら呼ばれた

夕飯らしい

食卓にはガロンさんとメルアさん、そして10人の子供達が居た

年は2・3歳から9・10歳ぐらいだ


「今日から家族になったカムイ君だ。仲良くするんだぞ?」


「よろしくお願いします」


ガロンさんに紹介されたので軽く頭を下げながら挨拶をしといた

そして、一つだけ空いている席があったのでその席に座った・・・気まずい雰囲気だ

それにしても子供達の種族がバラバラだ

獣人・エルフ・人間・鬼人の四種類もいる

人間が四人(男子二人・女子二人)、獣人が三人(猫耳男女・犬耳女)、エルフが二人(男子一人・女子一人)、鬼人が一人(男子)かな?

食事中もガロン夫妻が皆と話そうとしているが、子供同士では仲が悪いみたいだ

同じ種族で話してる

鬼人の子は当たり前として、一人だけ人間でも孤立してるな

食事をしながら、観察をした




side―三人称―


「綺麗な金髪だね?名前は?」


カムイは指に付いたパン屑を舐めながら孤立していた人間の少女に話し掛けた


「っ!」


少女はカムイに話し掛けられた事に驚いたようだ

周りも話すのを止めて、カムイに注目した


「え?何か変な事いった?」


カムイは若干焦りながら周りを見渡した


「ソイツは魔人なんだぞ!怖くないのか!?」


人間の男子が少女を指差しながら声を張り上げた


「・・・はぁ?」


カムイはわけが解らず、変な声を出してしまった

魔人の少女は下を向いて震えだした


「へ~、彼女は魔人立ったのかぁ。人間と見分けがつかないね!」


カムイは感心したように言った


「ガロンさん!魔人と人間の見分け方って?」


「ん?ああ、外見の判断として、魔人は金髪で瞳の色も金なんだ。それ以外には、皆聖女並みの魔力を保持している事かな?」


「凄いんだね!」


「・・・それだけか?」


ガロンが厳しい目つきでカムイを見る


「?それだけだよ?別に怖いと思わないし。むしろ美少女なんだから、友達になりたいくらいだよ!」


「・・・お前はいろんな意味で二歳児と見れないんだが・・・」


興奮気味に言うカムイに呆れるガロン


「そっちの彼女は鬼人だよね?人間とはどう違うの?」


鬼人の少年を見ながらガロンに質問をするカムイ


「外見は額に角が生えているかだ。内面は力が異常なほど強い事だな」

「へ~。じゃあ騎士向きなんだ!あえて闘士になって、力と速さを兼ね備えるとか!」


カムイの目はキラキラしている


「じゃあ、獣人は!?」


「お前は相手の良い所を見つけるのが上手いな・・・獣人は速さだな」


「剣士かな?仲間の助けに行くためにもやたら重い物は邪魔になるからね」


「くっ、はははは!」


ガロンは爆笑した

自分以上の力を持つ者は普通怖れるものだが、カムイはその力の有効活用方法を考える

そんなにカムイにガロンは好意を持った

他の者は、カムイの行動に呆然とするだけだった


「エルフはどうだ?外見は耳、内面は高い知能と集中力だ」


ガロンがカムイを試すように言った


「弓士しかないでしょ!皆を指揮して狙撃で助ける!完璧だ!」


「お前は本当に凄いな」


ガロンが凄く良い笑顔になった


「まぁ、良い所を見つけるって事は、対策も出来るって事なんだけどね」


しかし、カムイはサラリと暗い事を言った


「まぁ、ぶちゃけ自分と違うから言う言い方は可笑しいんだけどね」


コップの水を一口飲みながら言った


「どうゆう事だ?」


ガロンがカムイを急かす


「自分と違うって、まず自分と同じ人なんて居ないからね。異種族なんて所詮個性なんだから、人間でも才能差があるんだ。それが偶々多かっただけだろ?」


カムイはふんぞり返って言った


「俺から見れば、バカバカしいな!」


カムイが言った瞬間、魔人の少女を指差した人間の男子の表情が暗くなった


「んで、名前は?結局聞いてなかったからね♪」


カムイは笑顔で問い掛けた


「・・・ミルキィ」


魔人の少女は真っ直ぐカムイを見て言った

その時、メリッサの頬は軽く朱かくなった


「ミルキィか、よろしくね♪」


「・・・うん」


「他の皆は?俺だけ紹介されたから、知らないんだよね」


その後、皆軽く自己紹介をした


・人間、イーサン(男・10歳)、ロード(女・9歳)、サラ(女・3歳)

・獣人、アンネ(猫耳女・3歳)、ウェル(犬耳女・6歳)、ガイ(猫耳男・8歳)

・エルフ、クリフ(男・10歳)、ケイティ(女・2歳)

・鬼人、クロード(男・2歳)

・魔人、ミルキィ(女・2歳)


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