表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/11

第十話


side―レイ―


あれから何とか魔物の間をすり抜けながら最深部まで来ましたが・・・


「結構文明的ですね」


今まではレンガで作られた通路だったので、あまり何も感じなかったのですが、この部屋は明らかに今の文明力では作れない物ばかりですね


目の前には機械の扉があり、周りには色々な機械があります

機械には、いろんな色のボタンがありますね・・・ここで皆さんに質問です?

目の前にボタンがあったら押したくなりません?

だから私は赤のボタンを押します!!


ポチッ


ガガガガガ


ボタンを押したら機械の扉が開きました

どうやら電気は生きているようですね


『まだ先があるみたいだね』

そうですね。行きましょうか?

『此処まで来たんだしね』

『行くなら早く行こうぜ!』

『シンはせっかちだなぁ』


機械の扉をくぐって歩いて先に進む

此処から先は魔物が居ないみたいですね・・・


カムイ君、代わってくれませんか?

『わかったけど、どうして?』

さすがに疲れました

『了解』


レイは目を瞑って直ぐに目を開けた


「お疲れ様」


レイの両目金色から、金・赤のカムイに代わった




side―カムイ―


レイが此処まで来てくれたんだから、何かしらの情報は持って帰らなきゃね

機械の扉からは一本道みたいだ

蛍光灯?があるので魔力の消費は抑えられるな

一応短剣は構えとくか?


ガダッ


短剣を抜く為に手を添えた瞬間、奥の方で何かが動いた音がした・・・ボスか


「ふぅ・・・」


戦闘の為に魔力を高める

警戒しながら先に進む

少し先に広場があるのか、通路がきれていた

通路から出ないで中を覗く

広場の真ん中には『ドラゴン』が居た


「グガアァァァ!!」


ドラゴンの声で少し後ろに滑った!


「ぁぁああっ!」


急激に魔力を高めてドラゴンの足下に向かって走る


ボッボッボッ


ドラゴンが三発火球を放ってきた


「あ、アイス・シールド」


目の前に氷の盾を作って先に進む


ガッ!バリン!


一発目は防げたが、二発目に割れてしまった


「くっ!」


横に右に飛んで避ける

しかし、左腕が三発目の火球に飲み込まれた


「ぐぅっ!」


左腕を押さえるために、短剣を手放してしまった!

左腕の状態を確認するために、ドラゴンから一度距離をあける

その際強い光で眼眩ましをする

今更だが、精霊との契約書で契約したのは精霊王だった・・・俺ってチート?

クロードは土の精霊

ミルキィは闇の精霊だった

確認したらガントレットが少し焦げていただけだった


『水竜のガントレットだからだろうな・・・来るぞ!』


シンが理由を教えてくれた

ドラゴンは俺を捜してキョロキョロしていたので、闇竜の刀・闇刀を抜く


「すぅ・・・ハアァァ!」


息を軽く吸ってから、闇刀に魔力を流す

黒い刀身にうっすらと黒い光が包んだ


ダッ!


ドラゴンが俺に気が付いた瞬間に、ドラゴンに向かって走り出した


ボッボッボッ


ドラゴンは再度火球を吐き出してきた


『大丈夫だ!斬れ!』


横に跳んで避けようとした時に、シンに止められた


「クッソー!」


斬っ!


俺はシンに従って一発目の火球を縦に真っ二つに斬り裂いた

火球は後方で弾けた

よしっ!イケる!!

二発目を斬り上げる

三発目を横薙にした


「ハアァァァァ!!」


そのまま真っ直ぐにドラゴンの足下に滑り込んで斬りつけた


「ガアァァァ!」


ズトンッ!!


ドラゴンは痛みに耐えきれずに倒れた


「まだまだ!」


倒れたドラゴンの背に乗る


「飛ばれたら面倒だ!」


片方の羽を斬り飛ばした


「うわっ!」


ドラゴンは背にいる俺を吹き飛ばした

空中で姿勢をとって着地した


『直ぐに来るぞ!』

レイは?

『帰りの為に寝てる』

・・・そうか


さっきからシンしか話し掛けてこないので聞いてみたら、寝ているらしい


ゴオォッ!


ドラゴンは倒れたままブレスを吐いてきた


「アイス・シールド!」


水竜のガントレットに魔力を通して、氷の盾を作り出した

さっきよりも厚みがある


ジュー!


氷の盾は少し溶けただけで、ブレスを防げた


「でえぇい!」


闇刀に魔力を纏わせて、一回転して刃状にして魔力波を飛ばした

魔力波は真っ直ぐドラゴンの方に向かっていった

起き上がったドラゴンは頭を下げて避けた

しかし、背中のもう片方の羽を斬る事が出来た

ドラゴンは両羽を失った為か上手く起き上がれないでいた


「コレで最後だぁ!」


跳躍してドラゴンの頭部に闇刀を突き立てた


「ア゛ア゛ァァァ」


そのまま闇刀からドラゴンの頭の中に大量の魔力を流し込んだ


「グ・・・ガァ・・・」


ドラゴンは力尽きて動かなくなった


「はぁ・・・はぁ・・・」


その場に座り込んで荒い息を整える


『大丈夫か?』

少し休んでから先に進むよ

『そうだな』


10分くらい休んでから先に進んだ

周りの機会は進むにつれて、高性能になっている感じがする


「結構潜ったな」


ドラゴンの戦闘の後短剣を探したら・・・刀身と柄がお別れしていた(泣)

多分ドラゴンに踏まれたんだろうorz

短剣は袋に入れて持って帰るつもりだ

5歳の時から三年間使ってたから愛着があるんだよね


「此処が本当の最深部か」


頑丈そうな扉の前に到着した


『どうやって開けるんだろうな?』

鍵穴もボタンも無いからね

『・・・壊すか?』

そうだね


闇刀に魔力を通して切れ味を上げる


「ふっ!」


×に斬り中に入る


「此処まで来るとは流石だな」


「途中に居たドラゴンはどうしたんですか?」


中に入ったら、背中に鳥の羽、蝙蝠の羽が生えている人間が居た

見たままを言えば天使と悪魔だな


「ドラゴンなら倒した・・・お前達は何者だ?」


闇刀を掴みながら警戒する


「待て!」


悪魔が右手を出して静止させられた

動けない!


「私達はあなた達と敵対する気はありません」


今アイツは何て言った?

あなた“達”だと?

俺の中のシンとレイに気が付いている?


「あなたになら彼女を預けられますね」


天使はチラッと後ろの方を見た

俺もそっちの方に目線を向ける


「なっ!!」


水槽の中に少女が入っていた


「彼女は生きている。どうか彼女の事を頼む」


悪魔が頭を下げた

その瞬間、視界がグニャっと歪んだ

ヤバい!堕ちる!

急激な眠気に襲われて意識を失った




side―三人称―


カムイが倒れたら悪魔がカムイに近付いた


「まさか彼が来るとわね」


後ろから天使が悪魔に話し掛けた


「そうだな。彼の方もまだ目覚めてないと思ったのだがな」


「シンとレイは彼と共に居る事を選んだみたいですね」


「俺達も決めないとな」


「彼女と共に生きるか、敵対するかですね」


「俺達にはそれしかないのかね?」


「どうでしょうね?」


「こいつの糧になるのも良いんじゃないか?」


「そうですね・・・まだ時間がありますから、考えましょう」


「そうだな」


悪魔はカムイの腰にある袋を取った


「此処まで来たんだ。コレくらい改良してやるか」


「そうですね・・・『アレ』もあげましょう」


「そうだな・・・コイツなら良いように使ってくれるだろう」


天使がカムイに手を向けて差し出した

そしたらカムイはフワッと浮かんだ


「体力も回復させてあげましょう」


「それがいい。今回の事で、どれだけ成長出来たのか解らないが、強くなってもらわなければならないからな」


天使は空いている水槽の中にカムイを落とした

それから、悪魔と天使は奥の部屋へと消えていった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ