あまりにも出会いがなさすぎて、バイト先の掃除のオバちゃんにオレは恋をした!
”あまりにも出会いがなさすぎて、バイト先の掃除のオバちゃんに
オレは恋をした!”
・・・出会いとはなんて残酷なモノなのか?
あまりにもオレは、”女の子と出会いがなさすぎて、とうとうバイト先の
掃除のオバちゃんに恋をしてしまった!”
どう見ても、”オレの母親と同じ歳ぐらいのオバちゃん。”
でも? これはいい訳かもしれないが、俺の職場では事務のオバちゃんか
掃除のオバちゃんしか女性が居ない職場なんだ。
あとは皆、男ばっかりの男くさい職場!
オレ以外の従業員の男達も、この事務のオバちゃんか掃除のオバちゃんに
オレのように恋をしている奴も中にはいる。
出会いもなく、身近に女の子が居ない職場だと恋愛対象がオバちゃんに
なってもおかしくないのだ!
オレも他の従業員の男性達も、全く女っけがなく、出会いがない!
だからオレと仲が良い一人の従業員は、事務のオバちゃんと掃除のオバちゃん
の恋バナでふたりでよく盛り上がるんだよ。
どっちがどれだけ好きで、どっちが可愛いとか綺麗とか? 性格がどっちが
いいとかいろいろふたりで話んだ。
『オレは陽子さんのあの穏やかな笑顔が好きなんだよなぁ~』
『何言ってるんだよ! 廣子さんの方が笑った顔は可愛いに決まってんじゃん!』
『”でもさ? どっちも60代なんだよな~そんな年に見えねえーよ。”』
『そうだな、オレの母ちゃんと同じぐらいの歳には全然見えない!』
『そう言えば? 廣子さん、最近! 旦那と別れたらしいぞ!』
『えぇ!? 俺にもチャンスがキターーーーーー!!!』
『いいな~陽子さんも旦那と別れてくれないかな?』
『”無理だよ、めちゃめちゃ陽子さんって旦那がスキらしいし!”』
『・・・そ、そうなんだよ、悔しいけど、仕方ないよな。』
『”千晶が旦那から陽子さんを奪っちゃえよ!”』
『えぇ!? オ、オレが? 無理だって!』
『いつまでも片想いでいいのか?』
『・・・だ、だよな、』
『結構、陽子さんって他の従業員にも人気あるらしいぜー!』
『マジで!?』
『康太とか陽子さん! タイプだって言ってたし。』
『・・・マジかよ、ライバルがいるのか?』
『俺も負けてられねーけど! 廣子さんも人気あるんだよ。』
『”お互い頑張ろうな!”』
『おう!』
・・・嘘みたいな話だけど?
オレぐらいの若い男でも、女性と出会いがなければ熟女の女性を平気で
好きになるみたいだ!
自分の母親と歳も変わらない熟女の女性を好きになる。
それに? こうなってくると、オレと同じ年頃の女性に全然魅力を感じ
なくなってくるんだ。
”まあ、麻痺しているのかもしれないと思う時もあるのだが、”
熟女の女性にしかない、大人の魅力をオレは感じない。
旦那がいようが、オレもそうだけど? オレのように熟女好き
な奴には関係ないんだよ!
いつでも彼女を旦那から奪ってやるって気でいるからだろうな。
オレは彼女の旦那より彼女の事を好きな自信もあるし、
オレなら彼女を絶対に幸せにできる自信もある!
*
・・・でも? 高校の同窓会で久々に会った同級生の女の子を見て、
オレは”我に返る!”
やっぱり年相応の女の子の方が、肌の張りもあって凄く可愛い。
オレはこの同窓会がキッカケで同級生の女の子と付き合い出した。
嘘みたいだけど? ”もう掃除のオバちゃんの事はスキじゃなくなった。”
あの従業員の男性とも、掃除のオバちゃんの話や事務のオバちゃんの話を
する事もなくなったよ。
やっぱり若い女の子の方がいいなって普通にそう思うかな。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。