表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あまりにも出会いがなさすぎて、バイト先の掃除のオバちゃんにオレは恋をした!

作者: 七瀬




”あまりにも出会いがなさすぎて、バイト先の掃除のオバちゃんに

オレは恋をした!”




・・・出会いとはなんて残酷なモノなのか?

あまりにもオレは、”女の子と出会いがなさすぎて、とうとうバイト先の

掃除のオバちゃんに恋をしてしまった!”

どう見ても、”オレの母親と同じ歳ぐらいのオバちゃん。”

でも? これはいい訳かもしれないが、俺の職場では事務のオバちゃんか

掃除のオバちゃんしか女性が居ない職場なんだ。

あとは皆、男ばっかりの男くさい職場!

オレ以外の従業員の男達も、この事務のオバちゃんか掃除のオバちゃんに

オレのように恋をしている奴も中にはいる。

出会いもなく、身近に女の子が居ない職場だと恋愛対象がオバちゃんに

なってもおかしくないのだ!

オレも他の従業員の男性ひと達も、全く女っけがなく、出会いがない!

だからオレと仲が良い一人の従業員は、事務のオバちゃんと掃除のオバちゃん

の恋バナでふたりでよく盛り上がるんだよ。

どっちがどれだけ好きで、どっちが可愛いとか綺麗とか? 性格がどっちが

いいとかいろいろふたりで話んだ。



『オレは陽子さんのあの穏やかな笑顔が好きなんだよなぁ~』

『何言ってるんだよ! 廣子さんの方が笑った顔は可愛いに決まってんじゃん!』

『”でもさ? どっちも60代なんだよな~そんな年に見えねえーよ。”』

『そうだな、オレの母ちゃんと同じぐらいの歳には全然見えない!』

『そう言えば? 廣子さん、最近! 旦那と別れたらしいぞ!』

『えぇ!? 俺にもチャンスがキターーーーーー!!!』

『いいな~陽子さんも旦那と別れてくれないかな?』

『”無理だよ、めちゃめちゃ陽子さんって旦那がスキらしいし!”』

『・・・そ、そうなんだよ、悔しいけど、仕方ないよな。』

『”千晶が旦那から陽子さんを奪っちゃえよ!”』

『えぇ!? オ、オレが? 無理だって!』

『いつまでも片想いでいいのか?』

『・・・だ、だよな、』

『結構、陽子さんって他の従業員にも人気あるらしいぜー!』

『マジで!?』

『康太とか陽子さん! タイプだって言ってたし。』

『・・・マジかよ、ライバルがいるのか?』

『俺も負けてられねーけど! 廣子さんも人気あるんだよ。』

『”お互い頑張ろうな!”』

『おう!』






・・・嘘みたいな話だけど?

オレぐらいの若い男でも、女性と出会いがなければ熟女の女性を平気で

好きになるみたいだ!

自分の母親と歳も変わらない熟女の女性を好きになる。

それに? こうなってくると、オレと同じ年頃の女性に全然魅力を感じ

なくなってくるんだ。

”まあ、麻痺しているのかもしれないと思う時もあるのだが、”

熟女の女性にしかない、大人の魅力をオレは感じない。

旦那がいようが、オレもそうだけど? オレのように熟女好き

な奴には関係ないんだよ!

いつでも彼女を旦那から奪ってやるって気でいるからだろうな。

オレは彼女の旦那より彼女の事を好きな自信もあるし、

オレなら彼女を絶対に幸せにできる自信もある!






 *





・・・でも? 高校の同窓会で久々に会った同級生の女の子を見て、

オレは”我に返る!”

やっぱり年相応の女の子の方が、肌の張りもあって凄く可愛い。

オレはこの同窓会がキッカケで同級生の女の子と付き合い出した。

嘘みたいだけど? ”もう掃除のオバちゃんの事はスキじゃなくなった。”

あの従業員の男性とも、掃除のオバちゃんの話や事務のオバちゃんの話を

する事もなくなったよ。

やっぱり若い女の子の方がいいなって普通にそう思うかな。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
やっぱりそうなのですね(^^;)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ