初仕事は倉庫にて 其のニ
学マスガチャ大爆死
「じゃ俺奥で寝てるから、よろしくねー」
そう言って今回の件のボスであろう人物は倉庫の奥へと去っていった。
あいつがいなくなったのは好都合
まずは雑魚8人…さっさと片付ける!
「どうした!さっさとかかってこいよ!」
来れるわけないよなぁ!さっき全く手が出せずに仲間が3人も散ったんだもんな。おかげでざっと獲物はわかった、剣が3人、素手が2人、弓が2人、あと1人…杖か?まずは得物をいただくか…
ようやく作戦が思いついたのか剣士が散り、1人が真っ直ぐ突っ込んできた。
「もう遅ぇよ!」
横一線に切りかかってきた刃を伏せて避ける…と同時にさっきのやつの折れた剣を回収!そしてそのまま後ろから来た剣士に投擲。
「ぐっ…」
クリーンヒット、まずはワンアウト
「あと7人」
なぜ後ろにいたのかは一旦置いといて、
【剣技:|断ち割り《たちわ
「やらせねぇよ。」
【炎魔法:炎加速】
この魔法は20秒間足を使った動作に加速を付与する。
バシッ!「うわっ!」
切り下ろす動作してたのに足払われたら体制崩すよなぁ!
【岩砕拳】!
スカッ…カランッ
倒れてくるだけの敵に外すわけがない。
それなのに俺の拳は空を切り、その場にはさっきまで奴が持っていた剣と燃えた小さな人形が落ちていた。
「これ…なんだ?」
転移…入れ替えか?すぐに魔法使いの場所を確認するが、少なくともやつのところに移動したわけではないらしい。
…が杖持ってたやつの魔法の線が1番ありえるな。
カキンッ
エイムが悪いのは救いだがさっきから弓も鬱陶しい…弓か魔法使いか…どっちを先に片付けるべきか…
まずは…「確認だ。」
とりあえず剣はいただいてと…
【変化:鷹の目】
弓がいるのは倉庫の2階…相手は遠距離攻撃を使っていない…普通なら安全だと思うよな!
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「なぁなんで俺が倉庫なんだ?」
メイさんから俺は倉庫の攻略を任されたが理由がいまいちわからなかったので聞いてみることにした。
「私が広いところの方が戦いやすいのと…あなたのその足が輝くからですよ。」
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あの時はなんでかよくわからなかったが今ならわかる!
「アップダウンは俺の得意分野だぜ?」
まだ炎加速の効果は残っている!そのまま弓のところまで跳躍!
「うわっ!」
俺のいきなりの接近に驚いてすぐさま弓を打つが…そんな動揺しきった状態であってあたるわけがない!
「おつかれさん」
剣で弓を落とし、そのまま切ろうとした瞬間
ボッ…
やはり転移した。だが場所はわかった。
少し暗い倉庫の中で鷹の目は自分のいる場所の反対側で生じたほんの少しの明かりを見逃さなかったのだ。
「転移先でも人形が燃えてるな…人形を媒体とした入れ替えか…」
炎加速は切れてしばらく使えないし、岩の鎧もあと1分…鷹の目は転移先を見るために魔法使いを倒すまでは変えれない。
「あと1分で3人はもってきたいな…背に腹は変えられない。」
【変化:跳躍脚】!
変化の3つ同時展開は正直負担がでかいが仕方がない
まずはさっきの弓のやつを!
ピョンッ!
結構広いから一回じゃ届かねぇな…
グシャ…ん?なんか踏んだか?まぁいいか。ピョンッ
「はい今度こそおつかれ。」
ザシュッ
「あと6人」
ちょうど近くにもう1人の弓者がいるな…どうせ転移させられそうだけど行くか。
さっきのやつが転移しなかったっておそらく1人一回きり、それを潰せると考えれば御の字か。
こまめなステップを刻んで弓を避けながら接近する。
「く…来るな!!」
「岩のお届け物でーす」
【岩砕拳】!
ボンッ!
「あれ?普通に当たったわ…なんでだろ。」
鷹の目のおかげで見えるが魔法使いも普通に驚いてるな。魔法を使わなかったわけではないのか。
あ…あー…あぁ…踏んで壊したやつか。というか壊したら発動しなくなったあたり人形は一対一で対応してるのか。予想外の収穫ありがたいな。
「すぐそこにもう一個人形が…潰しておくか。」
ボアッ…
「まずっ」
ダンッ!重っ…ガッシャーン
重さを感じた時にはもう遅く、俺は2階から落ち背を床に叩きつけていた。
そして…そこ目掛けて巨体が落ちてくる。
「俺様の勝ちだぜ!!!」
これは避け…いや、無理に避ける必要ないじゃないか。俺にはあれを跳ね返す一手…いや一脚がある!
合わせろ、まだだ、まだ引きつけられる。
……今だ!!
【跳弾反射】!
くっ…重い…でも行ける!もってくれ俺の足!
「うおおぉぉぉぉぉ!!」
ヒュンッ!
その場に残ったのは1人。
天井に開いた大穴から昇りかけの太陽が彼を照らしていた。
倉庫マップの説明コーナー
2階は奥の2角も真ん中の両端にあり梯子で登り降りする。
2階には本来梯子で上がる感じ
奥の真ん中は休憩室がありそこで敵のリーダーら寝ている。
弓と魔法使い以外の5人は下にいます!
悲報:雑魚戦終わりの雰囲気を醸し出すも残り3人いる模様(剣取られた人は除いて剣1、拳1、魔法使い1)
次からはマップを実際に書いて投稿しようと決めた今日この頃




