表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/83

すぺしゃるばにらと全裸幼女

夕食を食べ終えると、コンはお腹をぱんぱんに膨らませて、フローリングの床に仰向けに寝そべり、腹をさすって満面の笑みで満足げに寝転がっていた。


「んふー…もう食えんのじゃぁ…うまかったのじゃぁ~…」


そりゃ、あれだけ大量に買ってきた稲荷をほぼ一人で桶一つ分食べきったらお腹も一杯になるわな。


「おい、寝るなら先に風呂に入ってきなさい…腹いっぱいだからって、お腹出したまま寝ると風邪ひく…って、神様って風邪ひくのか?」


と、言ってて自分で疑問に思い、コンに尋ねてみるとその辺は大丈夫とのことで、安心はしたが、何はともあれそのまま寝てしまっては場所的に困るので、さっさと風呂を済ませて欲しかった。


「動けんのじゃ~…おい、おぬし…運んでな~のじゃ~…」


ぐでんと横に転がり九十度向きを変えると、尻尾をふよんふよんとやる気く動かし、右手を上げてひらひらと力の抜けた手を振り、おいでおいでと手招きする様にこちらに懇願してくる。


「あのなぁ…」


と、俺が困惑していると食器を片付けていた母さんが声を掛けてくる。


「あらあら、コンちゃんこんなところで寝ちゃ疲れが取れないわよ?しっかりお風呂で温まって、お風呂上りに食べるアイスは格別に美味しいわよ?今日はスペシャルバニラのやつを用意したんだけど…その様子じゃ要らないわよね?」


と、母さんは冷凍庫からちょっとお高めの一個三百円くらいする茶色いパッケージのカップにアイスをコンにチラつかせる。


すると、食べ物に関しては目ざといコンはピクリと耳を動かし、すぐにピョンと立ち上がると、母さんの方に駆け寄って行き目を輝かせて前のめりで詰め寄ると、尻尾をブンブンと動かしてアイスのパッケージと、母さんの顔とを交互に見比べていた。


「す、すぺしゃる…じゃと!?のう、とーこ!ワシお風呂入るぞ!じゃから、その…すぺしゃるばにらとやら…くれるかの?」


コンの目線がチラッチラとしきりに母さんの顔とアイスのパッケージを交互に行ったり来たりしている。


全く、相変わらずがめついというか、よく食べるやつだ…さっきもう食えんとかいってのはどこの誰だったか?


俺はそんな事を思いながら、コンの方へと近づいていくとブンブンと激しく揺れ動く尻尾を遮り、コンの頭に手を置いてわしゃわしゃと乱雑に撫でて言う。


「ほら、分かったらさっさと入ってこい。一人で出来るか?」


「ふぇぇ…こらぁ!そんな乱暴に…なでるなあ!ったく…馬鹿にするでない!昨日やり方を見ておったから一人で平気なのじゃ!」


と、コンはわしゃわしゃと動かす手に小さな手を重ねて、僅かばかりの抵抗をする。


俺は頃合いとばかりに手を止めると、軽くぽんぽんと撫でるとコンの背中を軽く押して脱衣所の方へと誘導する。


「ん、まあ何か分からんことがあったら母さんか、ばあちゃんにでも言ってくれ。そういうわけだから、頼んだ!」


と、俺が母さんとばあちゃんの方に声を掛けると、二人共無言で頷いた。


「あ、四季は今食べるかしら?それとも風呂上がりの方がいい?」


と、母さんは俺にもデザートでアイスをくれる様だ。


ちょっとお高めの奴なので今食べるか迷っていたが、もし今蓋を開けてしまうと腹ポンモンスターに全部食われてしまう恐れがあるので、後で貰う事にした。


「風呂上りに食べるよ。それまでちょっと調べものしてくる。俺は最後でいいから先に二人が入っちゃってよ」


「分かったわ。それじゃ、冷凍庫に入れておくからお風呂あがったら食べてね?」


「ありがとう、そうするよ」


俺はそう言って会話を切り上げると、リビングから二階の自室へと向かった。


余談だが、俺が自室にたどり着き、扉を開ける寸前の僅か数分の間に、風呂場の方から「みぎゃああああ!!」と、叫び声が聞こえてきて何事かと駆け下りると、お湯の温度を最大にして蛇口を捻ったコンが熱湯をモロに浴びて、びっくりして風呂場から飛び出した瞬間に遭遇してしまい、思いっ切りビンタされてしまったのは理不尽以外の何物でもなかったと言っておこう。


「ってて…コンの奴、思いっ切り引っぱたきやがって…」


叩かれた頬をさすりながら悪態を吐き、電気のスイッチを操作して明かりをつけると見慣れた部屋が現れる。俺はそのまま歩を進め、pcの電源を入れると椅子に腰かけ立ち上がるのを待つ。


頭の後ろで腕を組み、椅子のロッキング機能を使って背筋を伸ばし後方へ思いっ切り伸びをしている間に、ディスプレイにはデスクトップが立ち上がり準備が完了していた。


「ったく、昨日もこんな事あったような…まあ、昨日とは逆パターンだが…」


と、一人ぼやきつつマウスを操作してブラウザを立ち上げると、インターネットに接続して検索窓を表示する。


見慣れたホーム画面から検索窓にカーソルを合わせ、キーワード検索を試みる。


「BadWolves…っと!」


キーボードで単語を入力しエンターキーを押して検索を開始すると、検索結果には洋楽のメタルバンドのグループが表示されたり、和訳サイトが表示されたりと当然ながら目当ての情報はヒットしなかった。


「ま、そりゃそうか」


当たり前っちゃ当たり前である。


仮にも半グレ集団である。


それが堂々と名前付きでネットに活動内容とかグループ構成とかそういう情報を乗せているとしたら、とんだお気楽集団か、はたまた怖いもの知らずな素人集団である。


無いと分かりつつも選択肢の一つを地道に潰していくまでだ。


「んじゃ次は…」


俺はキーワードを絞って検索していく。


次に入力したのはニュース記事だった。


「ここ一週間くらいの夜桜市限定のニュースは…っと」


地域情報が載っているニュース検索窓に”夜桜市 ニュース”と入力し検索すると、検索トップにローカルテレビのニュースサイトが表示されて、そこをクリックする。


表示されているのは日付が新しい順の地域ニュースと、サイト右側には全国区のニュースが。


下にスクロールしていくと、過去一週間分のニュースというタブが表示されており、そこをクリックするとページが切り替わり、ずらっと一覧表が表示されていた。


「えっと…何々?」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


作品のフォローと☆☆☆を★★★にする事で応援していただけると、ものすごく元気になります(*´ω`*)




執筆の燃料となりますので、是非ともよろしくお願いいたします(*'ω'*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ