表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/11

その腕もて闇を払え第8回デス=ゾーン境界の橋上、連邦軍ゾーン探索トレーラーに乗るクロスを橋と車の爆破が襲った。橋を渡りきると細菌デロスの変態作用が急に発生。人間の体からの変貌の始まりだ。

その腕もて闇を払え第8回

(1980年)「もり」発表作品

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/



■2071年、10月デス=ゾーン境界線の橋上

クロス・クライストは思いきり、体を前後にふり、いきおいをつけ、橋の上へとびあがろうとした。が二振り目で、アンテナが真中から折れた。体は空にあった。



 クロス・クライストは体をひねり、橋げたへ飛ぶ。へぱりつこうとするが、すべり落ち、足先が瞬間川につかり。靴の先が硫酸焔で溶けてなくなっている。


 車から落ちてきた内容物のしぶきがクロス・クライストの防護服にかかり、じゅっと音をたてて。溶解する。


ゆっくりとクロスは橋げたをよじ登っていく。ようやくのことで橋の上に立つことができた。


硫酸で腐蝕され始めた服をぬぎすて、軽装になる。


地球連邦軍所属の探索トレーラーを直しゆっくり、バブクさせ。橋の中央部分にもどした。

車と橋をゆっくり調べ始める。


後を振り返っても地球連邦軍所属の監視塔は立ちのぼる湯気の中でかすんで見えはしない。


 車の下部シャフトのそぱと、橋のアスベストの上に小型の爆弾がしかけられていたようだ。


トレーラーがその上を通ると同調して、爆発するようセットしてあったらしい。


誰かが仕掛けをしていたのだ。


恐らく監視塔の男がやうたのだろう。


リチャード・コーヘソの反対陣営の奴らに扇われたのだろ。うか。


クロス・クライストはゆっくりと右手をみた。


この苦労の賜物である右手はロボットアームであり、病気はどういう影響を表わすのだろうか。


体全体に寒気がした。


それは降りつづく雨のせいかもしれない。


クロスは橋の上からもうI度もとの世界をふりかえる。もう、人間の姿では帰れない場所だ。

まだ同じような爆発物が2つや3つあるかもしれなかったのでゆっくりとトレーラーを動かした。


 橋をやっとのことで渡り切った。



橋をすぎ、1キロほど行くと、アメリカの典型的な町の広場があった。雨やどりできる廃屋をクロス・クライストはさがし始めた。


くち果てた町並がまだ残っていた。

うち続く雨。寒気が再びてクロスの体を、急におそった。

いけない。細菌の変態作用が始まったのかもしれない。


クロスは手近かにある無人の家にはいる。


突然。クロスは、体が燃えあがったような気がした。

病気の第一期症状がやはりあらわれたのだ。体の変態作用だ。

人間以外のモノになる。恐れがクロスを襲う。


しかしクロス・クライストは、その家の床に倒れて、意識が遠のいていく。


そいて、今クロス・クライストの新しい精神の旅が始まろうとしてい


(つづく)20210706改訂

その腕もて闇を払え第8回

(1980年)「もり」発表作品

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ