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白の黄昏  作者: 茅咲玲衣
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プロローグ:春の陽気

俺は見たことがある。


薄暗い影、不気味な満月、先が見えない階段、どこからか「降りろ、降りろ」と言う声が聞こえる。振り返ると誰もいない。その声に釣られるように下へ降る。


降った先にあるリビングの扉が空いていて、そこから鉄の匂いが鼻につく。怪しがって見に行った先には



二つの死体と包丁を持ったフードの男



頭の中が白くなって気づいた時には外に逃げていた。しかし、男の方が足が速く、押し倒されてしまった。馬乗りにされた俺は振り上げられた包丁を見て叫んだ。


「誰か、助けtーー!!!」


「ーは!!」

気づくと俺は自分のベットで寝ていた。悪夢によって起こされたことで多少不機嫌になりつつ、キッチンへ向かった。


俺こと海城幸樹は、朝食と弁当を作って、今日の分の特売のチラシを見ることが習慣になっている。俺は父親海城雪冶との二人暮しで、家事全般をになっている。ちなみに父親は家事全般を苦手としているために何も頼むことが出来ない。


朝6時、父親が起きてきて「おはよぉー」とボサボサの髪をポリポリ掻きながらだらしない格好に笑いながら「おはようございます」と返した。


2人揃った後「いただきます」と合掌し、朝食を摂る。


「そういや今日高校の入学式だろ、俺は行かなくていいのか?」

「いいえ、俺のせいで今月の生活が出来なくなったら元も子もないですから」


そう、今日からの高校生活が始まる。この事実を今突きつけられて、期待と多くの不安を募らせている。実は俺はアルビノなのである。そのため白い髪や青い目などにコンプレックスを抱いていた。だから不安も致し方ないと完結させている。


話に集中していると、もうさらに乗っているものはなく、各々「ごちそうさま」「お粗末さまでした」と声をかけた。

用意を2人とも済ませて家を出るとそこには高校生活を歓迎しているような晴れ陽気だった。


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