第8話 ぷるお大活躍
投稿1日間違えてました……
「おはようございます!ご主人」
ログインするととサクの膝の上で撫でられていた。
ぷるおは正面の床でプルプル震えている。
「こっちではどれくらいたった?」
「大体2日ぐらいですかね?私は特に進展は無しですが……」
サクの視線がぷるおに移る。
成長した?そう思いぷるおのステータスを開く
Name ぷるお
Job スライム
Skill 補食 弾力性 同族喰いnew 吸収new 硬化new 分裂new ーー ーー ーー ーー
「ふぉ……結構成長してる……」
「レベルはご主人が1なのでそのままですがスキルと戦闘経験はかなり積んでいますよ!」
「それじゃあ見に行ってみますか」
「はい!」
私は頭にぷるおを乗せ、サクに抱っこされる。
「町の外へ出発!」
「「おー (ぷるぷる)」」
ーーーーーー
「お、仲間増えてんな。」
「あ、こんにちわレナルドさん。」
門をでたところで門番のレナルドに遭遇する。
「新しい仲間のサキュバスのサクです。」
「はじめまして、サクと申します。」
「おう、よろしくな。」
レナルドと挨拶と自己紹介を交わし最初の時より少し深い場所に向かう。
サクに抱えられているのでいつもより視線が高い
スライム以外にも動物系の魔物も見える。
「少し先に森が見えると思いますがあちらはまだ私達には危険ですね。」
「森の入り口で10前後……ちょっとレベルあげ必要そうね。」
「ここら辺の魔物を楽に倒せるぐらいまでは近づかない方が良いかもです。」
サクと相談し先ずはスライムでぷるおの成長を確認することにした。
ーーーーーー
「うっわ、えぐ……」
上空から確認できるぷるおの殺戮劇
触れたスライムを吸収し分裂、分裂したぷるおがまた新しいスライムを吸収し分裂……
あっという間に近場のスライムがほぼぷるおへと変化した。
レベルも3まで上がっている。
「これは良いのかしら……」
「大丈夫だと思いますよ、ほぼスキルの同族喰いの効果ですし。同レベルの他の魔物に対しては勝てませんし」
サクが体を翻し見せてくれた方では分身のスライムがウサギ型の魔物に蹴られ弾けている。
相手はlv1である
「……あのウサギやばくない?ぷるおが各個撃破されてってるんだけど……」
端のぷるおから蹴り弾け飛ばしているウサギがどんどんぷるおの分身を屠っていく。
「……回収しましょう。」
何匹かウサギに分身を突撃させ、残りを本体へと吸収させる。
一度大きく膨れたぷるおだったがいつもの小型に戻ると再召喚を行い頭の上へ乗せる。
分身を全て屠ったウサギは今度は再召喚を行った私へとターゲットを変えたのか空中に浮かぶ私たちを睨み付けている。
「……あとどれくらい飛んでられる?」
「数分ですね」
サクに移動してもらうがウサギは私たちの足元の位置を保ちついてくる。
これは……
「何とかして倒すしかないですよ」
「うわぁ、いける?」
「相手もレベル上がってるので……正面からの戦闘は無傷は無理でしょうね……」
「どうしよう……」
なんとか打開策を考えなければ……
地面に降りた瞬間ウサギは攻撃をしてくるだろう
地面に降りずに攻撃をする手段は……ない。
高所から攻撃……何か落とせるもの……あ
「……いけるかも」
「ほんとですか?!」
「ダメだったらレナルドさんに助けてもらおう。」
私はぷるおとサクへ作戦を伝える。
ウサギを引き連れ門近くへ近付くとレナルドさんから声がかかる。
「それ以上近づくと倒しちまうからな!」
「ダメだったときはお願いします!」
レナルドさんに声をかけ作戦を始める。
正直誰でも思い付く簡単なものだ高いところから重いものをぶつける。
ただそれだと避けられる可能性があるので念には念を入れる。
「ここが今の限界です!」
サクが飛べる限界高度まで上がり伝えてくれる。
「よし、ぷるおGo!!」
頭の上からぷるおが、分身を辺りにばらまく
それぞれが重力に従い落下を始めた所でその形を三角推へと変化させる。
それはウサギを取り囲むように地面へと突き刺さる。
これで簡単な牢屋の出来上がりだ。
ウサギはその分身達を気にも止めずこちらを一心に見つめている。
「ぷるお押し潰せ!」
分身達が落下した直後飛び降りていたぷるおは分身と同じように形を変化させ、ウサギへと落下する
ウサギが危機を感じたときにはもう遅く、ぷるおはその体でウサギを押し潰した後体の中にウサギを閉じ込めた。
ぶつかった衝撃でダメージを負っていたウサギは少し暴れた後動きを止める。
その瞬間レベルが上がり息の根を止めたことを確認出来た。
「よしっ!上手くいった」
「おめでとうございます!」
ぷるおの元へと降りるとぷるおが仕留めた獲物を見せびらかすように目の前へ吐き出す。
ねばねばした液体にまみれたウサギ……
「ぷるお吸収して」
ぷるおはウサギを体へと取り込むといつものサイズへ戻り頭の上の定位置へ戻った。
「とりあえずウサギはまだ面倒そうだから、スライムだけを沢山吸収しましょう。」
スライムを吸収する度分身のストックが増えるのでリポップする度にスライムを吸収する作業を始めた。
私はサクの腕の中、空中で観戦だ。