第6話 邂逅
深夜テンション怖いね。(書いてる時間は深夜)
主人公の拗らせ
「あらあら~可愛らしい狐さんね♪」
突き当たりの路地に彼女はいた。
月の光を浴びて写し出される姿は、まるで人のよう。
しかし、背には蝙蝠の羽、頭には角、尻尾が生えたその姿は人ではなくサキュバスと呼ばれる悪魔だ。
頭上にネームプレートが現れないためプレイヤーではないと気づく
「声の主さんですね、こちらで何を?」
「ん~。貴女みたいな可愛い子がくるの待ってたの♪ねぇねぇ、おねぇさんといいことしない?」
ふわりと目の前に降り立った彼女はまるで捕食者のライオンのような目で近づいてくる。
妖艶な四肢、色気の塊。
その姿に気圧されながらも声を出す
「私こんな姿ですから、獣kーになりますよ。あ、規制された」
ゲームの設定年齢のせいで一部音声に乱れがでた。
私はもちろん超えてはいるのだが未知なる力が働いてしまった。
仕方ないよね
「ふふふ、大丈夫よ♪獣kーだろうが、何でもいいの、[私を満足させるとこ]それが私がここを去る条件ね!」
ここで戦ったり、セーーーしたり、したらいいんだろう。
私は正直戦闘で満足させるとか無理だ。
セーーーも付いてないから突くこと出来ないし
ぷるおを使ってーーーーも無理そうね……細かい指示とかできそうにないし……
私に今出来ること……相手がサキュバスで好みそうなこと……あ
「……お話しましょうか?」
「え?……それで私を満足させれるのかしら?」
困惑の表情を浮かべる彼女に
「ふふふ。私が大好きなとっておきがあるんですよ♪」
私はサキュバスに近づき饒舌に話し始める。
動物の交尾のお話を
「豚はですねーーが大量に出てですねーーー、ーーーが一杯になってからーーーーー」
「ふ、ふんそれぐらい別に……」
「お馬さんってーーーがおっきくてーーー、ーーーー、ーーーーーーーーー」
「へ、へぇ……」
「ハイエナさんって知ってますーーーが女性にもーーーーーー、ーーーー」
「…………」
「犬科はーーーをーーーーしてーーーーーーーーーーーー」
「……ぁぅぅ」
ーーーーーーー数十分後
「いかがでしたか?」
「ぅっ、ぅん。い、いいんじゃないかしら?満足しました。うん、お腹一杯……」
「まだまだいっぱーいあるんですけどいいんです?聞きたくないです?因みに私がここに来た目的なんですけど楽園を作るんです。こっちでなら色々簡単に出来そうですし……」
「………………」
「あぁ、楽しみです。因みにこの子もいずれは英才教育を施します♪」
頭の上でプルプルと、ぷるおが自己主張する。
「…………とりあえず、通常報酬よ。……あと、これ……」
報酬として渡された小袋と別にサキュバスの胸から取り出された光の塊。
それはぷるおを仲間にしたときと同じような物だった。
「もしかして……」
その光の球に触れると世界の声が聞こえる。
ー召喚術のレベルが上がりました。
ー召喚獣[サキュバス]が召喚可能になりました。
ー同時召喚数が増加しました。
「これからよろしくお願いしますね♪」
目の前のサキュバスが光りに包まれ妖艶な四肢が幼い少女の物へと変わる。
その変わり様に驚くがそれを言葉に出す前に抱き上げられる。
「素晴らしいご主人と出会えました。むふふ~」
ぎゅーと抱き締められながら頬擦りをされる
レベル1のまま、数時間にして2体目の召喚獣を手にいれてしまった……