第5話 緊急ミッション
ーーークエスト完了しました。
窓口でクエストの報告を終え、受け取った初のお給金
何を買おうか?それより今日泊まる場所かな……
そんなことを考え職業案内所を出る。
空には星が輝き、月が2つ辺りを照らしている。
「緊急ミッションです!」
空を見上げていた私の耳に届いたのは職業案内所のお姉さんの呼び掛けだった。
緊急ミッションーー夜に紛れる不吉な笑い声
宿に向かうつもりだったが面白そうな事が始まってしまった。
様子を見ようと思い職員さんの元へと向かうと他の人達も何人も集まっているようだ。
「緊急ミッションの説明をさせていただきます!今回のミッションはーーー」
羊の獣人であろう女性職員が声高々にミッションの説明を読み上げる。
今回のミッションは町中での遭遇戦
夜の町に響く笑い声の正体を見つけ退治や和解し解決するものだ。
初心者から上級者までが一緒に参加出来るようにレベルは一定に統一されるらしい
「ソロでもパーティーでも参加可能です。また町中で戦闘になる可能性があるため、参加者さんには特殊な魔法をかけさせていただきますーー」
魔法は町への攻撃を無効化出来る効果が付与される。
ただ、同じ場所への執拗な攻撃、一定威力以上の攻撃は無効化されず建物を傷つけてしまう。
建物の破壊及び破損は厳禁である。
ミッション終了後そういう人達は罰則があるらしい。
「参加者はあちらに向かってくださーい!説明がまだの方はこちらで説明いたします!」
目の前の集団が居なくなり
移動してない私と羊さんの目が合う。
「この子ともいけますか?」
頭の上でぷるおが震える。
「召喚獣……ですね?問題ないですよ!」
「……いってみよう」
羊さんに頭を下げ参加者が並ぶ職員さんの元へと向かった。
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「ここに入って魔法が切れたら自動でここに戻れるから」
そういって目の前の魔方陣へと誘われ入る。
「健闘をを祈ります!」
視界が光りに包まれると職業案内所の中から一変し町中へと移動していた。
辺りには物陰を探したり、黒い靄と立ち向かってる人達がいる。
それらを眺めていると笑い声が聞こえてきた。
高いソプラノボイスのその声はどこか私を誘っているかのように思える。
声の聞こえる場所はまだ距離がありそうだ。
声を便りに町中を進んでいく。
「分かれ道だ……」
しばらく声を便りに歩いていたが分かれ道で新しい声が聞こえてきた。
凄く暗い暗い声、微かに寒気を感じ本能的恐怖を刺激される。
・最初から聞こえていた声の方へ向かう
・怖いもの見たさに暗い声の方へ向かう
・どっちにもいかずに少し悩む
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→・最初から聞こえていた声の方へ向かう select!
・怖いもの見たさに暗い声の方へ向かう
・どっちにもいかずに少し悩む
ここは最初の声にしよう。
どうやら誰か追いかけてきているような感覚がする。
その相手を待たず、最初の声の方へとまた歩み始めた。
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