第2話 選択肢の無い選択
狐さんが好きです。
でも猫さんも好きです。
ただ猫アレルギーです。
ここは職業案内所4番窓口カウンター
私はカウンターに乗り上げ書面とにらめっこ
「残念ながら……今の貴女にご紹介できるのはこちらのみです……」
目の前に提示されている[野狐]のみの選択できない選択肢
受付の牛人さん(女)も困り顔だ。
「むむむ、これってここからどう派生するの……」
「……。私には解りかねます……」
「これって職業つけないと成長って……」
「しませんねぇ……」
「デスヨネ……」
渋々、野狐を選択しそのまま受けれるクエストを出してもらい確認する。
受注可能クエスト
・薬草採取
・スライム退治
・町のごみ掃除
・炊き出しお手伝い
・お店の手伝い(接客)
「全部受けても?」
「可能ですが、期限が違いますので最悪貴女の評価が下がりますよ。」
「評価が下がると?」
「職業剥奪も……」
「…………じゃあスライム退治だけで、お願いします」
「畏まりました。期限は24時間ですね」
ーークエスト[スライム退治]を受注致しました。
「外へはこの建物を出て右です。お気を付けて」
牛人さんに見送られ初めての町の外へと飛び出した。
さ、やるぞー!!!
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「大丈夫かしら……あの子……」
「どうした後輩?」
「先輩……さっき受け付けに来た子、見ました?」
「あぁ、白い狐種の子だろう?意気揚々と外へ行ったみたいだったが……」
「渡り人だったぽいんですけど」
「は、何いってんだ?渡り達は人だと聞いたが完全に獣の動きだったぞ?」
「ですよね……見間違いなのかな……」
「だろう、さ、まだまだ仕事だ手を動かせ」
「解りました……」
4番窓口の牛人の少女は、仕事中狐の子の事が気になって仕方がなかった。
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