終焉の空 1章・晴れのち大雨
この物語は、最初から救いはなかったのかもしれない。
残酷で、最悪で、悲劇的で、暴虐的な、出会い。
それが分かっていたのに、間違えてしまった。
この物語は、いくつもの可能性を秘めていた。
それでもなお、終わりへと進んでしまった。
最前手を打ち続けた。
そして、進んでいかないように、大勢の力を合わせた。
でも、もう止める人はいない。
止めることのできる人はいない。
もしかしたら、全て最善手だと思っていたが、全ては悪手だったのかもしれない。
「先輩、俺は…。」
「分かっている。君は、正しいことをしたんだ。そんな顔をするな。」
それでも、後悔が俺の頭で渦巻いている。
「先輩、もし、あの時違う選択肢をしていたら、こんな結末にはならなかったのでしょうか。」
「そうかもしれないな。だが、あれが最善策だった。だから、違う選択肢でも、これ以上の結果にはならないさ。」
「結局、どこから間違ってたんでしょうね。」
「そうだな。もしかしたら、出会いからかもしれないな。」
「次も、会えるんでしょうか。」
「大丈夫、私は君を忘れたりはしない。であったら、抱きつきに行くさ。」
「先輩、変な期待を持たせないでくださいよ。」
「大丈夫、絶対忘れない。会いに行くよ。」
「それなら、期待はしませんが、僕も忘れたりはしない努力をします。」
「そこは、忘れませんと、言い切って欲しかったんだが。まあ、それこそ君らしくはあるんだがな。」
「そろそろ時間ですね。来世では、もっといい出会いをしたいですね。」
「ああ。」
この言葉を最後に、終焉のファンファーレが鳴り響いた。
「僕は、後片付けをしないとな。」
そうして、力なく歩き始めた。
やりなおそう。
全てがうまく行くように。
終焉が訪れないように。
次こそは、あの人の笑顔を見られるように。
あの人との約束を守ってみせる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
目が覚めたら、いつものは部屋にいた。
今日から、学校が始まる。
「早く起きたものの、これは早すぎるな。」
時計を見ると、朝の4時。
「もう一度寝る。」
また眠りにつく。
次に目が覚めたら、
「やっば!?もう、8時半かよ。」
始業式8時50分。
完全に終わっている。
「20分あれば、なんとかなるか。」
そう自分に言い聞かせ、着替えだけ済ませ、家を出る。
学校に着くと、部屋には誰もいない。
「まだ、2分ある。走ればなんとか。」
そうして、孟スピードで、階段を降りていく。
2階、1階と、降りて行き。
「あとは廊下を曲がって走らなければ……。」
そう思い曲がろうとした瞬間、
「うわー!?」
「―――!?」
ぶつかりそうになった。
「す、すみません。始業式に遅れそうになったのでつい。」
「ああ、大丈夫。にしても、遅れそうになるとは度胸があるね。」
「本当に、遅刻しそうになったのは今日が初めてなんです。って、あ!」
立ち上がった時、チャイムの音が廊下に響いた。
「遅刻確定だな。」
「ど、どうしよう!?」
「私にいい案があるわ。」
「な、なんですか。」
「私についてきて。後、私に合わせてね。」
「遅刻が免除されるなら。」
そう返事をし、後ろをついて行った。
しかし、後から思えば素直に、遅刻を認め、説教されるべきだったかもしれない。
―――――――
「それでは今年から生徒生会長になった、安藤 夏美会長の挨拶です。」
会長の姿が壇場に現れる。
「諸君、おはよう。そして、学年昇格と入学おめでとう。私が、今年の生徒会長を務める、安藤夏美だ。本日は……――」
さっきであった女子生徒は生徒会長として壇上に立ってどんどん話していく。
「最後に、今年の生徒会メンバーを発表する。呼ばれたら、上がってきてくれ。」
その言葉を聞くなり、体育館でざわめきが広がる。
「まずは書記、3年三浦 霧香。そして、会計、3年黒革 玲奈。最後に、副会長、2年暁月 真琴。以上だ。」
騒めきがさらに広がる。
理由は簡単。
1つ、いつの間にか生徒会メンバーが、決まっていたから。
2つ、3人女子、1人男子。
その1人こそ、俺、暁月真琴だ。
数分前の話。
「一体、何をすればいいんですか?」
「生徒会副会長になることさ。」
「へ??」
?マークが、頭の上で回る。
そんな俺を気にせず、どんどん先に進んでいく。
「さあ、到着だ。」
と、やって来たのは体育館のステージ裏。
「会長、今回はギリギリですね。何かありましたか?それに、そっちのは?」
彼女を会長と呼ぶ女子生徒がいた。
「ああ、彼は副会長だ。さっき見つけた。」
「そらまた随分な事で。」
「あの!僕まだ決めてないですよ。」
「これは、会長命令だ。拒否権はない。」
「そんなー!?」
と、そこに、さらに人が増える。
「会長そろそろです。」
「ああ、大丈夫だ。さあ、みんな、張り切って行こうか。」
無理やり、生徒会メンバーにされてしまった。
―――――――――――
結局、壇場に登ったものの、喋ったりせずにすみ、無事始業式が終わった。
教室に戻ると、人が群がってきた。
「暁月、いつのまに生徒会に入ったんだ!?」
「どうやって入ったの!?」
「私と変わってくれない!?」
「羨ましい(泣)!?」
「どうして暁月なんだ。俺は、あんなにアタックしたのに!?」
色々な人に質問攻めになった。
(と言うか、俺がなぜ選ばれたのか、俺が一番知りたいんだか!?)
そう思っていると、教室のドアが、開いた。
「はぁーい。みんな席について!ホームルームを始めるわよ。」
と、タイミングの良いことに担任の倉本先生が入って来た。
(助かったー。グッジョブ、先生。)
内心、ホットしていた。
「それじょあ、今日はもう授業も無いから、寄り道せずにまっすぐ帰りましょう。だけど、いったん帰ったら遊びに行っても良いから。その代わり、リア充は出かけたまま帰ってくんな。」
先生、今年こそ必ず良い人見つかるよ。
と、教室にいる全員が思った。
(先生、合コンならうちの男子がやってくれるから落ち込まないで。)
心の底からネガティヴモードの先生の同情をする。
なんとか、ネガティヴモードの先生の機嫌を戻しホームルームを終わらせた。
なるべく早く帰ろうとしたが間に合わず、他クラスの生徒が教室に流れ込んできた。
「いたわよ!」
「あいつかー、会長を脅して生徒会にはいったってやつは!」
「取り押さえろー!」
逃げる前に退路をたたれてしまった。
そんな時、
「暁月くーん。もう帰っちゃった?」
「黒革先輩、ここです!」
救世主が現れた。
「モテモテだね。そんな所で悪いんだけど、会長が、今日から生徒会活動を始めるから集まるようにだって。」
「あ、はい。今行きます。」
返事をすると、すぐに行ってしまった。
そして、周りに一言。
「と言うことなんで、通らしてください。」
そう言うと、みんなが一斉に両サイドに分かれた。
思ったよりも速い行動だったので一瞬固まってしまったが、遅れてはなるまいと急足でその場を去った。
生徒会室の前に来ると一度立ち止まり、深呼吸をしてから扉を3回ノックする。
「失礼します。」
生徒会室へ入ると、3人の女子生徒が待っていた。
「これで全員揃ったようで何よりだ。」
「会長、今日は何をする予定ですか。」
「まあ、そう焦るな。まずは、これから生徒会としていく仲間だ。となればまずはアレをしないとだろ?」
「アレってなんですか?」
「わかった!上下関係ですね。」
「いや、それはもう決まっているだろ?」
「あ、確かにそうか。」
「何となくわかるんですけど、一応教えてもらっても良いですか。」
「まずは、会長。次が、私か、奈。1番下が、お前。」
「ですよねー。」
「で、話に戻るんですが、今日は一体何を?」
会長は、真剣な表情で、話し始める。
「自己紹介だ。」
「「「……ん?」」」
3人とも、あっけらかんとしていた。
そして、その空白の空間を破るかのように声が発せられる。
「会長?もしかして、もしかしなくても、それだけのためだけに集めたんじゃ無いよね?」
「それだけだが?」
黒革先輩の質問を、さも平然のように答える。
「失礼します。みんな集まっていますか?」
タイミング良く、倉本先生が入って来た。
グッジョブ二回目である。
「先生、どうしたんですか?」
「今日から、生徒会の担当責任者になったんですよ。」
「それまた急な話ですね。」
「ええ。勝手に1番長いからって言う理由で押し付けられて。ほんとこっちは、やっと今年で合コンに参加できると思ったのに。」
「お気の毒です、先生。」
「でもね、思ったのよ。暁月君がいるなら、最低限の仕事で済むって。」
「先生は、暁月君のことを高く買ってるんですね。」
「まあ、彼の担任になってから、クラスでの問題ごとが1つもないんですよ。」
「へー。でもそれ、暁月君以外の人かもしれませんよ。」
褒められていたのに、それを言わ何で欲しい。
「いえ、それはありません。なぜなら、……」
これ以上は言わせてはならないと、頭に警告が走った。
「それで、先生は何しに来たんですか?」
と、少し話題を戻してみた。
「あー!そうでした。忘れてました。今日は、今後の、日程と自己紹介をしようと思ってたんですよ。」
「先生もですか。」
「?先生もとはどう言うことですか?」
「会長からも似たようなことを言われたので。」
「それは当たり前ですよ。私が頼んだんですから。」
そう言われて、会長の方を一斉に向く。
「会長、失礼ですが、物事はちゃんと伝えてください。」
「そうだよ、会長。」
「?私はちゃんと伝えたはずだ。」
お説教される会長。
俺は、2人が、言ったのでもう良いかなと思い、何も言わなかった。
「と言うことなので、そろそろ始めましょうか。」
「ええ。では、私からだ。3年、安藤 夏美だ、よろしく。」
拍手が起こり、席に着く。
「安藤さん、異端者の力も、紹介してください。」
「先生、待ってください。それはどう言うことですか?しかも、それは……」
三浦先輩は、喋るのをやめた。
そして、沈黙が訪れる。
「先生、1ついいですか?」
「ええ。それは、多分みんなが思って言うことだから。」
と、沈黙を破るように俺は話した。
「ここにいる、先生以外が異端者なんですね。」
「はい、そう言うことになりますね。」
返事を聞き、会長の方を向く。
「会長は、このことは?」
「偶然だ。私も、異端者は、自分だけだと思っていたんだ。」
会話に、倉本先生が割り込んできた。
「私も、驚いたわ。いつの間にか生徒会メンバーが決まっているし、全員が、異端者なんだもの。ほんとうは、そう言うことも踏まえて決めたかったからちょうど良かったのだけれど。」
その言葉に、いずれにしろ生徒会に入ることになっていたのだと思い知らされた。
「それじゃあ、続きをどうぞ。」
いきなり、話を振られるが、動じずに会長が話し始める。
「それじゃあ、。私の異端は『空白』。これからよろしく。」
「それでは次は私が。三浦 霧香です。私の異端は…。」
そこで、話が止まってしまった。
「三浦先輩どうしたんですか?」
「ああ、分かっている。しかしな。」
「三浦さん。恥ずかしがってはいけません。」
恥ずかしがる?どう言うことだ?言うだけなのに?どんな異端なんだ?
「わ、私の異端は、『溺愛』です。」
あー。確かに、これは恥ずかしいわー。
先輩のイメージと違いすぎて。
でも、だからこその異端ってやつだな。
これはこれで、異端の納得ができる。
「じゃあ、次は私ね。私は、黒革 玲奈です。私の異端は、『関心』だよ。」
と、特になんともなく終わり、
「最後は俺ですね。俺は、暁月 真琴です。異端は、『殺戮』です。」
その言葉を聞き、倉本先生以外が俺の方へと鋭い視線を向ける。
「そんなに構えないでください。実際にこれを使って殺したことないですし。それに、いい使い方だってあるんですよ。」
「それを聞いて、はいそうですか、とはならないだろ。」
「会長、あなたから誘っておいてそれはないですよ。それに、三浦先輩方の方が、あぶないかもしれないですよ。」
「おもしろいことをいいますね。異端が『殺戮』のあなたが。」
「三浦先輩、逆ですよ。俺はそれを知っているから、制御が効くんですよ。でも、三人は、異端を軽くみてるんじゃないですか?特に、三浦先輩は。」
「くっ。」
先輩は、反論してこなかった。
少し言いすぎてしまったかもしれない。
「みなさん、これは自己紹介です。言い争う場所ではありません。なので、一旦この話は終わりにしましょう。」
先生が、話しを無理やり止めた。
「そうだな。それに、今後の活動を、決めたりしないといけないしな。三浦、それでいいな?」
「はい。」
三浦先輩も、少し落ち着いたようだ。
「それでだ、少し質問をさせてもらって構わないでしょうか?」
「はい。どうぞ。」
「さっき、生徒会メンバーが異端者で、ちょうど良かったと言っていたがどうしてだ?」
「はい、それにつきましては今から話そうと思っていました。実はですね、政府から正式に依頼を受けました。それが、異端者の援助、または、捕獲です。」
「待ってください。異端者の能力は、政治に悪用していけないんじゃなかったんですか?」
「はい。それはいけません。ただし、今回の依頼はあくまで、異端のせいで学校に行けなくなった生徒や、道を外した生徒を助ける為のいわばボランティアです。だからこそ、政府は、何も手を出さないし貸したりもしません。そのかわり、何もしなくても責められません。」
「あくまで、ボランティアですか。それなら俺は、参加しますよ。それに、俺に、1番向いています。」
「意外ですね。暁月くんは、一番最初に否定すると思っていましたが、天才と謳われただけあって的確に読めていますね。」
と、言われていると、
「倉本先生、質問してもいいですか?」
「はい、どうぞ。」
「それは、失敗したらどうなるんですか?」
「はい。今回は、いわばテストです。実際に、他校でも行えるかどうかを判断する為のものです。ですので、自分達なら確実にできるというものだけして貰えば十分ですので、わざわざ難易度の高いものに挑戦して行かなくても大丈夫なので失敗はしないでしょう。それに、失敗をしてもなにもないので大丈夫です。」
会長は、何か考えていたが
「わかった、私も参加しよう。」
参加を決意した。
それに続いて、
「会長が、参加するのでしたら、私も参加します。」
「私も、みんながやるなら。」
みんなが賛成の意を唱えた。
「全員の賛成が得られたので、あちらの方にもそう伝えておきます。」
すぐさま知らせに行こうとしたので、
「先生、待ってください。」
「はい?何でしょうか。」
「後でお時間を取らせてくれませんか。」
「はい、だいじょうぶですよ。」
「すみません。」
「いえいえ。生徒の相談に乗るのは当たり前のことですから。」
そう言って、出ていった。
そのあとの部屋はすごく静かだった。
誰も、何を話していいか分からず、沈黙が続いた。
それでも、何とか話を切り出したのは、黒革先輩だった。
「みんなさ、異端者だったなんてびっくりしたよ。」
それを合図に、話始める。
「ああ。私が、誘っておきながら何だが、びっくりしたよ。」
「ええ、本当に。それだけなら良かったんですが、殺人鬼が混じっていたとは。」
「三浦!」
「会長、いいですよそれぐらい。だけど、いきなり殺人鬼扱いは酷いじゃないですか。僕は、まだ誰も殺したことがないのに。」
「うるさい!口でそんなデタラメを言われて信じるとでも思っているのか?」
「じぁあ、どうやったら信じてくれるんですか?あ、そういえば思い出したことがあったんですが、この辺りって、昔、人が殺されていたんですよね?確か、1人の幼稚園生が鎖で拘束されたような感じで殺されてたとか。たしか、三浦先輩の家の近くでしたよね?もしかして友達でした?だから、俺にあったんですか?それは酷いですね。ほんと、どちらが人殺しなんでしょうね?」
言い終わる前に出ていってしまった。
「会長、俺今日はもう帰ります。先生の方には、帰ったと伝えといてください。」
「あ、ああ。」
会長は、動揺していた。
しかし、そんなことを気にすることもせず、帰ることにした。
「は〜。少し言いすぎたな。あの時の約束は守れそうにないな。」
少し気持ちが、下がっていた。
「明日、先輩にどんな顔で合えば良いんだ?くそっ。わかっていたはずなのに!どうしてあんな事しか出来ないんだよ。最善策だったとしても、選ばなくても良かったじゃないか。」
後悔の気持ちしか残っていなかった。
わかっている。
ああでもしないと、だめだとわかっているのに。
それでも、最善策を否定してしまう。
「あーあ。ダメだな。約束も守れなくて、挙句には傷つけて。会長、俺は本当にこの道であっているんでしょうか?」
聴こえるはずもないのに問いかけてしまう。
あれからどれだけ経っただろう。
三浦は出ていき、暁月も帰り、その後も黒川は残っていたが、用事で帰ってしまった。
「あれ、おかしいですね?みなさんはどうしだですか?」
「倉本先生。すみません、みんな帰ってしまいました。」
「あれ、でも、暁月くんは、話したいことがあると言っていたのに?」
「実は、先生がいない間に……。」
どうしてか、話してしまった。
本当は、話さない方がいいのだろう。
でも、話さずにはいられなかった。
「そうですか。分かりました。」
倉本先生は、席から立ち上がった。
「それでは今日はもうできることはありませんね。安藤さん、あなたも、もう帰りなさい。」
「しかし、三浦は、どうしてあんな態度を?特に、殺人鬼という単語に過剰反応をしていた。やはり、暁月が言っていたことは本当で、トラウマになっているのではないだろうか?先生は、何か聞いていませんか?」
「そういう事は、あまり詮索しない方がいいかもしれませんよ?誰にだって知られたくないあんなことやこんな事なんていくらでもあるんですから。そういうのは、彼女から話してくれるまで待つべきではないでしょうか?」
「そうかもしれませんね。いえ、きっとそうですね。」
「では、私は職員室に戻りますが、安藤さんは、どうしますか?すぐに帰るのでしたら、鍵を持っていきますよ?」
「そうですね。今日はもう帰ることにします。ここは、先生のお言葉に甘えさしてもらいます。」
「はい。では、ちゃんと鍵は預かりますね。」
先生に鍵を渡し、帰る支度を早めた。
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「くそ、どうして暁は知っていた。もしかして、犯人が誰かまで特定してるのでは?あれを大っぴらにされたら、会長にも軽蔑さられる。そんなことはあってはいけない。何とか、暁月から漏れないようにしなければ。」
と、1人怯えながら歩いている姿があった。
―――――――――――――――
「見つけたよ、お姉ちゃん。やっとだ、やっと。これで、お姉ちゃんを救えるよ。だから、もう少し待ってて。どうにかしてでも彼をここに連れてくるから。そしたら、また遊びにいこうね!」
「―――――――。」
動かない人に向かって、また1人話しかけている姿があった。
初短編小説です。
今回は1章として書かしていただきました。
今後は、2章、3章と続けていく予定です。
そして、5、6章あたりが完結になる予定です。