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女騎士とコウセイ

少しずつ書いていきます

戦闘準備。


コウセイはメニューを開き、この世界での能力を確認する。


剣を振ることが出来る力が身に付いた時に、5個の能力を作ることが出来る。


※いつでも作り直しとON・OFF可能。


(確か、こんな能力を選んだはずだ。)


コウセイは考えた。


(剣を振る事が出来る力が身に付いた時にという、判定基準が分からないが、この能力を選んだ時の己の認識が基準になっている可能性が高い。となると・・・)


コウセイは草原の上にある物を見渡す。


(剣とは金属だけを指すわけではない。木刀なり。竹刀なり、棒切れであれど、受け流せる要素があれば、剣と同等の認識は可能な筈だ・・・)


根拠などはない。だが、コウセイには確信があった。


(思いの中に、認識する材料が入っていれば!)


コウセイが武器となるものを探している中、戦況は変わる。


人間側の土壁の精製が出来なくなってしまったのである。


理由は簡単、魔力切れである。


この世界には魔子-まし-というエネルギーがあり、あらゆる生命体、物、素材に含有しており、それぞれの魔子には固有の活動形態がある。


その活動形態に対し、魔力という力を行使することにより、火、水、土、風、雷と様々な形質転換が可能になる。


「?!くそ!魔力切れだ!誰か、エネルギー剤もってないかー!?」


魔法使いの男性が叫ぶ。


「!おまえもか、こっちも品切れだ!」


あちこちで同様の声が広がり、土壁の精製維持が出来なくなる・・結果。


「ゲゲゲッ!」


大ゴブリンの棍棒の大打撃により、土壁が崩れさり、人間側を守るものが無くなってしまった。


「!壁が!ここまでかッ!」


土壁が消え、モンスターの姿が露わになり、人間側の戦意が落ちていく。


「魔力が尽きた者は、ここから、下がれ!モンスター達は我々騎士兵士が食い止める!魔力を回復させることを優先しろ!」


戦況を確認した女騎士の一人が声を出し、指令を出す。


「ミラ様!あなたも一回下がって下さい!数が多すぎます!」


ミラは心配する兵士に視線を向けると優しく微笑む。


「心配するなど10年早いわよ、若造」


ミラにそう言われた兵士は唖然としていたが、すぐ目の前の鎧モンスターの斬撃に対応せざるを得ない。


ミラはサーベルに魔力を込める。


魔力の行使には外部への作用起こし、内部への作用起こしの2つがある。


今回ミラが行使しているのはその2つを組み合わせた荒技である。


「ミラ。集中するのよ。」


ミラは3秒の中で魔力を行使する。


1秒:魔子を集める。


2秒:魔子を魔力で雷転換する


3秒:サーベルへ雷持続30分付与


「よし、上手くいった!皆の者、私より距離を空けろ!」


ミラが声を張り上げると、雷を纏ったサーベルを鞘に納めた。


「!?ミラ様の帯雷剣技だ!みな下がれ、ケガじゃすまないぞ!」


ミラの声を聞いた男騎士が、他の人間を誘導し、避難させる。


「おい、モンスターども、この剣技を受けて滅んでしまえ!」


ミラは姿勢を変え、抜刀の構えを見せた。


(この世界にも抜刀術みたいなのあるんだな)と余裕ある感想を出すコウセイ。


コウセイは石で削った木の棒を振っていた。


見た目は形の悪い木刀である。


1回、2回、3回と木刀モドキを振り終えた瞬間、コウセイの身が光に包まれた。









お読み頂きありがとうございます。


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