我慢との闘い
少しずつ話を書いていきます
コウセイはウズウズしていた。
(鎧は硬いかな、大ゴブリンから倒した方が良さそうだが、皮膚が硬く場合もあり得るか、モンスター対人間の結末を見届けたい衝動に駆られるが、ただやられる人間を放置するのも、後味わるいよなー)
我慢との葛藤。コウセイは自分の感情と闘っていた。
モンスターは30名の人間に対し、圧倒的に数で押し込んでいる。
人間側は魔法を駆使し、土壁を精製し、モンスターの進行を防いでいるが、壁の厚みに対して、モンスターの破壊攻撃の多さに、精製が追いついていない。
コウセイは己に30分という制約を設けて、戦況を見届けることにした。
土壁を乗り越えた鎧のモンスター達に対し、人間側の騎士や、歩兵が剣や斧、槍を用いて応戦する。
「やつらをこれ以上進ませるな!全ては守るべき者達のために戦うのよ!」
戦場に女性の発声が響いている。
風に乗せて拡声しているかのように聞こえる声は良く響いている。
女騎士は長いサーベルに背筋を伸ばし直ぐさまに大ゴブリンの腕を切り落とす。
ゴブリンの腕振りを前のめりに交わし、脇下からの突き上げ捌き、コウセイが見るその動きは流れて美しく、無駄がない。
コウセイは我慢出来なくなった。まだ20分くらいしか経過していないが、我慢が出来なくなった。
(身体の、動きに磨きをかけて、あそこまで魅せるのかよ・・・我慢できましぇん!)
コウセイはメニューを開き、戦闘準備を行うことにした。
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