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アルティメットキック


よし!ドラゴンが痛みでうずくまってる間に玉座に座ってる魔王を倒す事にしよう。


「くらえっ!アルティメットキィィィック!!」


説明しよう。アルティメットキックとは、相手にむかって全力で走り込み敵の前で全力で飛び膝蹴りをする必殺技である。つまりただの飛び膝蹴りである。


「何っ!何をする!貴様、吾輩が誰かわかってやっているのか!」


「魔王だろ!死ね!もう一発だっ。アルティメットキック!」


「くっ!貴様のそれはただの飛び膝蹴りだろうが!ふざけるなよ!おい!グランドドラゴン!何のために高い金使って召喚したと思っているのだ!早く助けろ!聞いているのか!」


あ、やっとドラゴンが起き上がった。


「グルルルゥ、…ガアアアァァァァァアア!!!」


此方を向いたドラゴンが威嚇のために吠える。


「いけドラゴン!お前の力見せてやれっ!」


ドラゴンが突撃してきた。あ、さっき蹴った扉真ん中が破れ、ドラゴンの首に引っ掛かっている。首輪みたいになっていて滑稽な姿だ。


「来たなドラゴン!あ、唐突ですが魔王さん。このドラゴンに随分と素敵なアクセサリーを首に着けていますね?ぷぷっ。あ、そんな事よりくらえっ!必殺腹パン!」


もう少し煽りたかったのだがアミカに凄い目でみられていたので中断し、ドラゴンの牙を最小限の動きで避けて目の前で守る出しになっている腹に向かってパンチをお見舞する。


これぞ必殺腹パンだっ!ただのステータスの筋力による。ゴリ押しだけどなっ!ドラゴンの腹に大きな穴が空いた。


「グギャアアアアアアアアアアア」


あ、もう死んだ。呆気ねぇ。


「なっ!吾輩のドラゴンがっ!まさか一撃で?し、死んでないよな?起きろ!起きろよドラゴン!早くしろっ!」


流石にドラゴンを一撃で倒されるとは思っていなかったのだろう。まぁ俺もあんなにあっさり死んでしまうとは思わなかった。可哀想。南無ー。


「さて、あとお前だけだから。さよなら【シャイニング・レイ】」


俺の得意な (今決めた)光魔法のシャイニング・レイによって相手を燃やし尽くす。聖属性の効果も持っているから魔王に対して効果てきめん!


《オリジナル武技が作成されました。名前を登録してください。》


おお!まさか!まさか!アルティメットキックが武技登録!?やったぜ!直ぐにアルティメットキックで登録する。


「おいアミカ!オリジナル武技が出来たぞ!見てくれ!行くぞっ!【アルティメットキック】......え?」


これ……アルティメットキックじゃない。ドラゴンに使った腹パンじゃないか………。


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