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二種会議
「王は、我ら七種が、お嫌いなのだ。」
「そう、それ!明らかにさー目の敵?にしてるよぉ!」
“ノートリオは記録する、ただ記録する”と言われていたはずなのに。
感情を露わにし、主観的な物言いになっている。
それ程までに、メラリオを?いや違う。
優しく無害だったオリヴィオート、国の欠かせない商人であったパープ、彼らが国に迫害された時、ルウルが全てを見限った時。気付くべきだったんだ。
「お前も、都を出るのか?」
「ハッ止めるのか?自分だけは王に守ってもらえるとでも?」
「なっ!兄さんはそんな人じゃ
「金を出す。安全なルートも用意する。」
ウェルは不思議そうに俺を見つめ、ノートリオは腕を組み直し値踏みするように睨んだ。
「条件は?」
「ウェルも連れて行ってくれ」
ウェルの目が見開かれる。
「弟を頼む。お前しかいないんだ、ノートリオ。」
思えば不思議な奴だった
ノートリオでありながら結婚し喜怒哀楽が激しく打算的に行動できる奴だった