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魔女は竜と謳う  作者: Fe
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第五楽章 妖精の悪戯

親善試合の後は今日一日をこの学校で過ごす事になる。お互いの交流も兼ねているので、ここで彼氏彼女の関係になる両学校の生徒も多いとか。


「……ってケーナ、怖いのか?」


ケーナは何も言わず、アルベルトの袖を掴んだままこくりと頷いた。この学校でも少ないとはいえ銀髪を恐れる感情はなくはない。元々感情の機微に聡いケーナはそういったものを敏感に感じてしまうのだろう。


「大丈夫だ。俺達は仲間で友達なんだ、必ず守ってやるよ。だからまあ……俺や小春達の傍から離れるな」


「……うん」


そんな会話していると、案内を引き受けていたエミリオが苦笑気味に振り返った。


「何かこうして見てると、アルは完全にケーナの保護者だな」


「まあ否定出来る要素がねえな。つか、寮じゃ小春とセーラが揃って保護者役だ」


時々部屋のベッドに潜り込んで来るのは勘弁して欲しいが、入学して三ヶ月も経つとすっかりそれにも慣れてしまった。


「お、おーいエミリオ!さっきの試合は惜しかったな」


声をかけてきたのはアルベルトやエミリオを遥かに凌ぐ巨漢。背中には折り畳み式の槍を背負っている事から槍術科の生徒だと分かる。


「ああ、紹介しよう。俺の悪友でロイ・アームストロングだ」


「アルベルト・クラウゼン。こっちはケーナ」


ロイは快活に笑って握手を求める。流石にいきなりケーナとは無理なので、アルベルトが代わりに握手しておいた。


「済まない。訳あって右手は戦闘中以外は動かせないように封じられてるんだ」


「まあそりゃあんな力を持ってるなら納得だな。まさかエミリオと剣で勝負して勝てる奴がいるって思わなかったぞ俺は」


正直なところ、かなり際どい勝負だったのでアルベルトとしては負けた気分なのだが閑話休題それはさておき


「ところでよ……アルベルト」


「アルでいいよ。で、何だ?」


ロイは声を低め、アルベルトに耳打ちした。


「ムーンライト学園の女子が入った風呂の残り湯って手に入らないか?高く売れそうなんだが」


「馬鹿か」


「馬鹿だ。正真正銘のな」


エミリオに呆れ顔で注釈される間でもなく、アルベルトは思わずロイの眉間にパンチを入れていた。


「いや、ちゃんとお前にも分け前払うからさ」


「残り湯汲み出す俺の苦労と危険が倍増しだろうが!俺を学園内の社会的に殺したいのかお前は!?」


「いい加減にしろロイ。アルも気にしないでいいぞ。こいつは救いようがなく未来永劫馬鹿だから」


「納得した」


「お前等なああああああああ!!」


因みにケーナは話が分かっていないのか、アルベルトの袖を掴んだままきょとんとしていた。










夕方、船に乗り戻っていくアルベルト達を見送りエミリオは大きく伸びをした。


「エミリオ、彼等をどう思った?」


「敵には回したくないな。だが、味方に引き込めれば……」


「間違いなく心強い、か」


ミランダは剣を抜き、西日の光を刃に反射させて信号を送る。


「何て送ったんだ?」


「次は私と戦えってね」


「エミリオに勝ててない君が彼に勝つと?」


苦笑を含んだガーベラの声に、ミランダは思わず蹲った。








それから更に月日は流れ、新たな課題が課される事となった。


「次の課題だが、お前達にはヴォルド丘陵に生息するガルーダと戦いガルーダの紅羽を取ってきて貰う。渓谷と吊り橋を超えた更に先の最も標高の高い場所に生息している」


「が、ガルーダですって!?」


セーラが思わず叫んだ。


「ガルーダとはな……」


アルベルトも頭を抱える。


「ガルーダ!」


織江は楽しげに言った。


「が、ガルーダやってぇ!?」


オリーヴも叫んだ。


「……さーて、今叫んだので本当にガルーダを知ってるのは誰かな?因みに私はノリで言った」


アルベルトは無言で織江の頭をぶっ叩いた。


「ガルーダ、鳥獣目のB+ランクだ。中級クラスまでの火炎魔法を行使してくるのと、とにかく動きが速いから長期戦になるとこっちが不利になる。弱点は風の魔法らしい」


「そこで何でアルが普通に答えてる訳!?」


「勤勉なんだよ俺は。つーか図書室に置いてある魔物図鑑に普通に載ってたわ」


因みにハンターギルド発行の魔物図鑑でBランクは「相応の注意と準備が必要な相手」を示す。


「まあ俺やセーラなら面倒でも苦戦はしない相手だろ」


「ほう、豪気だな。ならアルベルトにはもう1つ課題をつけよう」


藪蛇だったとアルベルトは別の理由で頭を抱えた。


「ヴォルド丘陵では最近山羊の大量発生による獣害で元々は緑豊かだった山並みが丸裸の状態でな。適度に山羊を駆除するのと、山羊に負けない強靭な草を練成する為の素材を採取して来るように」


「2つになってる気がするんですが」


「些細な問題だ」


当事者であるアルベルトからすれば全くもって些細な話ではないのだが、言ったところで意味はないだろう。


「まあどっちも山を守る事に繋がるんだし、俺は問題ありませんよ」


お手上げポーズをしつつぼやくと、学園長は満足気に頷いた。


「では各自準備を整え、速やかに課題を遂行するように」









「っつー訳で強靭な草を練成する訳だが……ミスティ」


「なーに?」


「この手の植物を練成するのに必要な素材って何かリクエストはあるか?」


練成に使用される部屋で、何やら怪しげな液体を次々とビーカーに入れながらミスティは宙を睨んだ。


「とりあえず、元気な草を持って来て。それさえあれば後はあたしがやるから……あれ?」


「分かった……ってどうした?何かビーカーがボコボコ言って煙噴き上げてるんだが」


「あ、あはは……やっばいかも」


何時ものオチだとアルベルトは額を押さえつつ、周囲の生徒達に向けて叫んだ。


「皆逃げろ!爆発するぞぉぉぉぉーーーーーっ!!!!」


咄嗟にミスティを床に押し倒して庇い、他の生徒達もそれぞれ自前の盾や防護術を唱えたところでビーカーが閃光と共に爆発した。


「げほっ……おい爆弾の錬金術師、生きてるか?」


「何とか……って!?」


ミスティが視線を下に移して顔を引き攣らせる。何事かとアルベルトも視線をずらすと、自分の右手がミスティの一年生でも随一の胸元にめり込んでいた。


「す、済まん!!」


飛び退って頭を下げる。ぴくりとも動かない右手では感触を楽しむどころではないのだが、男にいきなり胸を触られて気分の良かろう筈もない。


「……えーっと、こういう場合ってあたしは悲鳴をあげたほうがいいの?それともその辺の薬瓶を片っ端から投げつけるとか」


「前者は社会的に、後者は物理的に死ぬな。主に俺が」


少しでも気分を軽くしようと冗談を飛ばすと、ミスティはくすりと笑った。


「ってアル!血出てるよ!?」


どうやら爆発の衝撃で吹き飛んだビーカーの破片が頬を切ったらしい。目に当たらなくてよかったなどと少々場違いな事を考えつつ、アルベルトは乱暴に頬を拭った。


「ま、既に額も傷つきだしな。男の勲章って事で1つ」


とりあえず探索に必要なポーションと幾つかの薬品を受け取り、アルベルトは立ち上がった。


「あ、アル!」


「どうした?」


ミスティは軽く米神をかきながらこちらを見た。


「その……さっきはありがと。助けてくれて」


「ああ、こっちこそその割には色々と悪かったな」


主に胸を触った事で。


「別にいいよ。減るもんじゃなし……ついでに訊きたいんだけど」


「ん?」


「男の子ってやっぱりこういうのが好きなの?」


そう言ってミスティは腕を組み、胸を持ち上げるようなポーズを取ってみせる。


「人によりけりだと思うぞ?まあ俺も興味がない訳じゃないが」


「そっか。うん、分かった」


何を納得したのかは分からないが、アルベルトは「行って来る」と手を上げてその場を後にした。








翌日の朝を待ち、アルベルトは小春と共に目的の丘陵地帯を訪れていた。


「うわ、見るからに丸坊主でやんの」


「そうね……本当なら緑で溢れる美しい土地だったでしょうに」


痛ましげに地肌がむき出しになった地面を見る小春を嘲笑うように、崖の上で山羊が申し訳程度に残った草を貪っていた。


「まあ一応課題をこなしますか」


右手を掲げ、静謐な咆哮と翠の風を呼び起こす。


「こんな出番は不本意かもしれないが、頼むぞリンドヴルム!」


風はアルベルトの右手に集まり、一振りの大型ブーメランへと変わる。リンドヴルムがアルベルトに与えた武器、その名は《ヴァジュラ》である。


「まずはここらの山羊を魔物諸共一掃する!」


戒めから解き放たれ、自由となった右手でブーメランを投擲する。翠の風を纏って飛んだ《ヴァジュラ》はアルベルトが思い描いた通りのコースを飛び、その射線上にいた山羊やデッドスコーピオン(サソリ型の魔物。尾の毒針には致死性の猛毒が含まれる)・パペット(人知れず命を落とした人間の妄執が草木に取り憑き、人の形になって襲い掛かってくる魔物)を次々と斬り裂いていった。


「よっと!投擲中は俺自身が動けなくなるのが欠点か」


返ってきた《ヴァジュラ》を受け止めると、金縛りに遭っていたように動かなかった両足が自由になった。


「さて……どうするかな」


「どうするって?」


「俺はこのまま魔物と山羊を掃討しつつ、ミスティに渡す素材を集めて回る。でも小春はそういうの関係ないだろ?」


無論ガルーダは2人で戦う必要があるだろうが、少なくともこの辺の相手ならお互い単独戦闘でも構わない程度だ。


「じゃあ、私も別ルートで探索するわね。渓谷を渡る吊橋の前で落ち合いましょう」


「了解。気をつけろよ」


「ええ、貴方も」


互いに合図し、アルベルトは険しい山道を登り始める。小春は別ルートの洞窟から入った。









炎、雷、氷と次々魔法を駆使して小春は並み居る魔物を蹴散らしていく。如何に性格が戦闘向きではないとはいえ、彼女の持つ巫女としての才覚は紛れもなく天才の域なのだから当然であるが。


「あら、もう着いちゃった」


耳を澄ますと、風の唸りが魔物の断末魔と一緒に聞こえてくるのでアルベルトはまだ手加減抜きで暴れているのだろう。


「よし、じゃあこの辺りも探索しておこうかしら」


吊橋の強度は少なくとも小春が上で跳ねても問題ないくらい。それを確認して戻ろうとした時、1本の立て札が目に入った。


「何々……『吊橋を渡る人間はあたしの許可を得る事』……微妙に違和感を感じる文章なのは気のせい?」


辺りを見渡すと、吊橋から少し脇にずれた場所に一軒の小屋が建っていた。


「ヴォルド丘陵吊橋管理事務所……ここみたいね」


小春がドアを叩くと、中から「開いてるよー」と返事が返ってきた。


「お邪魔します」


入るとそこには1人の妖精がいた。


「お、暇潰しによさそうなカモが♪」


「カモ?」


小春が首を傾げると、妖精は慌てたように手を振った。


「あ、いや!ええとアレだ……そう、鴨鍋!」


「鴨鍋ですか。美味しいですよね」


故郷の村にいる父親がよく獲って来ては手ずから捌いて作ってくれた事を思い出し、小春は少し家が懐かしくなった。


「うんうん美味しいよねー。食べた事ないけど……でもまた騙し甲斐のあるのが来たなぁ」


「え、ダマシガイ?」


「いやその、ダマシガイ・ホタテガイにアコヤガイ……まぁ立ち話もなんだしどうぞどうぞ」


そう言って妖精は小春に椅子を勧めてきた。


「いえ、吊橋を渡る許可を頂きたいと思って……」


「あぁ?なんだいなんだい、あたしのおもてなしが受けられないってえの?」


「あ、いえ違います。そういう訳では……」


「じゃあ座りたまい」


強引に椅子に座らされた小春の前に、妖精はグラスを取り出して紫色の液体を注いだ。


「ささ、今から許可出すからさ。このウェルカムジュースを飲みたまへ」


「はい、ありがとうございます」


小春はグラスを手に取り、一口飲んだ。


「あ、美味しい!」


「でしょー?人間の味覚に合わせるの苦労したんだから……」


だがそこで小春の体に異変が起こった。


「あ、あれ……?体が何だか熱くなって……」


「……ぷっ!あはははははははは!引っかかってやんのー♪そいつは人間に効果覿面の感情増幅薬……」


本来ならそこで悔しがる人間を見るのが妖精の楽しみだったのだろう。だが小春は妖精の思惑の斜め上を行った。


「でも……おいしいれす……けっこうなおてまえ、ありがとうございました……」


ぺこりと丁寧に頭を下げられ、釣られて妖精も頭を下げてしまう。


「あ、どうもこちらこそ……じゃなくてぇ!からかったの!馬鹿にしてるの!吊橋の管理人とか嘘だから!!」


「こんろ御伺いした時には……私も何か、お返しを……」


「いやいやそんなお気遣いなく……だからちがぁぁぁぁぁう!!聞いてる!?これは薬なの!あんたの心に秘めた感情を増幅して制御出来なくする薬を一服盛ったの!!」


そこで小春の目が丸くなった。


「いっぷく……?」


「そうそう!」


「そうれすね……いっぷくしまひたし、しゅっぱつしま……」


そう行って立ち上がり、小春は外に出ようとして壁にぶつかった。


「ちょ、そんな有様で何処行くのさ……」


「あ、そうれした。つりばしを渡る許可をいただきたく……」


「だからそれ嘘だって!てゆーかそんな状態で吊橋渡ったら落ちて死ぬよ!?……ってあたしは何心配してるんだ?あのコは人間、あたしは妖精。別に死んだって構いは」


ぶつぶつ言う間に、小春は何かに気付いたようにテーブルへ戻った。


「はれ?すみません……頂いたものを残してはしつれい……」


「いやいやいやもう飲まなくていいから!……ってだから何であたしは止めてるの!?あああああああこのコ良い子過ぎてモヤモヤするぅ!!」


小春はとろんとした目のまま、ふらふらと立ち上がる。


「あまりながいしてはしつれいれすし、そろそろおいとま……」


そのまま歩き出そうとして壁にぶつかった。


「駄目駄目!落ちちゃうから駄目ぇ!!」


「はれ?これいじょうまえにすすめません……」


「あーーーーーーーもう!何この罪悪感!?しょうがない、しばらくここで休ませよう」


何とかベッドまで誘導し、そこに横たわらせてようやく妖精は額の汗を拭った。


「ん?誰か来る?マズいなぁ……こんな時に人間の男が来たりしたらこの超良い子がどんな目に遭うか……げ、男!?」


扉の隙間から外を窺うと、アルベルトが鼻歌混じりに山道を上がってくるところだった。


「しょうがない……ここはあたしが殺るしか!」


魔力を全身に漲らせ、妖精は戦闘態勢を整えてドアから飛び出した。









一方アルベルトはそんな事など露知らず、仕留めたついでに解体して食肉として入手した山羊肉を担ぎながら歩いていた。


「ん……?」


「死ねええええええええええええ!!」


「な、何だああああああああああ!?」


突如暴風が吹き荒れ、アルベルトはたまらず数m吹っ飛ばされて地面に叩きつけられた。


「が、あ……っ!何だいきなり!」


見ると目を1人の妖精が目を血走らせ、全身に殺気を漲らせながらこちらを睨んでいた。


「今小屋に近づける訳には行かない……巫女の子が正気に戻るまでは……!」


「巫女の子?一体……っ!小春か!」


既に周辺に散らばる魔物の死骸から見ても、小春がアルベルトより先にこの場に来ていた事は確かである。しかしその小春の姿がないという事は……。


「おいそこの妖精!小春に何をした!?」


《ヴァジュラ》を呼び出し、妖精の起こす風を相殺しながらアルベルトは叫んだ。


「あの子の知り合い!?巫女服着てて物凄く良い子な」


「ああ、間違いなく俺の知り合いっつーか仲間だ!答えろ!一体何をやらかしやがったんだ!!」


「いやその……悪戯で一服盛ったら物凄い罪悪感が……」


「てめえがくたばりやがれええええええええええ!!!!」


《ヴァジュラ》が放つ猛風で妖精はたまらず岩に叩き付けられる。このまま息の根を止めようかと思ったが、彼女がこうして戦闘を仕掛けてきたという事は曲がりなりにも小春を守ろうとしてくれたのだろうと思い当たったので止めておいた。


「とにかく、場合によってはミスティに解毒剤とか作って貰わないと……」


何はともあれ、小春の容態が心配だとアルベルトは気絶した妖精を放置して小屋に踏み込んだ。








「小春無事か!?」


踏み込んだアルベルトが見たものは、部屋の隅に置かれたベッドに横たわる小春だった。


「あ、アルだぁ……」


「余り大丈夫じゃなさそうだが……熱とかはないのか?」


体温計は持っていないので、額に触れて計ろうと手を伸ばした時だった。


「アル!」


「むぶっ!?」


唐突に首に腕を回され、強引に唇を奪われるという事態にアルベルトの頭は完全にフリーズしてしまった。


「ぶはっ!ちょ、おい落ち着け小春!一体何がどうなってこうなった!?」


「アルは私の事嫌い……?」


「いやそうじゃなくて」


好きか嫌いかで言えば間違いなく好きだと断言出来る。だがそれとこれとは別問題である。


(待てよ……確かさっき妖精が『一服盛った』って言ってたな。つまりは媚薬や惚れ薬の類……)


「だったら……!」


擦り寄ってくる小春の肩を掴み、アルベルトは一か八かでベッドに押し倒す。突然の事に小春は目をぱちくりさせ、一瞬後に完熟トマトばりに赤くなった。


「つまり、こういう事も望んでるんだよな?」


「ふぇ?え、あ……うと……きゅうう……」


思ったとおり、小春は暴走した感情がキャパシティを超えてしまいオーバーヒートして気を失ってしまった。


「勝った……!」


主に自分の理性に。アルベルトは小春を背負い、部屋の隅にあった魔法陣(山の麓に遭ったものと転移術で結ばれている)を確認してから帰還用の鈴を鳴らした。








もちろん小屋の中に放置されていた怪しげな液体の入った瓶も忘れずに持ち帰った。










                 続く

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