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魔女は竜と謳う  作者: Fe
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第五十三楽章 その少年の強さ

己の修羅を飼い慣らす。言葉は簡単でも内容は簡単ではない。吉宗には一度足を止めて後ろを振り返れと言われたものの、小春に何を言えば良いのかが分からずアルベルトはエルフ居住区の森へ来ていた。


「よっと……」


聖四郎から教わった座禅の型を組み、アルベルトは静かに目を閉じた。


(俺の内側へ、一歩ずつ踏み込む感じで……)


心を鎮め、自分の中へ踏み込む。人の心に踏み込むのだって簡単ではないのに自分に踏み込めるのかと一瞬不安に思ったが、そもそも彼は異性の心を掴む事が尋常でなく上手い事については全く自覚がなかった。


(これは……?)


深い闇。墨をぶちまけたよりも黒く、新月の晩よりも尚暗い。そこに『彼』はいた。


(ヘェ……イラッシャイ。俺ガ見エルノカ?)


(お前が……俺の修羅!?)


目にした瞬間心が死んだ。正確には一度破壊され尽くし、また修復された。『彼』は全身を鎖に戒められ、その中で身動きした所為で全身傷だらけだ。何よりも『彼』がアルベルト自身と同じ顔をしていたのが信じられない。それでも暴力と殺戮に狂った目でアルベルトを睨み付けた。


(オ高ク止マッタ勇者様ニハ刺激ガ強カッタカナ?マアアアヤッテ甘ッタレテイレバ当タリ前ダガ……)


(何が言いたい!)


修羅は抗う間を与えずアルベルトの腕を掴む。マーリスから貰った腕輪が軋む音をたて、アルベルトは慌ててその手を振り払おうとしたが余りにも力が強く振り解けなかった。


(全テ捨テテシマエ。独リニナレバ、俺ハオ前ニ力ヲ貸シテヤルヨ)


(全て捨てるだと!?)


(ソウサ。オ前ヲ守ル鎧全テ、モウ必要ナイ。騎士モ巫女モ、人竜モ錬金術師モ……エルフモドワーフモリザードマンモ人魚モ、魔王モ全部捨テテシマエ。独リ、誰ノ事モ気ニセズ戦ウカラ修羅ハ強インダゼ?)


アルベルトの脳裏に今まで会って来た仲間、自分にとって何よりも大切な仲間達の顔が過る。


(認メテシマエ。オ前ハ強クナッタヨ。モウ家族ヤ村人ノ代ワリヲ集メテ甘エナクテモイイクライニ、強インダカラナ)


(っ!!)


その言葉はアルベルトの心を深く抉った。死なせてしまった父親、友人、村の人達。そして憧れた相手。それら全てを己の手で灰にしてしまった後、心の何処にもその代替を求めて小春達に近づかなかったと誰に言えるというのか。アルベルト自身にも言えはしないのだから。


(喪ッタ者ハ二度ト取リ戻セナイ。俺ハ……ン!?)


修羅が唐突に何かに気付いた瞬間、アルベルトは脳天に衝撃を受けた。










「だあっ!?」


思わず飛び上がると、目の前には棍棒を構えた聖四郎が立っていた。


「申し訳ない。瞑想が随分と深入りしていたようだったので、勝手ながらこうして引き戻させて貰ったでござる」


「いや、大丈夫だ。寧ろ助かったかもしれない……」


額に手をやるとべっとりと脂汗が滲んでいた。


「……修羅と出会ったでござるか」


「ああ……あんなのが俺の中にいたという事そのものが信じられないが、確かにいた」


聖四郎が差し出した手拭で顔と首を乱暴に拭い、アルベルトは木に背中を預けて凭れ掛かった。


「なあ、聖四郎」


「何でござるか?」


「俺は、強いか?」


「何を異な事を。アルベルト殿が強くなかったら、今の《逆十字聖騎士団》はないでござるぞ」


裏表がないが故に聖四郎の言葉は突き刺さる。アルベルトは木に凭れたまま左手で目を覆った。


「ありがとよ。そうか、俺は……強いか……」


何故アルベルトがそんな事を問いかけたのか、聖四郎には今ひとつ分かっていないようであったのは幸いだったのかもしれない。










アルベルトの右手。その精神世界に七帝竜は集っていた。基本的に気ままで一応長を務めるバハムートの言葉にも従わない事の多い彼等にしては珍しい事である。


「良くない流れだな」


リンドヴルムが静かに目を閉じて告げた。


「確かに。如何に私達が抑えたところで、彼の修羅は大きくなり過ぎています」


リヴァイアサンは溜息を吐きながら言う。


「恐らくは人魚の歌も最早アルベルトの心に響く事はないでしょう。彼は強さを孤高と履き違え、心を閉ざしたのですから」


「だったら教えてやれよ!今のお前は間違っていると」


サラマンダーが吼えるが、リヴァイアサンは首を振った。


「私達は召喚に応じ、アルベルトの配下となった身。彼がどのような道を辿ろうと唯一蓮托生に供するのみです」


「だったらアレキサンダー!お前が……!」


「……」


寡黙な《鋼竜グウイパー》は今回も沈黙を保った。当然サラマンダーは激昂して吼える。


「てめえはいっつもそうやってダンマリ決め込みやがって!宿主は単なる巣に過ぎないってか!?」


「やめろサラマンダー。元より我等が手出しをせねばならぬようなら、所詮それまでの小僧に過ぎんという事だ」


「バハムートてめえ!此処で俺とやり合う方がマシってか!!」


全身に炎を漲らせて体当たりを仕掛けようとするサラマンダーをヒューベリオンが割って入る事で止めた。


「よせ。《豪竜ドレイク》では《古竜エンシェント》と戦うのは無理だ」


「だったらどうすりゃ良いんだよ!」


「とはいえバハムート。こちらもそちらの真意は聞いておきたい」


ヒューベリオンの言葉にバハムートは小さく笑みを零した。


「変わったな、ヒューベリオン」


「茶化すな。唯一の友を気にかけるのは当然だろう」


「我の意見は先程のもので全てだ。己の修羅すら飼い慣らせぬようなら、元より我やアレキサンダーが力となる道理もない」


「あくまで静観か。相変わらずだな」


呆れたヒューベリオンの態度にも、バハムートは動じる事はなかった。


「飼い慣らすか……あのアルベルトに出来ると思うか?このヒューベリオンを友と呼んだあの男に」


そう呟くヒューベリオンの声は、何処か楽しげであった。











場面は戻って《エクスカリバー》の食堂。だが凄まじく空気が重かった。


「く、空気が……」


普段ムードメーカーを担当する織江とリリィすらも笑顔が引き攣るレベルだ。普段は誰かと談笑しながら食べるアルベルトが誰もいない席を選んで座るだけでも異常な上、そこに誰かが近づく事もない。理由は簡単である。アルベルトの纏う雰囲気が余りにも怖いからであった。


「それにコハルさんもあの調子ですしね……」


「何がどう間違ってこうなった……」


小春は小春で沈んだ顔のまま黙々と食事を取っている。普段の穏やかながらも温かな空気が完全に凍り付いており、ケーナまでもがオロオロする始末である。


「ええい……突然ですが織江、一発芸やります!」


「何故にそうなりましたか」


靴を脱いで椅子に立ち、織江は半ばやけくそで見得を切った。


「こ……ここ曲がるー」


肘を曲げてみせたが、ものの見事にこれでもかというレベルで滑り切った。少なくとも宣言しての一発芸でやるネタではない。


「ご馳走様」


アルベルトはとっとと食べ終わり、まるで何事もなかったかのように食器を片付け始める。


「ちょ、ちょっと待ってアル!お願いだから突っ込んで。スルーは余計辛いから……」


「頼んだリリィ」


「オリエさんはアルのツッコミを御所望ですが?」


「俺はそれどころじゃない」


完全に失敗し、落ち込む織江を慰めつつリリィは首を傾げた。


「幾ら何でもおかし過ぎます。あのアルに限ってこんな配慮のない態度を取るとは……?はて」


リリィは恐らくこの《逆十字聖騎士団》で最も達観し、かつドライな思考を持つ少女だ。情は深いほうだが、必要とあればその情を思考から切り離せる。


(コハルさんと喧嘩をしたとかなら、どんなに露骨でもコハルさんを無視したりする程度で済む筈。しかし今のアルは私達全員を拒否しているようにも思えますね)


こういう時は直接訊くに限る。リリィは残ったスープにパンを千切って入れ、一気にかき込んで立ち上がった。









リリィがアルベルトの姿を探すと、格納庫の一角で忠勝と向き合っていた。


「まーた随分とどえらいのと戦ってますね」


別にそこを止めるつもりはない。忠勝が持つドリルランスをアルベルトが《エクスピアティオ》と《レーヴァテイン》の二刀流で受け流しながら戦うのをしばらく見物し、双方が距離を取って休憩に入ったところで近づいた。


「精が出ますが、少し水を差しても?」


「リリィか。何だ?」


自分にはつっけんどんにもならないらしい。仲間と思われてないのか、はたまたそういうの無関係なくらい信頼されているのかは微妙だが好都合だ。


「何かありました?」


「まあ、あったと言えばあったな。ヤズミを殺す事に決めた」


リリィは軽く口笛を吹いた。あのアルベルトが明確に殺意を見せる相手というのは何気に貴重かもしれない。


「それで?ヤズミを殺すのには私も大賛成ですが、コハルさんをあそこまで沈ませるって相当ですよ?」


「どうもヤズミとやり合うのに、俺の中で修羅が目覚めつつあるみたいでな。さっきそいつと対話したんだが、もう十分に強いし他の仲間は足枷になるんだと」


納得した。その瞬間リリィは自分でも珍しいと思うくらいに頭に血が上るのを感じ、問答無用で《アバリス》をアルベルトの頭に振り下ろした。


「いってえ!?」


「それでアルはもう十分強いからコハルさんもセーラさんもみーんないらないと。そうほざきたいんですか?大きく出ましたね」


頭を摩りながら、アルベルトは不貞腐れたようにそっぽを向く。こういう所は《勇者》を名乗ろうが国家元首になろうが、未だ十六歳の少年なのだと思い出してしまう。リリィも同い年だが。


「そうは言ってないさ。でもな……ヤズミを殺す事は結果的に皆の為……ああ違う違う。免罪符に皆は使えない、結局はヤズミを俺が殺したいだけなんだ。その為に必要なら遠ざけてでも」


「だから貴方馬鹿ですか。いや馬鹿ですね」


もう一発殴っておいた。


「あえて言いましょう。コハルさんはまだ耐えられるかもですが、セーラさんはアルがいなくなったら死にますよ」


「はあっ!?」


「当たり前でしょう。アルの為なら命も惜しくない、共に生き共に死ぬ事こそが喜びと言って憚らないセーラさんですよ?アルに拒絶されたら生きてく望みが無くなってそのまま死んじゃうのは必然でしょうに」


言っておきながら、自分でも随分な言い草だと思ってしまう。アルベルトにはセーラを生かす以上の価値がないと言っているも同然なのだから当然であるが。


「私から見れば、確かに力は強いですが精神面はまだまだですよ。少なくともアルは両親に愛されて育った以上、人を切り捨てて生きれる訳がないんですから」


父親は元より、母親すらも何処か他人として扱っているリリィには羨ましいと思う事すら出来ない位に遠い世界に思える。


「はっきり言いましょ。アルは弱いです、唯今まで戦ってきた相手がそれより弱かっただけでね」


「敵わないな……」


「ほら、コハルさんどころか私にも勝てない男が強い訳ないじゃないですか。分かったらとっとと行く事です」


アルベルトはリリィに頷き、立ち上がった。


「ありがとなリリィ。お陰で助かったよ」


そう微笑んで歩いていく姿を見送り、リリィは調子が狂ったとばかりに俯いた。


「今のは卑怯でしょ……」








「小春!」


水中トンネルでマーリス達人魚が泳ぐのを見ていた小春にアルベルトは駆け寄った。


「アル?」


「ごめん!」


何を言えばいいか分からず、アルベルトはとにかく頭を下げた。


「俺は多分、ヤズミと戦う事は止められない。でも……でも絶対に、小春が知ってる俺のまま戻って来る。それだけは約束する!」


「アル……」


目を丸くする小春だったが、ややあってくすりと微笑んだ。


「もう……心配した私が馬鹿みたいじゃない」


「王様にもリリィにも叱られたよ。俺は小春や皆に支えられて此処にいる。俺の強さは皆あってのもので、捨てる事なんて出来はしないんだ」


何故こんな簡単な事を忘れかけていたのかとアルベルトは苦笑してしまう。


「本当に私が知ってるアルのままでいてくれる?」


「ああ。多分だけど、俺には自分の修羅を飼い慣らす事は出来ない。ヒューベリオンと分かり合ったみたいに、友達になれないかとは思うけどな」


「自分自身と友達になるってどういう事?言いたい事は分かるけどね」


言われてみれば確かに自分でも訳が分からなくなった。だが意気込みはある。


「じゃあ指きり」


「何だそれ?」


小春は笑って左手の小指を差し出した。


「こうやって小指を絡めて言うの。指きりげんまん、嘘ついたら針千本のーます♪指きった!」


絡めた小指を離し、小春は楽しそうに笑った。


「針千本って本当に飲むのか?」


「嘘にしなければ良いのよ。もし針千本が嫌なら、忠勝さんに喝を入れて貰う?」


「死ねと!?」


あの巨人に背中を張られたら確実に死ねる。不味い挽肉になるのだけは勘弁であった。


「アル、私信じるね。アルが自分にもヤズミにも負けないで帰って来るって、信じるから」


「ああ、約束する。小春を泣かす時は嬉し泣きともな」


小春の目に浮かぶ涙を拭い、アルベルトははっきりと頷いた。


「アル大変よ!」


通路を歩く時間も惜しいのか、メロディアが文字通り飛んで来たのはまさにその時だった。









一方その頃。日の暮れた《ムーンライト学園》に近づく集団があった。


「あれがこの世界の調和を乱す愚者の拠点となっている学園ですかな?」


「そういう事。エルフにドワーフにリザードマン、果ては魔族に至るまでと交流してる馬鹿の巣さ」


ヤズミは白衣の集団の中で呆れたように両手を拡げてみせた。


「嘆かわしい事ですな。人は人とのみ関わるからこそ幸福だというのに」


「そうそう。その為にわざわざ《神の器》も用意したんだし、精一杯神罰を下してやりなよ」


まだ四歳にも満たないであろうローブを纏った幼女を足で押し出し、ヤズミは酷薄な笑みを浮かべた。


「では始めましょう。聖オスケイアよ、私達に幸いを」


『私達に幸いを』


口々に祈りを捧げ、信者達は魔法をを放ち学園都市へと攻撃を開始した。










たちまち街はパニックへと陥った。学園の教師である魔女達が応戦する事で何とか押し止めているものの、そもそもがこの学園は島であり何処にも逃げ場がないのだ。


「あらあら、これはちょっと困ったわね」


御剣を振るい向かってきた信者を数人纏めて斬り伏せながら蓮華は苦笑いした。


「もうすぐ革命の風が吹く。そうすれば……」


学園長は信じていた。この状況を彼が、《勇者》を名乗った少年が見逃す筈がないと。


「学園長!敵集団の中に子供……きゃあああああああああああああああ!!!」


強烈な魔法の一撃で報告に来た教師が吹き飛ばされる。そこへ歩いてきたのは本当に幼い子供だった。


「あら、昔の小春ちゃんにそっくりね」


何時も通りぽやんとした調子で蓮華が呟き、そっと腰を落とした。


「どうも舐めてかかると私達が殺されそうだな。蓮華、本気で行くぞ」


「ええ、分かってるわ」


それぞれ得物を構え、子供相手に仕掛けようとするのは心情的に気分がかなりよろしくない。


「……おかーさん、どこ?」


「え?」


唐突に幼女は呟いた。その内容が内容だった所為か、学園長は思わず聞き返していた。


「おかーさん、いないの。どこにも……わああああああああああああああああああああ!!!」


火が点いたように泣き出し、その瞬間凄まじい魔力が衝撃波となって全方位に襲い掛かった。


「うわああああああああああああああああ!?」


「きゃああああああああああああああああ!!」


周囲に展開していた教師達も纏めて吹き飛ばされ、瓦礫の山と共に動けなくなった。








「これは予想以上です。《ウロボロス》の方々には良い買い物をさせて頂きました」


「いやいや、じゃあ僕はこれで」


ヤズミが転送魔法で姿を消し、白衣の集団を率いていた老人が含み笑いをしたその時だった。上空から降り注ぐ重力砲が信者達と街を分断したのだ。


「な、何じゃ!?」


「知りたければ答えてやる」


空に輝く満月を背に、小高い丘に立つ少年。そして2本の槍を構えた少年や素手の少年、鎧を纏った巨人に十代程の少女達が並んでいた。


「聖四郎」


「応でござる!」


少年―アルベルトは聖四郎に告げると、彼は応えるように旗を振り上げた。


「遠からん者は音に聞け!近くば寄って目にも見よ!月光に翻るは誉れ高き剣と槍の逆十字!悪鬼はひれ伏し魔王も逃げる、《逆十字聖騎士団》が団長アルベルト・クラウゼンの御旗なるぞおおおおおおおお!!」


「つまり《勇者》とその一味という訳か。我等は《聖オスケイア教団》!神意に背きし愚者達に天誅を下すべくやって来た。貴様にも悔い改める心があると言うのなら、今すぐオスケイア様に帰依し己が罪業を命で浄化するがよい」


アルベルトは失笑を零しながら剣を抜いた。


「ならば問う!貴殿等は何故人間以外の種族を疎む?何故彼等を知ろうとしないのだ?」


「知れた事よ。奴等は人間ではない、即ち下等種族という事じゃ!」


全く会話にならない。アルベルトにはこの老人が何を言っているのかが理解出来なかった。


「信者達よ、ついに我等が神敵が現れたぞ!今こそ全てを討伐し、オスケイア様の御前に我等の信仰を示すのだ!」


『聖オスケイア様、私達に幸いを!』


口々に唱えながら信者達は武器を手にこちらへ向かってくる。その様子にアルベルトは小さく歯噛みした。


「アル……辛いなら、私が代わりに」


「いや、良い。せーちゃんが正しかったのかな」


アルベルトがセーラをせーちゃんと呼ぶのは精神的に少し参っている時だとセーラは知っていた。だからこそ彼女はアルベルトの手をそっと握る。


「私が正しいんじゃないわ。あいつらが間違っている、それだけよ」


「……分かった。総員構え!学園を守り抜く!!」


背後に控えていたリザードマンや魔族の部隊が鬨の声をあげ、一斉に走り出す。アルベルト達も武器を手に走り出した。












             続く

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