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会議ルームへ

 ロイは着替えを済ませて朝礼が行われる会議ルームへと向かう。その道中でエフィとスーツを着た黒髪の女性が会話しているのを目にした。

 「それでエフィ様メンバー達に異常はありましたか?」

 (あのくそ医者誰と話してんだ?)

 「その呼び方はやめてくれエフィでいい課長補佐。」

 「んー、私も役職で呼ばれるの嫌だなぁ」

 「分かったよマイさん」

 「マ・イ!!」

 「マイ!!」

 「よし!!」

 (何朝からいちゃついてんだこいつら)

 エフィと会話している女性はマイと呼ばれていた。彼女は先月この実働課に入ったばかりの新人であり真面目で元気な女性である。

 「はぁ、んで報告の続きだ今日朝礼でも言うけど先にと、サキは頭痛を訴えていたが睡眠時間を見るにただの寝不足だろう。あいつはネトゲのやりすぎなんだよ」

 「そうだねぇ報告書を見るに毎日深夜の3時までやってるなんて。これは朝礼の後説教だね!」

 「そうだなあいつ彼女さんがいるってのにな彼女さんが大変そうだ」

 エフィは、はぁとため息をついてマイは首を横に振ってやれやれとしていた。

 「っとあの廃人の事はこれぐらいにして報告も続きだ」

 エフィはバックから次々と報告書出してマイ渡していた。マイはその報告書をペラペラと見ていく。

 「カイさんは特に異常はなし。エンサもとくにはなしっと。ん?」

 マイはペラペラと報告書を読み進めていた手がある1枚の報告書で止まった。その報告書には様子見の文字が書かれていた。

 「エフィこれって?」

 「あぁこいつなんだけど、ってさっきからコソコソ隠れて聞いてるやつは誰だぁ!!」

 (やべぇなこういう時は)

 ロイは右手の人差し指に付けている黄色の指輪に触れる。瞬間指輪が光始める。

 「待ててめぇ基地の中での指輪の使用は許可されてないぞ!」

 「知らないねそれじゃおっ先に~」

 そう言い残しロイは黄色の光を纏いながら会議ルームへと向かった。

 「ふふ、元気でいいですね。」

 「はぁ、ったく朝の痛みは何処に行ったやら」

 「忘れたエフィさっきの報告書について詳しく説明してよ」

 「あぁこれについてなんだけど」

 ...

 (よし逃げ切れたな後は、ってえ!)

 指輪を使い会議ルームに全速力で向かうロイの前に一人の金髪の大男が仁王立ちしていた。

 「おいロイ忘れた?基地での指輪の使用は禁止されてるーっ」

 力強い声と共に男の拳が赤く輝く。

 「ぞっ!!」その拳は高速に向かってくるロイの溝内を的確に殴る。物凄い音と共にロイは廊下の床に倒れこむ。その音により会議ルームに一番近くの部屋に住んでいる緑髪の少女サキが欠伸をしながら部屋から出てくる。

 「うわぁ何かすごい音がしたけどってえぇーーー!!ロイが血流してんだけど!!ちょちょちょヒールヒール」とサキは急いでロイにヒール魔術を唱える。

 




 


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