56.最終話(1?)研究所発足
来訪者の拉致、じゃなかった、捕虜の技術者を従えて新たな取組が出来そうだったので、研究所を設立することにした。出資者は俺と、ローリン商会など一族の商会、帝国などだ、場所は魔人国近く。
メンバーは、総責任者は俺、コンピュータ部門主任研究員にウノ、副主任にドス、映像技術部門主任研究員にトレスを副主任にドラゴンズ・ロイの技術者を採用した。
あとは、魔人国の魔道具技術者などを雇った。
まずこれらの技術を使ってドラゴンサットの能力を飛躍的に向上させるのが目的だ。
例えばであるが今回、艦隊を見つけるのに結構時間がかかった。コンピュータに画像データを入力して自動検索出来れば早期に発見できる。今回はかなり内部への工作員の侵入を許してしまっている。早期に発見できていれば対応が早かったと思われる。
ドラゴンサットはアルファ4にも設置した。事前に不穏な動きを捉えられる様になるだろう。
さらには惑星レベルでの環境汚染などを捉えることも出来るし気象衛星の役目も果たせる様になる。
監視カメラなどにも応用技術の幅が広がる。
民間では、デジタルカメラで楽しんだり出来るようになる。商会では会計が楽になったりとメリットは大きい。
いきなり完成品を作るのは無理がある。航行補助装置にはコンピュータが使われている。
敵戦艦を押収しているのでまずはその部品を流用して元となる装置をつくり、徐々に部品製作レベルをあげて置き換えしたりしてシェイプアップしていこう。
これまで謎能力を使い続けてきたが、いかに世界の理につながっていようとも限界がある事がわかってきた。理に従うのは良いが理を改変し続けてしまった。
色々な所の人や技術を取り入れる事で、将来への道筋が出来てきたと思う。
ちょっと色々と焦っているのは理由がある。
これからしばらく眠りに就かなくてはならないらしい。
人間の形では限界があるらしいと、先日ナビくんからお知らせがあったのだ。
最後にマイワールド『眠りの間』を作る。
ティムした仲間たちは主である俺が目覚めるまでは年を取らない、というか、俺が生きている間は死なないらしい。
共に眠りに着きたいと言う者もいた。眠りに着いている間を守りたいと言う者もいた。
アイスは、ロイの居ない世界はもう耐えられないと、共に眠りに就くことにした。他の従魔は世界を守るといった。
目覚めるのを待つために従魔になると言う者も多く居た。
皆にしばしの別れを告げ眠りに入った。
科学技術が正しく発展した未来の世界を夢見ながら。
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これで 呪い屋本舗3(魔導具屋に転職する)最終話の1話前となりました。これまで読んで頂きありがとうございました。
その続きは、『呪い屋本舗4』でロイが目覚めるまでお待ち下さい。




