48.来訪者(4)
皇帝に報告に来た。
「ご苦労だった、かなり成果を得たようだな」
「はい、これで会談に持ち込めば、かなり有利に事が運べますね」
「ほぼ、想定内という事だが、相手の艦隊についての情報は無いのか」
「潜入は難しそうですし、潜入員は戦力に関して詳しくないようです
分かっているのは、
戦艦
・主砲6門、おそらく46cm弾 おそらく帝都を直接攻撃可能
・副砲8門、おそらく38cm弾 イーストチャイまでなら直接攻撃可能
・対空砲20門、おそらく40mm弾
巡洋艦
・主砲3門、おそらく38cm弾
・副砲6門、おそらく20cm弾
・対空砲10門、おそらく20mm弾
ビーム兵器の有無、未確認
レールガンの有無、未確認
シールドの有無、未確認
宇宙航行能力、有り。
飛行能力、有り。
移動速度、未確認
自爆機能、未確認
小型機数、未確認、空母ではないからおそらく20機程度
おそらく来訪時に乗ってきたものと同型、砲撃爆撃の機能は持っている
小型機のステルス機能、未確認
乗務員約400名(戦艦200名、巡洋艦40名✕5隻)
比較的小規模ながら戦力の高い艦隊だと思います。帝国の戦力では撃破不可能です。
白兵戦ではこちらが有利ですが、白兵戦にはならないと思います。その場合敵は自爆か降伏します。
」
「ふっふっだからお主を将軍にしたんじゃよ」
「えっ、素人の護衛を軍事利用ですか?」
「家族を守るためじゃ、というか護衛レベルでは無いだろう」
「ずるいですよ」
「単なる政略結婚じゃよ。常識。それにアルガの希望もあるし。可愛い娘の願いは聞き入れんとなぁ」
反論出来ない。
「帝国が、庶民の家庭内戦力を当てにするなんて」
「もう身内じゃ」
反論できない。
「わかりました。そのかわりやりたいようにやりますからね。これは家庭内のトラブル対処なのでね。
その可愛い娘の婿殿の言うことも聞いて下さいね」
「娘を出汁に使うとは! いや、儂もいっしょか。わかった任せた」
そうだ、これは我が家に強盗が入ったという事だ。
ならば容赦する必要は全く無いよね。
「ラジャー」




