45.来訪者(1)
皇帝は帰った、アルガを残して。
そうだよね。
「店は大丈夫?」
「従者に任せてきました、店員を雇って任せていくつもりです。準備が出来たら従者も呼びつけます」
「部屋はあると思うけど、スタッフに準備させるよ、それまでは今の客間で我慢してくれ」
「我慢なんてとんでもない、最高級の調度品で、私の部屋よりも豪華絢爛ですわ」
スタッフを呼び執事長に準備の指示をお願いした。
さて、さっそく調査開始だ。
まず、オブシディアンを呼び出す
「オブシディアン、聞いていただろ、帝都に行って調査をしてくれ、皇帝より早くな」
「ラジャー」
お前までそのノリか?
廊下に出て、「フォーズン居るか?」と言ってみる
「はい、ここに」
湧いて出た、フォーリン一家の特殊能力だろう。
商会のコネクションを使って調べたいことがある、協力してくれ。
「もちろんでございます」
頼りになりそうだ。
「最近帝都で、正体不明の来訪者があったそうだ、情報を得たい。
各店舗から、情報を集めてくれ。此処一ヶ月程度で、見かけない者、挙動のおかしい者など違和感を覚えた人物が居なかったか。もし居たら、悟られないように滞在場所を突き止めてくれ
帝都とイーストチャイを重点的に調べてくれ。
納期は一週間」
「お安い御用です。その手の者を手配します」
なにその手の者って、怖いから聞かないでおこう。
次は、ドラゴンサットで宇宙船を探してみよう、おそらく帝都の上空か近くだろう。
邪神の襲撃で宇宙に逃げた者達の子孫だろうか?
「アイス、執務室へ行こう」
「ラジャー、撃退しますか?」
「いや、調査だけだよ、緊急事態になれば別だけど。どうしてこう好戦的なんだろうね」
「武器が私を呼んでいます」
武器との会話能力は付けていないけど、聞こえるらしい。呪われているのか?
執務室のドラゴンサットモニターの前に立つ、人手が必要なので他のメンバーも呼び概要を伝えた。
アイスに帝都付近を、ライディにジャパンゲア大陸方面をアリーに東海域をドラファに西海域を担当してもらった。
「バジル、アルファ4には行ける?」
「行けるわよ」
「ドラゴンサットを配置してきてくれる?」
「はーい」
アルファ4はまだ見ていなかった。アルファ5とアルファ6は見たけど観光目的だったから、4を飛ばしていた。もし近場の惑星に逃げるとしたらアルファ2かアルファ4だ。アルファ2は太陽に近く暑すぎるだろう。
「宇宙艇発見!」
アイスが宇宙艇らしきものを発見したらしい。
「他の者はそのまま調査続行」
帝都付近を映し出しているモニターの前に立つ。
「どれだ?」
イーストチャイの海岸沖東10km程度の所に着水している様だ。浮かんでたら目立つからな。
拡大してみると、比較するものが無いのでサイズはよくわからないが、拡大倍率からすると約200メートル程度。周りに50メートルほどの船が5隻いた。
ちょっとした艦隊だな。
偽装しているようだが、上からは丸見えだ。
「他にも居ないか調査を続けてくれ」
とりあえず、ミッションルームを母艦に移し調査を続けながら、帝都に報告に向かった。
万が一を考えて亜人国領の上空は飛行禁止区域にしてシールドを展開した。
鳥人国とホワイトドラゴンの里には文句を言われたので、広めにしたシールドにした。
そうした準備をして帝都に付いたのだが、まだ皇帝は戻っていなかった、しまった追い越してしまったか。
アルガを城に向かわせて、戻ったら連絡を入れてもらうことにした。
通信装置は面倒なので、アルガもティムした。どうせ身内になるんだから良いよね。
これで従魔通信で自由に連絡できるし安全も確保できる。
しばらくすると、皇帝が戻ったとアルガから連絡が入った。
早速、面会に行く。




