43.辺境伯城完成(3) お披露目パーティ
お披露目パーティには、皇帝もアルガを連れて来た、来なくていいのに。アルガだけでいいのに。
ウェストチャイの領主は結局母船で送り迎えすることになった。移動距離が長く日程が調整できなかったらしい。母船だと1日もかからないので感激していた。
客室はなんとか足りた。従者には相部屋で少し我慢してもらった。帝国でもこれだけの人物が集まるのは珍しいらしい、数年に一度帝都に集まるらしいが、亜人国は無視されていた。今回は帝国の代表者全てが集まった感じだ。
せっかくの機会なので翌日帝国会議がここで開催されるらしい。面倒な。あっ俺も出席者か。
お披露目会は、まず代表者毎に案内して巡った。手間だが仕方ない、早めに来て滞在する代表者もいるので、分散されてちょうどよい。案内だけで一週間かかった。
そして最終日は宴会である。と言っても、俺の挨拶の後、立食パーティで雑談タイムになっただけである。普段挨拶がなかなか出来ないメンバーなので、賑やかなパーティとなった。
俺はお披露目会で全員と顔を合わせて会談しているのでパーティは暇だ。
主要人物以外にも世話になっている者も呼んでいる、魔導具屋ドラゴンズ・ロイとローリン商会、ローラン商会、メディの薬屋などである。まあ他のおえらいさんには混じれないので、彼らだけで一つの塊になっている。いづらそうなので、挨拶に行く。
「どう?楽しんでる?」
「お久しぶりです。そろそろ戻ってきていいですよ」
おっドラゴンズ・ロイから許可が出た。
「メディの店と上手くやっているみたいだね」
「はい、薬師関係の魔道具も順調に売れています。作った機材に感してはほぼ独占状態です」
「それは良かった、あまり既存のシェアを奪わないようにね、妬まれるから、新しい機材の開発に心がけてね。」
「もちろんです」
「メディも楽しんでる?」
「は、ははははぃー楽しんでます、料理美味しいですー
あれから毎日神薬を拝んで仕事に励んでます」
「役に立ててよかった」
みんな順調の様だ。




