29.ベータ5(4) サンストーン
ナビくん、サンストーンって何?
ーー惑星の核になるものです。核はムーンストーンとサンストーンで出来ています。
惑星はある意味、巨大な精霊石のようなものです。
サンストーンは精霊石の魔石に当たるものですが、魔石の100倍ほどの能力があります。
ロイ様が作った積層魔石は魔石の1000倍の能力なので、それよりは劣りますが、
積層サンストーンが出来れば、魔石の10万倍になりますね。 ははは
なんか大変なものだった。ナビくん笑ったし。
これはやるしか無いでしょう。ねえ。
工房に籠もるのだった。
ーーーーー
出来ちゃった。これは世に出してはいけないものだな。趣味の範囲だな。
製法は同じで出来た。大量に持ってきたので大丈夫。
地下世界の人間はサンストーンを星の核から採取して利用してたのかな。結構危険な事だと思う。
「あっ美味しそう」
サンストーンってバジルの餌だったのか?
星を専門に食べる宇宙怪獣が居るそうだ。バジルもたまに食べるけど。多くは自然エネルギーらしい。
やめてね食べないでね。
ん?
銀河が消えた?
違った、巨大な宇宙怪獣がこちらに向かってきている。
あれは
「スペースオクトパスね、この星を食べに来たのかしら」
「おいおい、さっき言ってた星を専門に食べるのってこいつ?」
「そうよ」
せっかく救ったベータ5を食べさせるわけにはいかない。
「倒せるかな?」
「私は嫌よ、気持ち悪いし、ぺたぺたくっつくし」
役に立たない。
ちょうどよい、色々開発した武器を試してみよう。
まずは
会話かな
「おーい、スペースオクトパスくん、この星食べないでくれるかな」
『おまえだれだ、おれの食事だぞ』
「ダメか?」
『その星は生きがわるそうだから、やめてもいいぞ』
大丈夫みたいだ
『だが、お前たちはうまそうだ』
大丈夫じゃなかった。
「アイス! 攻撃だ」
「ラジャー! レールガン発射」
ぱしゅん
ぽん!
スペースオクトパスの吸盤が1枚弾け飛んだ
『痛てぇ、なにすんじゃ』
「レールガン連続発射」
ぱぱぱぱしゅん
ぽぽぽぽん!
触手の一部に穴が開いた
『このやろー』
「積層魔石炸裂弾発射」
しゅ〜〜っ、!ゴゴゴゴーーん
触手が一本吹き飛んだ
現在の最大火力だ。
『やめてくれぇ、もう別のところ行くから、許してよ、割に合わない』
ダークマター(炭)を吐き出しながら去って行った。
助かった様だ。
ただ、ダークマターがシールドにぺったり付いて真っ黒になった。
嫌だな。
シールドを反転させダークマターを包み込み、太陽に捨てた。
再度シールドを張り警戒するが、見える範囲にはもう居なかった。
ちぎれた触手は回収した。でかいたこ焼きが作れそうだ。
バジルはよだれを垂らしている。食べるのは大丈夫みたいだ。




