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2.魔王国(1)

さて、魔導具屋『ドラゴンズ・ロイ』の自由研究部門に配属された俺はメンバーが一人とその従魔達なので自分で何をするのか考えなくてはいけない。まあ他部門に口出しはしないが、困っていたら相談には乗ってやることにしよう。と、巨大企業のような口ぶりだけど、現在従業員は俺を含めて4人だけなんだよね。


さて、一般用途の魔道具は、魔道具部門にまかせて、俺は別の物を考えよう。

とっかかりとしては、まあ、呪い屋本舗がらみで、呪玉という魔道具について調べてみよう。呪玉の製造は、魔王国の錬金精霊の里にいる呪い屋本舗初代の念珠さんが知ってるのでとりあえず聞き取りに行こう。


従魔たちを連れて、母艦で錬金精霊の里に向かう事にする。もう最近は陸地でも母艦による移動ばかりだ。盗賊も少なくなって、遠距離を馬車で行くメリットが無い、バウンティハンター・ロイの名前は返上しなければならないな。まあ今回は海路も使わない、空路で行く。

街に行くときは目立つから途中で馬車に乗り換えるから馬車は必要なんだけどね。

今は、チャイ帝国の魔人国にいるのでライブラも連れて行ってあげようかな、師匠の師匠の国だからね。

魔人国の代官に任命してるから忙しくて来れないかと思ったけど、二つ返事で「行く行くーーー」って言った。


魔人国と魔王国は星の反対側なので少し時間がかかる。全速力で行けばそうでも無いが、それほど急ぐことでもない。マイワールド『工房』に籠もる時間も必要だし従魔たちとのコミュニケーションも必要だ。もっとも従魔たちは自分のマイワールドにいる事が多い、快適だからね。呼べば来るけど。


そう言えば、最近はずっとチャイ帝国に居るので、ジャパンゲア大陸側に来るのは久々だ。今回は魔王国に直行しよう、魔王国は一つの国で一つの大陸、魔王大陸。つまり地球の日本に相似したジャパンゲア大陸は本州に相当し、魔王国は日本で言う所の四国に相当する。

まずは挨拶がてら魔王城のマオに会いに行く。


「おひさーマオ、元気?」

「ようやく国内情勢も安定してきた」

「それはなにより。お土産だよ」

おみやげと言っても、チャイ大陸でローリン商会の扱っている商品だ。宣伝を兼ねている。

極新鮮乾燥シリーズだ。そしてエリクサーもついでに。

「ついでにエリクサーっておかしくない? 嬉しいからもらうけどね。ありがとう」

極新鮮シリーズはすごい、ファンタジー世界ならではなのかはわからないが、うまく水分を加えると、新鮮な状態にほぼ復元する。

さっそく口に頬張ると

「これ買う、輸入する」

即断である。商談成立。価格は従来の乾燥チャイ菜などの約2倍だ。それでも充分価値がある。

チャイ帝国では量産体制も整い、輸出に回せるぐらい普及してきている。安定供給が可能だ。

とりあえず、土産とは別に大量に持ってきた商品を売ることにする、これは輸送費がかかっていないので、試供品価格として1.5倍ほどの価格で販売した。





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