22.飛行艇
「バジル、宇宙空間ってどやって移動しているの?」
「そうねぇ、星にぶつかると痛いからシールドを張って、星系内は重力魔法で移動して、星系間移動と銀河間移動は亜空間接続によるウォープよ」
「宇宙地図とかあるの?」
「頭の中に」
「案内できる?」
「行きたい所でもあるの?」
「んーー、今のところ無いかな、行きたいところが出来たら頼む」
「りよーかい」
まだやらなければならない事が多いのに宇宙にまで手が出ない。
まあお話程度に聞いてみただけ。
さて、発電、電車、バスを開発する目処はついた。
あと考えられるのは、モーターボート、飛行機、潜水艦。個人的には実現しているが、ここの技術で実現しないと意味がない。
モーターボートは直ぐにできる。問題は飛行機か
前にも考えたが、浮くことが出来れば推進はできるだろう。飛行船は難しい。
どうやって浮かせるかだな。電気が使えるのでドローンの様にプロペラで浮かせるのは出来そうだな。
浮遊魔法をミスリルプレートに書き込めるであれば疑似精霊石で起動できるので使えそうだ。
こういうときは、どちらもやってみる。
小型艇であればどちらも可能であった。
しかし、プロペラで重量物を浮かせようと思うとかなり強力なモーターが必要そうだった。
浮遊魔法方式は強力な疑似精霊石かが開発されているので重量物も浮かせられる事がわかった。
適当な理論がわからないから実験するしかない。
カット&トライだ。
現段階では浮遊は疑似精霊石、推進はモーターにした。
将来的に推進は風魔法と龍脈流によるジェット推進にしたい。
垂直離着陸出来るので飛行場は要らない。とりあえず数名乗りの飛行艇で都市間を結ぶ路線を解説しよう。
飛行艇の制作はドラゴンズ・ロイでやるとして、運用は..
「私がやります」
やったぁ、湧いて出るフォーリン一家。フォーランだ。
「まだ、電力事業で収益を上げるのは難しいです、ぜひとも飛行艇運用をお任せください。
収益の一部をロイ様に..」
仕方がない、他に出来そうな知り合いも居ない。
「..渡しますので、飛行艇はローンでお願いします」
やりおる