12.ムーンストーン採掘(3) 月へ(2)
さて、宇宙戦艦と言ってもウォープは出来ない。出来ることと言えばなんちゃって転移ぐらいだが、初めてのところは怖いので、のんびりと行く。世界のつながりを持つ俺だけど、世界ってどこまで?
星の上だけ、それとも、宇宙規模?
ナビくん教えて
ーー宇宙規模です。ただ私はこの星付近のことしか知りません。他の天体は別のナビが必要です。
知らないというのは怖い、見える範囲の月旅行ぐらいにしておこう。
月と言えばうさぎ、は地球の話。この世界の月はドラゴン模様だ。ドラゴンでも落ちたのかなぁ?
ーーそうです。太古の巨大ドラゴンが宇宙から飛来し落ちました。
新事実だ、ドラゴンの落ちた跡か、隕石じゃないんだね。っていうどれだけでかいドラゴンなの。
ーーースペースキングドラゴンです。仲間割れでやられて力尽きて落ちたらしいです。その衝撃で龍脈システムが停止して死の星になった様です。
またしても新事実だ。
ーーそして、月の女神が怒って消し去ったらしいです。
うん、もう驚かない。
ーースペースドラゴンの鱗でも見つかるといいですね。
欲しい。
ーーぶつかったときの残骸は少し残っているはずです。
探そう。
ーーシールドがあれば必要ないとは思いますが、戦艦の防護盾にすると良いです。スペースキングドラゴンのブレスにも耐えるはずです。
まだ居るの?
ーー絶滅はしていません。気まぐれで来る事はあるかもしれません。
来ないで。
ーー呼べば来てくれると思います
呼ばないで。
ーー侵略を受けたときとか助けてもらうと良いですよ。
対価が必要じゃないの?
ーー大丈夫です。殺さないであげるって言えば充分対価になります。
なんか怖い、そういう状況は避けたいものだ
ーーあっ来ました。
来なくていいって言ったのに
ーー挨拶に来たようです
『おぬしが、新しい主神か?』
えっとはじめまして、いまどこに?
『隠蔽しておる、目の前じゃ』
姿を現した。地上では月食の様に見えるだろう、でかい。
『心配するでない、挨拶に来ただけじゃ』
それはどうも、ご丁寧に。
『変わった船に乗っておるのぉ』
はい、俺が作りました。
『乗っても良いか』
入れないんじゃ?
『大丈夫、人化すれば、ほとんど亜空間に収まる』
じゃあどうぞ。
シールドを調整して入れる様にしてあげたら、ぽんって小さくなって船に乗ってきた。
『なんかかっこ良いのう、他の星じゃ見かけないな』
ありがとうございます。怖いのでガチガチである。
『ドラゴンも従えておるのか、羨ましい、儂にも名を付けてくれ』
はい、超難問を与えられてしまった。名付けねぇ。困ったいきなりの展開だ。
えっと、じゃあ『シタール』で、どうでしょうか? 楽器の名前だったかな
『いいのう、それ、儂はシタールじゃ、あっははははー』
喜ばれた、良かった。ふぅ〜
『何時でも呼んでくれ、名前を呼べば直ぐに来るぞ、じゃあな』
消えた。
怖かった。名付けしてもらいたかったらしい。
ーー今のスペースキングドラゴンの長ですよ
えーーー。大変。どうしよう。
ーー名付けされたので問題ないと思います。
そーですかぁ。そうなのか?
まあ、宇宙人や宇宙怪獣に侵略されそうになったら呼ぼう。




