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奈落の勇者  作者: キムハン
第1章
9/11

第6話 上陸 ステンラトア大陸

大陸の移動がややこしくなってきたと思うので、まとめみたいなのを作ろうと思います。


 暗闇の中、俺たちは一睡もせずにステンラトア大陸まで向かった。海は大荒れという程ではないが、波はかなり荒い。しまいにはベルのおかげで波を勢いよく突っ切ってるワケだから余計だ。もしステンラトア大陸じゃなく、このまま違う大陸に行くとなれば、間違いなく船はひっくり返るだろう。


 辺りが少し明るくなった頃、目の前に大陸が見えてきた。

陸には小さな港のような建物見える。


『・・・ついたわ。あれがステンラトアよ。』


エリナは元気なくそう言った。少し顔色が悪いように見える。まあこの波なら仕方ない。いくら船に慣れている人間でも、長時間この揺れの中だと流石に気分も悪くなる。ちなみに俺も絶賛気分が悪い。


『オロロロロロロ』


『ちょっと!ゲロで返事するんじゃないわよ!うぷっ・・・オロロロロロロロ』


そんなこんなでなんとか大陸に船を付けた。停泊所の様な場所に船を停めた。一応、ベルには港が近くなったところで力を使わせるのは止めさせてる。住民に怪しまれる訳にはいかないしな。

それにしても小汚い町だ。それに全然賑わっていない。廃れすぎて人もいないんじゃないか?


『なんとか着いたね・・・。』


オーシルもお疲れの様子だ。ベルは働きすぎたのかぐっすり眠っている。起こすのも申し訳ないので、そのままオーシルにおぶって貰うことにした。


『使える船を探そう。王国の街に入るわけにはいかない。』


 俺たちは今ステンラトア王国を敵に回している。ここは王国の領土なのかは知らないが、敵の本拠地だ。この小さい町で早く船を見つけて、アリムレ大陸に行きたい。


『そうだね。でもこの廃れ具合だと期待出来ないかも・・・』


オーシルが荷物を船に乗せた荷物をまとめながらそう言った。俺も荷物の整理を手伝うことにした。


『ねえ、この人達、知り合い?』


すると、さっきから街を眺めていたエリナが問いかけてきた。


 俺たちは後ろを振り向き、町の方を見てみると、何やらゾロゾロと小汚い老若男女がたくさんこっちに寄ってきていた。


『・・・あなた達、密輸船の人・・・ですか?』

『助けに来てくれたの?』

『お、おい、船は?船はどこだ?』


なんなんだこいつら、彼らは質問詰めでどんどん詰め寄ってくる。


『・・・あの、僕たちは旅の者です。申し訳ありませんが、恐らくあなた達のお役には立てません。道を開けてくれませんか?』


オーシルは困惑しながらも、住民達に話しかけた。


『なあ、おい助けてくれよ!』

『助けに来たんでしょ?!ね?』

『助けて・・・助けてよ・・・』


しかし、住民達は全く聞き耳を持たない。道を開けるどころか、彼らはどんどんエスカレートしていき、俺たちを完全に取り囲んでしまった。そして俺たちの服や荷物を引っ張り始めた。


『ちょっと!離しなさい!』

『皆さん!落ち着いてください!』


エリナは彼らを怒鳴りつけ、オーシルは彼らを落ち着かせようとしている。オーシルに至っては背中にベルがいるので、余計に動き辛そうだ。


 ・・・駄目だ。埒が開かない。


『魔術陣形 盾』


『ちょっと!』

『アレン!駄目だ!』


2人は俺を静止する。だが、ここはこれが正解だろう。それに殺しはしない。ちょっと驚かすだけだ。


 俺はそのまま盾の効果範囲を広げ、住民達を押し除けた。住民達は見えない壁に阻まれ、俺たちからどんどん離されていく。俺たちが十分動けるスペースを確保すると、俺は陣形を解いた。


『これ以上俺たちに近づくな!次近づいたら殺す!子供でもだ!』


住民は静まり返っていた。俺たちが前へ一歩進むと、彼らは道を開けた。不満そうな顔をする者、絶望する者、酷く怯える者、様々だった。


 さっきのおどしのおかげか、住民達は俺たちが村を出るまで特に何もしてこなかった。


 この様子だとここには船は無さそうだ。仕方ない。少し内陸に向けて進むしかないな。


 俺たちは警戒しながらなんとかその小さな港町を後にした。


 しばらく何もない荒野を歩き続けて、ようやくエリナが口を開いた。


『ねえ、あの人達、なんだったの?』


『俺が知る訳ない。』


『あんたには聞いてない。』


 うぜえ、ちょっと口挟んだだけだろ。


『・・・多分だけど、難民、じゃないかな。恐らく彼らは他国の密輸船とかを待ってるんだよ。場所もそんな感じだったしね。』


難民。確か、国の都合で国に居られなくなった国民的な感じだっけ?


『ステンラトアは色々な意味で世界最大の国でもあるけど、貧富の差もその分激しいって聞いたよ。』


オーシルがそう言うと、エリナはふーんと分かったような分かってないような返事をした。


『規模や国は違えど、どこも同じね・・・』


意味ありげにエリナがそう言った。聞いても良かったのだが、何か触れてはいけない話のような気がして何も聞かなかった。


『にしてもアレン?だっけ?やるじゃないアンタ。』


と、急にエリナが俺を褒めてきた。というかこいつなんで名前に疑問系が付いてんだよ。なんだかんだ2週間以上は一緒にいるんだぞ。


『あ?急になんだよ。』


俺はあからさまに態度悪く答えてみた。すると、特に気にする様子もなく、彼女は続けた。


『変な武器持ってるなーって思ってたけど、あの陣形。見たことないわよ。すごいわ。これに関しては本心よ。』


 あの陣形ってもしかして、斬の事か?確かに俺以外使ってるところは見た事ないな。そもそも誰からも教わってもいないしな。


『そんなに凄い事なのか?』


俺は純粋な気持ちで質問を投げかける。


『そうだね。かなり凄い事だよ。ほとんどの魔力使いは矛と盾しか学ばないし、作ろうにもあまり複雑な陣形は難しくて作れないから、結局シンプルな矛と盾が一番使い勝手良いんだよ。なのに君の陣形は複雑だけど、ちゃんと理に適った形になってる。本当に凄いよ。』


へえ、そうなのか。ちょっとはあの紛争地帯での経験も役に立ったみたいだな。


『そうなのか。まあ、たまたま出来ただけだ。』


 俺が謙遜した風にそう答えると、エリナが怪訝な顔をした。


『褒められた時は素直にありがとうで良いじゃない。変に謙遜されると逆に腹が立ってくるわ。』


んだよ。人がせっかく遠慮してるっていうのに、つくづくこいつは鼻に付く言い方をしてくる。


『はいはい。分かったよ。ありがとうございます。これでいいんだろ。』


俺が嫌味な感じでそう答えると、エリナは余計に機嫌が悪くなった。


『やっぱりアンタは嫌いだわ。私の苦手なタイプね。』


『ハッ、こっちだって願い下げだな。こんな口の悪い女。』


俺がそう言い返してやると、雰囲気は最悪なことになった。そもそもこいつが変な小言を言い出したのが悪いんだ。


『ま、まあまあ、2人とも落ち着いて、嫌でもこれから一緒に旅するんだから・・・それにしても!この大陸は岩ばっかだね!何もなくて退屈だなぁーあはは・・・』


 オーシルが苦笑しながら見ていて痛々しい程になんとか場を和まそうとしている。流石にこれ以上は何も言わない。エリナもどうやら同じらしい。


 しかし、俺の斬は魔力を扱えない人間や、魔物に対しては絶大な効果を持つが、魔力を扱える人間には全く歯が立たなかった。盾はもちろんのこと、あの赤髪の女に関してはモロに決まったのに、大した傷にはなっていなかった。魔力強化された肉体には大したダメージにはならないのだ。何か対策を考えないといけないな。


にしても、さっきからこの辺りには本当に何もないな。

一面見る限り岩だらけ、植物があったとしても雑草のような小さくて変な草しか生えていないし、生き物も全然見当たらない。世界一の国の領土なんだからもっと自然豊かな場所だと思っていたが、国の規模と環境はそこまで関係無いのだろうか。それに周りには街のような建物も見えない。

遠くの方にでっかい山脈が見えているが、あれを超えれば街があるのだろうか・・・まだまだ遠いな。


 そんな事を考えていると、いつの間にか周りが暗くなってきた。


「今日はこれくらいにしてここら辺で野宿にしようか。」


 オーシルが提案する。


「賛成ね、昨日から全く寝てないからもうヘトヘトよ。」


 エリナがそう言って、地面にへたり込んでしまう。俺も賛成だ。少し状況も整理したいしな。


 俺たちはそのまま野宿の準備を始める。焚火は木がないので火が起こせないが、気温は寒くはないし、今日はなんの獲物も獲れていないから特に問題はない。今日は飯なしか・・・


 そう思っていると、エリナが自分の荷物を何やらごそごそし始めた。すると中から保存食の干し肉を取り出した。


「ほら、あげるわ。」


「え、いいのかい?ありがとう!」


 エリナはオーシルに干し肉を渡した。オーシルは嬉しそうにそれを受け取る。へえ、干し肉なんてどこで手に入れたんだ?


「船でついでにくすねたのよ。今日はこれでしのぎましょ。」


 そう言って、エリナはムシムシと干し肉を食べ始めた。オーシルは俺とエリナをちらちらと見合わせ、気まずそうにしていた。


 ・・・え、俺の分は?・・・


 オーシルは目だけで俺に訴えかけてくる。え、もしかして、俺が謝るのか?なんで?すると俺の腹がぐううっと鳴った。流石に目の前で食われると腹が減るな・・・


 俺はエリナの方に向き直る。正直腑に落ちないが、ここは致し方ない。


「・・・その、さっきは悪かった。」


 エリナは目だけでこちらを睨んでくる。


「それで本当にいいと思ってるわけ?」


 チッこの女・・・女は下手に出るとすぐこれだ。俺はぎこちない動作で頭を下げる。


「す、すみませんでした。俺が悪かったです?」


 アベルに教わった敬語をフル活用して、なんとか謝罪出来た。ていうかそもそもこいつも悪くないか・・・


「なんだか誠意を感じないけど、まあいいわ。・・・ん」


 エリナは俺に干し肉を渋々渡してくれた。おぉ、一日中なにも食ってなかったから思わず感嘆の声が出る。俺はエリナから干し肉を受け取り、思いっきりかぶりついた。普段は塩辛いし硬いし、あまり美味くなかったが、今日はなんだかとびっきり美味く感じた。


「その子はいいの?」


 エリナはベルを気にかけていた。そういえばベルは今朝からずっと寝ていて、全く起きる気配がない大丈夫なのだろうか?ただ疲れているだけならいいんだが・・・


「ベルは疲れてるのかもね、あんなに力を使ってたし・・・」


 オーシルがそうつぶやくと場が静まった。


「・・・ねえ、その子のおかげで勇者達から逃げきれたのは理解しているし、感謝してるんだけど、あんた達はどうしてその子を助けるの?どう考えてもどこかしらの国に預けるべきだと思うわ。その子が何だか知らないけど、あんな力危険だし。」


 エリナがそう言うと、また場が静まり返った。


 正直、エリナの言う通りだ。船の時は助けると決断したが、いくら大金を貰えるとはいえ、勇者レベルを相手にするのは訳が違う。次勇者に追いつかれたら、昨日みたいに運良く勝てるとは到底思えない。


 だが、俺がベルを助けた理由は金が目当てなだけじゃない。

 ベルを通してアベルのあの言葉の意味と意図が分かりそうな気がするのだ。

 なので、俺は何を相手にしようがこの依頼を中断する事は決して無い。


 そう考えていると、オーシルがこちらを見てくる。


 あー、多分金貨10000枚の話か。

 ちなみにオーシルにはマナナン・マクリルに行く道中で依頼の事は話している。

 危険な賭けだとは思ったが、あの属性を一緒に見たわけだし、ベルが普通じゃない事を隠し通すのはどのみち不可能だ。

 ただ、依頼の内容を話した上で、オーシルは最後まで付いてくる気は無いという。

 一緒に依頼を達成してくれれば報酬金はもちろん分けるつもりなのだが、オーシルはあまり金に興味が無いらしい。

 確かに危険な依頼だから断るのは当たり前だが、途中まで手伝ってくれると言うからなんというか、お人好しというか、もはや怪しいぞお前。まあ信じるけど。


『何よ。これからしばらくは一緒に旅をするなら、隠し事は無しよ!』


俺たちがアイコンタクトしていると、エリナが怒鳴ってくる。


 まあそれもそうかもしれない。勇者と戦闘した訳だしな・・・ん?でもエリナは俺たちとは関係なく元々捕まってたよな?


『そういえば、どうしてエリナは捕まってたんだい?』


 オーシルもどうやら同じ事を思っていたらしい。


『そ、それは、』


エリナは明らかに動揺している。


『どうした?さっき自分で隠し事は無しだと言ったよなぁ?』

 

俺はここぞとばかりに少し責め立てる。


『干し肉。』

『すみません。』


俺は反射ですぐに謝ってしまった。


『はぁ、まあいいわ。単純に盗みを働いただけよ。金持ってそうな船だったし、船も偽装してたし、まさかステンラトア軍の船だと知らなかったのよ。』


へえ、それで盗みに失敗して、無様に牢に入れられたわけだ。


『アハハ・・・やっぱり、常習犯なんだね。』

 

 オーシルは苦笑していた。なんだよ。ただの犯罪者じゃねえか。まあ、俺も人のこと言えないか・・・


でも、盗むって事は金がないって事だよな?


『ほら、私は話したわよ。次はアンタ達の番。』


 俺とオーシルはお互いに顔を見合わせた。

 まあ、良いだろう、その魔力を見た感じ、足手纏いにはならなさそうだし。

そら、裏切りはごめんだが、エリナはエリナで追われている身。少なくとも、この大陸を出て、違う国に行くまでの間はお互い困り者同士な訳だ。


 俺はエリナに依頼の内容を話す事にした。ベルの事は詳しくは知らない事、聖導教会の連中から依頼を受けた事、ベルをアリムレ大陸のモルス聖教国まで送り届ける事、報酬は金貨10000枚ということ。


『い、いちまっっ?!!』


案の定、エリナは報酬の部分で食いついてきた。エリナは動揺しながらも、顎に手を当ててしばらく何か考え始めた。


『・・・オーシルは本当にいらないの?』


エリナがオーシルに恐る恐る質問した。


『うん。途中までしか付いて行けないし、僕はラーンに用事があるからね。』


オーシルがはっきりとそう答えた。


『金貨1万を2人で分けたとして・・・いや、最悪3割でも・・・半分は遊んで暮らせる!・・・』


何やらゴニョゴニョ言っているが、報酬もらった後の事を考えているんだろうな。どうやら勇者の事は考えていないらしい。


『乗った!私も手伝うわ!アリムレ大陸は私の故郷だから地形には詳しいし、役に立てると思うわ!報酬は4割で良いわよ!』


 どうやら交渉は成立したようだ。


『よろしくエリナ。』


オーシルは立ち上がり、エリナに握手を求めた。


『ええ!よろしくオーシル!それと・・・』


エリナはオーシルとは快く握手をして、俺をじっと睨みつけてきた。はぁ俺もやる流れか・・・そんなに嫌そうな顔すんなよ・・・俺は立ち上がり、エリナに握手を求める。』


『・・・アレンだ。ちゃんと名前覚えろよ。』


『フンッ、あんたの態度次第ね。』


俺たちはなんとか握手をする。


 俺が思いっきり強く握ってやると、向こうも思いっきり握り返してきた。お互い魔力を纏い、本気で握り潰そうとしていた。


 ていうか、力つよ。ゴリラかよ。


 俺たちから良くない雰囲気を感じ取ったのか、はたまた魔力を纏った事に気付いたのか、オーシルが止めに入り、なんとかその場は収まった。


 そんなこんなで、俺達は交代で見張りをしながら眠る事にした。しっかり休みたいが、あの船の一件から俺達は追われる身だ。油断するわけにはいかない。ちなみにその間、ベルはぐっすり眠っていた。


 俺の寝る番が来て、横になり、腕を枕にしてそのまま目を瞑った。ひどく疲れていたのか、その日はすぐに眠る事が出来た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ン!レン!

 

 ・・・なんだ、何やら騒がしいな。オーシルか?


『アレン!起きろ!』


オーシルに激しく呼び起こされ、俺は勢いよく飛び起きた。


『な、なんだ!敵か!?』


俺は寝ぼけた目を擦り、寝起きの頭を無理やり働かせながら周囲を見渡した。ん?なんだ、何もいないじゃないか。


『ベルが!ベルの様子が変なんだ!』


『なに?どうしたんだ!?』


俺はベルの方を見ると、エリナがベルの額に手を当てていた。ベルは息が荒く、とても辛そうにしていた。


『やばい。酷い熱よ。普通の風邪とは思えない。』


熱?魔物って風邪引くのか?いや違う。どうする?この近くに街なんて無い。周りは岩だらけで薬草的な植物なんて生えてないぞ。


『2人とも、あの山脈を越えたら街がある。この前一度来た事があるんだ。街に行けば薬師もいる。急ごう!』


薬師?ベルは人間とは違う可能性の方が高い。ちゃんと診てもらえるのか?というか俺達は街に入って大丈夫なのか?勇者に追われてるんだぞ?街に踏み入った途端捕まったりするんじゃないのか。


 いや、この際なんでもいい。そんな事着いてから考ろ。


『急ぐぞ!』


俺達は荷物をまとめてすぐに準備をした。オーシルがベルを担いだ。


 あの見えているでかい山脈までここなら何キロあるんだろうか、普段のスピードだとあと3日はかかりそうだが。多分みんな考えている事は同じだろうな。


『これ嫌いなのよね、疲れるから。』


 エリナが愚痴をこぼす。


俺達は一斉に魔力纏い、足に力を入れる。大地を思いっきり踏み込み、全速力で荒野を疾走する。


 肉体を強化して、スピードを上げただけだが、移動にしてはかなりの魔力を消費してしまう。


 でもこれならすぐにあの山脈に辿り着く。ベルは辛そうだが、なんとかオーシルの首に手を回し、しっかりしがみついてる。すまん。なんとか耐えてくれ。


 俺たちは結成した初日の朝なのにも関わらず、ひどく慌ただしい始まりだった。



 



 




 




 


 

 






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