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「満月の夜、僕は学校で一番の美少女に拳銃を突き付けられた。~クラスで隣の席に座るアノ子は、超絶凄腕エージェント~」  作者: GOM
第2部 ボーイ・ファイト・ウイズ・ガンガール

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第31話(累計 第78話) ユウマの戦い、その一:もう悲劇は起こさせない!

「ユウマ、今日も遅くまで頑張るんだな?」


「係長殿。(それがし)の予想では、何時ミハイルや『あの方』とやらが動くか分からぬでござる。適度に息抜きもしているでござるので、心配ご無用でござる」


 世間的には土曜の夜。

 ボク(ユウマ)、いや某は今日も第一機動強襲室第五係の基地で情報収集を行う。

 アリサ殿を狙うミハイルとやら、彼は必ず近いうちに動くだろうから。


 ……逆恨みでアリサ殿やマモル殿を狙っているでござるからな。それに『あの方』とやらの正体が掴めぬでござるよ。


 ネット上で若者たちを扇動し、テロリストにしてしまう『あの方』。

 ミハイルの言葉が真実であれば、アリサ殿の事も良く知っているとの事。

 アリサ殿らのロシア時代に関係してるのであろうが、彼女らが所属していた強化人間製造プロジェクトの情報はとても少ない。


「ロシアも自国の汚点は昔から隠すでござるからなぁ。戦争は認めても、児童の人体改造は世界でも認めらえないでござるし」


「どうした、ユウマ。今更アリサくんの過去を調べているのかい?」


「全てのキーが、ソコにありそうな気がするのでござるよ、係長殿。アレクサンドル殿やアリサ殿に聞いただけでは、政府側の情報が少ないのでござるが」


 当事者や組織を破壊した者からの話は聞けた。

 しかし、倒された政府側の情報は少ない。


 マモル殿が倒したヤーコフからは、あまり良い情報が聞けていない。

 彼も組織に雇われていただけで、組織崩壊時には用済みと国からも捨てらえた存在。

 それが『あの方』に拾われたという事だ。


 ……『あの方』に直接逢った訳でも無く、伝達はネットかミハイル伝手らしいでござるが。


「にしても、態々アリサ殿に知人をぶつけるとは偶然では無いのでは無いかでござる。アリサ殿を苦しめた相手と知っていて向かわせた。そしてミハイルの事も元々『あの方』は知っていて、仲間に引きいれたのではないでござるか?」


 『あの方』については、男か女のか。

 若いのか、老人なのか。

 一切の個人情報が知られていない。


「どういうことかい、ユウマ?」


「全ては『あの方』の正体を知れば分かるのではないかと思ったのでござる、係長殿。ミハイルにしろ、ヤーコフにしろ、個人的にアリサ殿を恨む人間を毎回ぶつけてくる事には必ず意図があるはずでござるから」


 某は、薄暗くなった夜空に眼を向ける。

 今日は満月、まだマモル殿とアリサ殿はデートから帰ってないらしい。

 またリナ殿も従兄な少尉(ダニエル)殿と一緒に遊びに行っている。


「誰もが平和に遊べるのが幸せでござる。この幸せを守るのが某らの仕事でござるから」


 某、元々はただのオタクだった。

 何でも情報や知識を仕入れるのが好きなだけ。

 そしてため込んでは自己満足をしていた、あの時までは。


「そうねぇ。じゃあ、預言しておくわ。貴方たち、全員後悔しながら死ぬの。わたし、地獄の入り口で貴方たちが全員来るのを確認してから天国に行くわね」


 銃を突き付けてくるヤーコフに向けて、タンカを切る宗方(むなかた) 亜澄(あずみ)先生。

 先生がその後、某らに顔を向け何かを話そうとした瞬間、ヤーコフによって命が奪われた。


 ……もう眼の前で命が、大好きな人の命が奪われるのは嫌でござる。


 某は、先生を救えない自らの無力さに嘆き苦しんだ。

 だが、親友であり戦友なマモル殿は、恐怖に震えながらも再び立ち上がった。

 そして某にも励ましの言葉をかけてくれた。


 ……あの時、気が付いたでござる。某には某の戦い方があると。


 そして某はマモル殿やアリサ殿を支援し、亜澄先生の仇を討ち、学園の仲間達を救った。


「某の戦いの始まりは、亜澄先生からでござるからな」


「雪野先生のお姉さんだったな。良い先生だったとマモルからも聞いてるよ。もう、あんな事は俺も嫌だ。だから、ユウマ。お前は気にせずに力を示せ。責任は全部、俺が取ってやる。お前も俺の息子みたいなもんさ。だから、『あの方』なんてぶっ飛ばしてしまえ」


「ありがとうでござる、係長殿。某の両親は、良い意味でも悪い意味でも放任主義でござるから、嬉しいでござる」


 某の両親は、海外にて研究員生活をしている。

 日本では不可能な、大規模粒子加速器とやらで宇宙の秘密を研究しているとの事。

 某も知識欲は両親に似て強いので、某を信用して研究しているのを納得はしている。


 ……寂しくないと言えば嘘でござるが、マモル殿やリナ殿のご家族を見ていると心が温かくなるでござるよ。


「さて、そろそろ事務所を閉めるから一区切りつけろ。マモルらに休暇を出したのにユウマだけ仕事ってのも不公平だから、今度纏めて休めよ」


「はいでござる。では、SNSの自動巡回プログラムを動かすで……。ん? 何でござる? 都内で爆発事故でござると??」


 某がSNSの情報収集用巡回プログラムを走らせて今日は帰ろうとした瞬間、SNSで都内での爆発事故を見つけてしまった。


「なんだと? 場所は? そして規模は?」


「少々待つでござる。……! なんと、複数個所で同時刻で爆発でござると!? このビルは大手町の通信会社でござらんか? お、ネットが切断されたでござる!」


 最後に見えた動画は、大手町にある大手通信会社ビルから炎と煙が立ち上るもの。

 そのビルにはインターネット回線の中核施設。

 海外回線、国内回線が全て一旦集まる相互接続(インターネット)ポイント(エクスチェンジ)が存在している。


「一体何があったんだ、ユウマ」


「これは多発テロでござるよ。敵は、情報網を切断する事から開始した。つまり戦争の開始でござる」


 某の言葉と同時に、スマホから国民保護サイレンが鳴った。

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