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転生幼女が魔法無双で素材を集めて物作り&ほのぼの天気予報ライフ 「あたし『お天気キャスター』になるの! 願ったのは『大魔術師』じゃないの!」  作者: なつきコイン
二年目、六歳

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第86話 お姉神様降臨なの。

 箱に付いていた落下傘が壊れ、予定していた着地ができなくなったレイニィ達は、箱を捨て飛び降りることとした。

 元勇者が予備の落下傘を身体に括り付け、そして、気絶したスノウィの背負う。そのスノウィの背中にレイニィがしがみ付いた。

 親亀の背中に子亀、子亀の背中に孫亀を乗せた状態だ。


「さあ、飛び降りるの!」


 箱の入り口の扉を開け、レイニィは元勇者に命令する。


「高いな・・・」

「当たり前なの。低くなってからでは間に合わないの」


「そうだな。・・・。では、いくぞ。・・・。飛び降りるぞ。・・・。それ。・・・」

「はー。さっさとするの!」


 掛け声は掛けるが、いつままでも飛び降りない元勇者に、レイニィは溜息をついて魔法をかけて外に押し出した。


「止めろ!無理に押し出すな。あーーー!!」


 箱から押し出された元勇者は、風圧を受けて落下速度が落ちる。

 箱はそのまま落下を続けるため、見た目には箱から飛び上がったように見えた。


「魔法で制動をかけるの」


 レイニィの魔法により落下速度が落ちていく。箱との距離はますます開いていった。


「落下傘を開くの」


 頃合いをみて、レイニィが落下傘を開いた。一気に落下速度が落ちる。


「グエ!」


 元勇者に括り付けておいた落下傘の紐が、元勇者の身体に食い込む。

 おまけに、背負っていたレイニィとスノウィの体重分も加算されている。

 元勇者は、意識はあるもののそのままぐったりしてしまった。


 レイニィは、落下傘を魔法で操作して城塞都市セットに向けて降下していく。

 ここまで降下速度が落ちれば、後はゆっくり景色を楽しみながら降りても問題ない。

 城塞都市セットからいくつか山を越えた先に、噴煙を上げている火山も確認できる。


 ドッカン!


 レイニィが景色を楽しんでいると、大きな音がして、城塞都市セットの先の山の中腹から土煙が上がっている。箱が墜落したようだ。

 近くで噴火が起こったのかと、不安になった住民達が様子を見に外に出てきた。

 そのうちの何人かが落下中のレイニィ達を見つけた。


「あれは何だ!人がぶら下がっているのか?」

「おい、誰か警備兵に知らせろ!」

「いや、あれは尾根神様ではないのか?」

「そうだ。あれは山神様だ!!」


 住民達が全員手を振ってレイニィを迎える。

 レイニィも手を振って応え、住民達の輪の中に神の如く降り立ったのだった。


 落下傘で城塞都市セットに降下したレイニィは、住民達に囲まれていた。


「うー。身体中が痛えー」


 元勇者が身体の痛みを訴えるが、治療が必要なほどではないようだ。


「はっ!ここはどこ?レイニィ様はどちらに?」


 スノウィも無事目を覚ました。


「スノウィ。私はここなの。セットに着いたの」

「もう着いたのですか?私はその間ずっと気絶していたのですか___」


「そうなの。といっても、十分ちょっとなの」

「十分で、セットまで来てしまったのですか?すごいですね___」


「おかげで死ぬ思いだったがな」


 元勇者はレイニィを睨み付ける。


「まあまあ、無事だったのだから、大目に見るの。それより救助活動なの。誰か状況が分かる人はいないの?」


 そこに人混みをかき分けて一人の少女がやってきた。


「レイニィお姉神様。来てくれたのですか!」

「ウォーミィ。要請を受けて飛んで来たの!」


 レイニィとウォーミィは手を取り合う。


「助かります。それにしても早かったですね。少なくとも後二、三日はかかると思っていたのですが___」

「研究中の乗り物で来たの。ここまで十分ちょっとだったの」


「十分?!」

「あれは乗り物じゃないだろう___」


 ウォーミィは驚き、元勇者はボソリと文句を言う。


「そんなことより、救助が必要な集落はどこにあるの?」

「そうですね。それでしたら私が案内します」


「ウォーミィ、それじゃあ案内をお願いするの」


 レイニィは神の封筒から熱気球を取り出す。


「うおー!」


 突然、気球が現れ、周囲の住民達からどよめきが起きる。


「じゃあウォーミィ乗って。行くの」

「はい!」


 レイニィとウォーミィ気球に乗り込む。


「レイニィ様、私も同行します」

「俺も一緒に行くぞ」


 スノウィと元勇者も気球に乗り込もうとするが、それをレイニィが止めた。


「集落の住民を全員一度には気球に乗せきらないだろうから、乗れる人数を確保するために、二人はここで待機なの」


「そういうことなら仕方ないか」

「レイニィ様、一緒に行けませんが気を付けて行ってきてください」


「それじゃあ行って来るの!」


 レイニィとウォーミィは、溶岩で孤立した集落に向けて気球で出発したのだった。



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