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ラストミッション 闘いの後に・・・そして

紅華壊滅作戦から丸3週間が経った。あの後、帰ってからがさらに大変だった。


味方に連れられて基地に帰還したオレ達を最初に出迎えたのは目を真っ赤に腫らして出てきた理奈さんだった。


理奈さんは明の姿を見るなり明に飛びつくと人目をはばからず、大声で泣き出した。きっと今まで我慢していた気持ちが一気に湧き出たんだろう。大ケガをしていた明が理奈に抱きしめられて苦しんでいたのは内緒だ。


基地内では盛大なパーティーが開かれ、オレ達はダイダロスをたった三機で倒したという事で皆から賞賛を受けた。

CTIF本部もダイダロスをたった三機で倒したことに加えて紅華のリーダーと武器商人の捕獲(実はあのダイダロスに両方共乗っていたらしい)の功績を重く見たらしくオレ達をCTIF大隊の司令官にという通達があったが全て断らしてもらった。


オレに人の上に立つ度胸なんて無い。


明と七美に何で断ったのかを聞くと、明は

「だってめんどくせぇじゃん。」

七美は

「私には似合わないから。」

だそうだ。


全く欲のないやつらだよな。まぁ人の事は言えないが・・・そしてオレ達は長い休暇を取って日本に戻り、のんびりと過ごしていた。


ちなみに今、オレと七美はカフェでお茶をしながら世間話をしている。


「でもあれから三週間経つんだもん。早いもんよね。」

「ああ。早かったな。なんだかあっという間だったよ。」

「だよねぇ〜そういえば明と理奈の事聞いた?」

「聞いたぞ。付き合い始めたんだってな?明もスミに置けないやつだよ。」


あんなに言い争っていた二人が今では自他共に認めるラブラブカップルだもんな。


「もう両方の親にも紹介したんだって。ゴールまですぐそこって感じ。」


七美はヤレヤレと首を振るう。


「ゴールねぇ・・・」

「まぁ私達も人の事言えないよね!」


そう言って七美はオレの隣に座って腕を組んできた。


「バッ・・・恥ずかしいだろうが!!」

「え〜別に良いじゃん。付き合い始めたんだし少しくらいラブラブさせてよ。」


そう、あの戦いの後からオレと七美は付き合い始めたのだ。


あの時は驚いたな・・・だって願い事を一つ聞くという約束をまだ覚えていてしかもその願いが「私から離れたらダメ!」だからな・・・さすがのオレもあの時ばかりは思考が止まってしまった。


思えば色々なことがあった。


飯田の死、疑問、戦う意味、生きている意味、七美の涙、ダイダロスとの戦い、そして・・・疑問の答え・・・


自分は戦いを止めたいから戦うのだ。

世界から戦いを無くす事はできない。でもそれを止めて、被害を少なくする事はできる。

だからオレは戦うのだ。そして人は、死があるからこそ生きている意味がある。


人は大切な人がいるからこそそれを守るために生きるのだ。

矛盾しているかもしれないがこれがオレの答えだ。オレは隣で笑っている七美をみた。七美は笑顔でオレの腕を抱きしめている。


飯田・・・オレの答えで満足はできたか・・・?


オレはこれから少しでも子供達に被害が出ないように戦うから・・・


大切な人を精一杯守るから・・・


お前が出来なかった事をオレがするから・・・


だからもし・・・もしまたいつか人間に生まれ変わったなら・・・


その時に会おう・・・


この星の下で!!


いやぁ〜終わった。さて皆さんどうだったでしょうか。「この星の下で、リメイク版」短い短編ですが楽しめたら幸いです。ではまた他の作品で会いましょう。以上、ダンでした!

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