お風呂場でいつもの雑談+クイズの答え
お読みいただきありがとうございます。
語り手の明日谷大和君、一人称は「俺」で、人前だと「僕」
ナデシコだと「私」になります。
「タケル、大和、カナセ、みんな……ありがとう」
王様は立派な声で俺たちに頭を下げなさる。「あそこ」も無事戻ったようだ。
「ドーターズ、一つお願いがあります。先ほどの踊りや歌を皆さんの前で演じていただけないでしょうか。プロキオンにいるすべての生き物に元気を与えてほしいと心から願っています」
私たちはうなずく。
2時間後――会場前で私たちはマイクを握り、歌った。私はどんな歌を歌うか知らない。アスナに合わせようと考えたら、自然と体と声が勝手についていく。おそらく後ろで踊っているマナカナ姉妹もそうだろう。こちらの国民は地球にいる人間と何ら変わりない。シリウスの子熊どもより良い。
ライブを終えて数時間後、王様が食事会を開きたいとおっしゃったが、私たちは断った。タケルを含め、多くの人たちは動植物含め、骨が透けて見える。だからその食事で民に気力をお与えくださいと述べた。
私たちはアルムの世界へ戻り、すぐさま風呂へ入る。
「ふう、ナデシコやカナ君のかっこいいところ、みたかったなあ」
留奈は私の隣に座った。
「あ、ナデシコって言ったけれど、大和じゃないんだよね?」
「うん、大和はあなたたちの裸を見ないよう、目を閉じている。別に見てもいいのに」
「今回の大和、少しは意地を通していたな」
カナセが留奈の隣に座った。
「とっさの状況で作戦を立てる。あいつの好感度、少しは上がったよ」
「ふう~~ん」
カナセの隣にむっとした表情を浮かべるマナテ。
「大和さんのご活躍を見たかったのに」
「仕方ありませんよ、あの状況じゃ」
「うんうん」
ココアが私の左となり、アスナが右隣に座る。少し暖かくなってきた。
「やまにぃはかっこいいんだよ、ナデシコさんはわからないけれど」
美鈴は泳ぎながらマナテに抱き着いた。
「これで、後は須田愛良に堂々と告白できれば、たいした奴なんだけどな。あの時のお前、かっこよかったぜ、僕の心でさえ、グラッときたもん。マナテが見れなくて、本当に残念だった、本当に、ざ~んねん、だったぁ」
カナセはいつも「皮肉」を忘れない。
「カナセ、お仕置き」
彼女はマナテにいじられながら、気持ちよい表情を浮かべている。留奈アスナに抱き着かれ、美鈴はマナテと一緒に甘い言葉をささやいて、カナセをいじっている。
「平和ですね、ナデシコ」
ココアが近づく。
「あの国王、今後、大丈夫かしら?」
私はふとつぶやいた。
「大丈夫ですよ、あの国王に、しっかり者のタケルさんがついていますもの」
ココアが私の手を握った。私も強く握る。
「現実なら反乱が起きるよね」
留奈がアスナの胸を丹念にもみながら、私のすぐそばに座る。
「あ~~~~ココア、どさくさにまぎれて何、ナデシコの手を握っているの!」
「あら、アスナは留奈さんと仲よくお体を触りっこしていたじゃありませんか」
「じゃあ私は全身で抱き着くもんね」
似たもの同士、二人のけんかが始まる。
「皆さま、楽しそうですね」
微笑みなさる士鶴姫、美鈴が彼女に抱き着く。
「うはぁっつ!」
カナセが気の抜けた声を出すと、私と姫様の顔に白いものがかかった。
「何これ――」
1時間後、私は変身を解いて俺に戻り、兄弟そろって地球へと戻る。
「やまにぃ、明日、須田愛良ちゃんに告白したら?」
美鈴が俺の肩に手を置く。
「す、するよ」
「じゃあついていかなくちゃ」
姉と妹が頬を赤く染めて抱き合う。まだ、心の準備ができていないし、時間だってないのに、いいいのかな?
「人の恋より自分の将来を心配しなよ」
午前7時になった。俺は携帯電話に目をやる。広からメールだ、どうしたんだろう?
■ おまけ~クイズの回答~
そうだ、次の話に入る前に一つ、片づけておかないと。
問題:小人を大王に変えよ。
例:e-i=三
では e+i=?
俺はすぐに気付いた。自分の命がかかっていると、頭はものすごく冴える。
小人を大王に変える、ポイントは小さいと大きいだ。
次に数式を見ていく。
e-i=三 なぜ小文字の引き算が漢字につながるのか?
大文字で見てみると、E-Iで、縦棒を消せば、漢字の三になるね。
同じようにe+iはE+IでIがくっつくと「日」になる。
どうだろう、解けたかな?
広のメールを読むと……「俺そっくりのイラストが芸術展に飾られている。愛良ちゃんも連れていくから3人で遊びに行こう」
ま、まじか、広。
お読みいただきありがとうございます。
次回は新しい話に入り、美術館で広君と愛良ちゃん、
大和君の三人でいろんな目に会う予定です。




