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キラメキDaughters(ドーターズ)  作者: 千賢光太郎
10話 大和君と二人でデートごっこ(語り:愛良ちゃん)
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大和が語らない話:愛良「大和君とデート……だよね?」

おはようございます、語りは須田愛良ちゃんです。大和君が語る予定だったのですが、恥ずかしすぎて言えないようですね。だから愛良ちゃんに語ってもらいました。


彼女の一人称はすべて「私」です。

このお話は:8話 空飛ぶ赤ちゃんと聖娘愛良ちゃん:の続きです。

http://ncode.syosetu.com/n3783dh/31/


読んでいなくても、愛良ちゃんは大和君という青年に好意を抱いている。

だけ抑えていればよいです。彼らは恋人同士ではありません。

ではお読みください。

挿絵(By みてみん)


夢が丘公園に明日谷大和君はいた。私は大和君の名前を呼ぶ。


「あ、愛良ちゃん」


大和君は目を大きく開け、驚いている。勇気を振り絞って声をかけて、本当に良かった。


「大和君、お、おはよう」


同じ「おはよう」でも、英子たちに言うのとは違う。


「お、おはよう、愛良ちゃん」


大和君の顔が赤い。同じ男の子でも、広君はニコニコする。


「ど、どうしたの、よ、予定はあるの?」


大和君がたどたどしく言った。ぬるい風が私と大和君の間に入り込む。


「あ、あの、も、もしよかったら一緒に歩かない?」


「うん」


大和君ははっきりうなずいた。私は大和君の歩調に合わせて歩く。大和君が大股で歩くためか、足が少し痛い。


「あ、愛良ちゃん、ゆっくり歩くよ」


大和君が歩幅を狭め、私は普通に歩いた。


「大和君、私ね、今日、おかしな夢を、見たの」

「もしかして、赤ちゃんを抱いていなかった? あ、あ、変な意味じゃなく」


私は首を横に振る。


「僕も変な夢を見たよ。ウェイトレスが青い人のようなものをぱくって食べて、請求書を出された、愛良ちゃんが払ってくれた。あれがなければ僕たちは今頃、あそこから抜け出せられなかったと思う」


にゃあぉん。私と大和君が振り返ると、一匹の猫がいた。銀に染まり、しっぽに青いリボンがついている。猫はその場にとどまった。


「愛良ちゃん、どこに行く?」


大和君が張り切った声で尋ねる。


「じゃ、じゃあ、遊園地へ行かない?」

「ゆ、遊園地?」

「う、うん」


私はうなずいた。今日は暇なので、二人で遊ぶ良いチャンス。私は大和君と足を合わせ、バスに乗り、晴れ渡る虹の橋、天然記念物がいる夢路湿原、お茶の葉サバンナ、丸いお椀山、どくどく流れる三曽(みそ)川を過ぎて、遊園地にたどり着いた。


「大和君、汗をかいているの?」


今日は少し暖かい。


「う、うん、6月に差し掛かるし、そ、それに、あ、愛良ちゃんがいるから緊張して」


大和君は私を気遣っている。子供たちが親の手を握り、あちこちで騒ぐ。


「ま、まずは入場券を払って、何かに乗ろう」

「じゃあ、ジェットコースターで」


大和君は震えていた。


「あ、愛良ちゃんは怖い乗り物は好き?」

「うん、大和君は嫌いなの?」

「い……いや」


本当は怖いのかもしれないが、大和君の気持ちを拒んではいけない気がする。私は笑みをこぼし、ジェットコースターに乗る。ガタガタガタと坂をゆっくりと登る乗り物。


「うひいぃ」


大和君が青ざめた顔を浮かべ、逆さUの字型安全バーにしがみついている。私は反対にワクワクする。ああ、頂上にたどり着き、ゆるりと乗り物が下ったあ、スラスラスラっと下がり、上がり、すぐ下がり、ゆるりと上がり、周り、もう終わる。


「ああ、気持ちよかった」


私が両腕を伸ばすと、大和君の口から白い何かが浮き出ていた。私が慌てて何かを大和君の口に入れる。


「は、僕はいったい」

「大和君、無理をしなくてよかったのよ」


彼は首を横に振る。


「じゃあ、次は大和君が好きなところでいいよ」

「いいの? じゃ、じゃあお化け屋敷」

「嫌」


私は首を横に振る。お化けは嫌い。ただでさえ、先日お化けを見たのに、幽霊屋敷だとたくさん見えてしまう。


「愛良ちゃんはお化けが平気だと思っていた」


「私は平気じゃないよ。怖いよ。夢にまで出て来るもん。他ならいいよ、バイキングブランコとか、高速バンジージャンプとか」


大和君は青ざめた表情を浮かべ、首を横に振る。


「ごめん、大和君、やっぱりジェットコースターに乗りたくなかったでしょ」


「自分でスピードを調整できないのが怖いんだ。高所恐怖症ではないんだ。あ、そうだ、あれなら」


大和君は射的場へ向かった。私の片腕と同じ長さのライフルを大和君は構え、的を見つけた。大和君は一呼吸をおき、わずかに震えながら打つ。中心から右斜めに大きくずれていた。


「愛良ちゃんも」


大和君はへへと笑い、私は軽く頭を下げ、ターゲットに目を向ける。手がぶれる。ちょっと、動かないで。どうしてぶるぶる震えるの、重たい。


「愛良ちゃん、辛そうだね。抑えるよ」


大和君の手を握るチャンス!


「お願い」


Do、ドキドキが止まらない、さらに手が震える。大和君の震えも加わり、汗の匂い、あたりが濡れる息。


ワンワン。黄金色に輝く犬がしっぽを振って吠える。首輪に赤いリボンがまいてある。


――ズキュウウウン。


「愛良ちゃん、すごい」


的の中心からわずか左方向に当たった。


「大和君のおかげだよ」

「いやいや、愛良ちゃんの実力だよ」

「じゃあ私たちの実力だね」


私が大和君の手を握って言うと、幼稚園児が褒められるように、彼は大きくうなずいた。


「あれ、愛良に大和じゃん」


ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

二人が出会った女の人は誰でしょう。


次の話<< をお読みいただき、お楽しみください。

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