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キラメキDaughters(ドーターズ)  作者: 千賢光太郎
2話:僕の片思いする女の子が夢の世界にもいた
4/55

大和が好意を抱く女の子

語り手は明日谷大和君、変身をする前の一人称は「俺」で、人前だと「僕」に代わります。

ではきらめく世界をお楽しみください。本日もお読みいただき、ありがとうございます。あなたに良きできごとが起こりますよう、心からお祈りします。

由良は「また用事があったら呼ぶからね」といって、強引に俺を地球へ戻した。朝になっていた。初めて徹夜した。疲れはまったくない。頭が冴えているせいか、疑問が浮かんだ。


1 なぜ俺は変身でき、女の子になっていた

2 由良って何者、実在する


俺は朝食を食べず、自転車に乗って雪丘中学校に向かった。学校は自転車通学を許可している。ただしヘルメット着用かつ、ステッカーを貼らなければならない。

学校についた。俺のクラスは2年3組だ。自分の席に座り、カバンを机の横に引っ掛ける。


「よう、大和」


小学校からの友達である風間広(かざまひろし)が声をかけた。ぼさぼさな髪の毛、頬にニキビがあり、鼻は丸っこく、少し太っている。


「おはよう、広」

「お前、今日はやけにぴんぴんしているな」


あのイチゴを食べたせいだろう。


「なあ、広、お前に聞きたいことがある」

「なんだ」

「俺さ、昨日、月から虹が出たのを見たんだ。お前も見た?」


広は首を横に振る。


「見てないよ。夜になったらすぐカーテンをかけるから」

「そうか」


「お、おはよう」


挿絵(By みてみん)


隣から須田愛良(すだあいら)ちゃんが声をかける。


「お、お、おはよう」


俺があいさつをすると、愛良ちゃんの友達が彼女に声をかける。そこから女の子らしい話を始めた。


「お、大和、顔が赤くなっている」

「な、なってないし」


ちらりと俺は愛良ちゃんを見た。友達が笑い、彼女も笑う、かわいい。その後、彼女とは一言も話をせず、1日を終えた。俺は一人、自転車に乗って帰る。学校から出ると、すでに何組かのカップルは手をつないぎ、歩いている。俺は、愛良ちゃんと手をつないで帰りたい。俺は。俺は。なぜ、俺は言えないのだ。


「あなたが好きです、付き合ってください」


家について、ドアを開ける。姉も妹もいないようだ。父と母は仕事の関係で海外にいる。


「やーまと君」


どこかから由良の声が聞こえる。


「由良、どこ」

「ここだよ」


俺の部屋に飾ってある絵から、由良が飛び出てきた。


「びっくりしたぁ」

「どうして? あ、そうか、絵から飛び出てきたら驚くよね」


由良はベッドに座り、近くにおいてあった少女漫画を読む。姉から借りた漫画だ。


「大和君ってさ、少女漫画を読むんだね」


頬がジワリと熱くなる。


「中学生は少年も少女も関係なくなるの。その漫画は作者が狂っていて面白いし」


へえ……由良は声を漏らし、じっくり読む。


「あ、そうだ、読んでいる暇じゃなかった。大和君。これから私と一緒に来て」


由良は俺の手を握り、夢の惑星ことアルムへ連れて行った。桃色の空、雲一つない。


「やっときたか、遅いぞ、大和に由良」


挿絵(By みてみん)


紫から桃とグラデーションをかけ、ウェーブをかけ、肩までかかっている髪の毛。右に星マークのヘアバンド。つり上がった瞳、細い鼻、ふっくらした頬。紺色の半そでジャンパー、桃色のスポーツブラ、へそが見える。紺色のピチピチな短パン、ジャンパー共に光沢がある。黒のニーソックスに革靴。見た目、レースクイーンが着る衣装だ。


「そうだよ、カナセ」

「お待ちしていましたわ、大和さん」


桃から紫とグラデーションをかけ、肩までかかっていないボブヘア。左に星マークのヘアバンド。垂れ下がった瞳、鼻と頬は隣の子と同じ。修道女がよく着る、肩を覆う光沢ある服(名称がわからない、ごめん)。胸が膨らみ、谷間を強調。腹は見えない。桃色のフリルスカート。ニーソックスに靴は隣の子と変わらない。


「君たちは姉妹?」

「はい、私はマナテ、こちらは姉のカナセ」

「カナセだ、よろしくな、大和」


彼女たちの手を握った。カナセはしっかりと、マナテはやんわりと握る。


「挨拶もおえたところで……大和君、今から私たちが助ける子を見ておいて」


由良が指を鳴らすと、目の前に四角い画面が現れた。


――あ、愛良ちゃん?

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

大和君にとって好きな想いを寄せる子、

愛良ちゃんがどんな姿になっているのでしょう?


では続きを読んでお楽しみください。


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