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キラメキDaughters(ドーターズ)  作者: 千賢光太郎
9話 姉妹と一緒に、惑星シリウスで感謝祭イベントに招かれた、まさか
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38/55

戦闘中に質問されたら、気が抜けるからやめてほしい

語り手は明日谷大和君、変身をする前の一人称は「俺」で、

人前だと「僕」に、「キラナデシコ」に化けると「私」に代わります。

ではきらめく世界をお楽しみください。本日もお読みいただき、ありがとうございます。あなたに良きできごとが起こりますよう、心からお祈りします。

「ヤナミ」


サングラスをかけた女、ヤナミが「投げキッス」を司会者にあてた。子熊からむくむくと何かが現れる。両手がマイクの形をとった化け物、私たちをみて不気味にほほ笑んだ。


「お前ら、もっと聞きたいだろ。キラメキドーターズがどんなセ××スをやっているのか」


留奈は口をぽかーんと開け、美鈴は姉に抱き着いている。ヤナミが私たちを指さした。


「さ、クスミ、あいつらにどんどん恥ずかしい質問をしな。恥をさらし、暗闇へ引きこもってしまえ」

「ヤナミさん、昨日、暇だからって鼻をほじくって、なめていましたよね」


クスミ記者は私たちでなく、目の前にいたヤナミに尋ねる。


「なんで私のプライベートを尋ねるのよ。それに鼻をほじくって、なめていないし」


「週刊居・(そうろう)によれば、ヤナミさんは鏡を見て、にやあと10分ほど微笑むと書いていました。本当ですか? 本当ならどんな妄想を?」

「う、ウソに決まっているでしょ。そんな週刊誌の名前、聞いたことがないわ」


早入(そうにゅう)新聞です。ヤナミさん、最近はBL漫画にはまってこの前、クスミを召喚してBLごっこを楽しんでいたと聞きますが、どういう人が責めると、濡れるのでしょうか?」


「金髪の俺様王子……じゃなくて、今のストップ」


ヤナミが召喚したクスミ記者は、なぜか彼女の心をえぐっている。あの子もカナセと同じMなのか。


「ヤナミさん、お答えください」


クスミ司会者がマイクを向けた。ヤナミは後ろを振り返り、消え


「今日は逃がしません」


目をギラギラ輝かせた熊たちがヤナミをつかんだ。ある熊は胸をもみ、別のくまぁはスリットをめくって太ももをすりすり。私たちの後ろにも子熊たちがギラギラ目を輝かせ、危害を加えようとしている。


「みんな、ライブを開いて浄化するよ」


私が扇子を空高く掲げると、アスナもココアもうなずいた。


「マナテ、カナセ、留奈さんや美鈴ちゃんを守って」


双子はうなずいた。私たちはクスミ司会者を三角形を結ぶように囲んで、歌い始める。クスミ司会者の周りが白い光に包まれた。


「アスナさん、この歌はどういうきっかけで生まれたのですか?」


司会者が空を飛び、アスナにマイクを向けた。


「え、特訓中に」

「アスナ、歌を中断しないで」


光は消え、クスミ司会者の体も元に戻る。


「ご、ごめん」

「アスナさんは大和さんをお好きだと聞きましたが」

「うん、だーい好き」


アスナがクスミ司会者のインタビューに、明るい気分で答えている。ココアが震えている。


「ココアさん、大和さんのどこが好きなのですか?」


司会者がアスナからココアにマイクを向けた。


「かわいいところですわ。しっかりしていて……今はそれどころじゃありません」

「怪物なのにかわいいのですか」

「ええ、じゃなくて、アスナ、ナデシコ、早く歌って」


ココアは首を横に振る。


「怪物がいる世界では、そういうのを男の娘って言うらしいです」

「知っていますよ、それくらい。じゃなくて、なくてクニシャン」


司会者はココアにマイクを突き付ける。なんかいやらしい。


「先日、須田愛良ちゃんと明日谷大和君がデートをしていましたね。覚えていますよね」

「はい、私は楽しみながら見ておりました。ああ、こちらの世界で大和様とデートをしているのだなあと思うと」


私の中にいる「彼」が暴れている。


「デートするとき、どちらから声をかけますか?」

「もちろん、私です」


「ココア、インタビューに答えないで。私の中にいる彼がものすごく暴れているの。ひゃうう」


どくどくどぴゅるっと、彼が出てきたくてたまらない。私の意識が薄れようとする。あれ、姿が戻った。お、落ちる――。


あ、ああ、じ、地面につく。助けてくれ、いや、早く言わないと。言葉が、手、押さえ


ガッシリ!!!

「大和君、ごめん」


アスナが俺を抱きかかえていた。後50センチで脳は粉々に砕けていただろう。アスナの胸が俺の口と鼻をふさぐ。


「ごめんね、私が気を抜いたばかりに」

「アスナさん、ココアさんが『私が大和様のお嫁様です』おっしゃっていたのですが、一言お願いします」


司会者がいつの間にか、アスナの隣にいて、尋ねる。


「なんですって、大和君のお嫁様は私よ」

「いいえ、大和様のお嫁は私ですわ」


ココアが真っ赤な顔を浮かべ、降りてきた。アスナは俺を地面において、ココアと取っ組み合いのけんかを始める。


「二人とも、こんなことをしている場合じゃ」

「大和」


留奈姉が両手でメガホンを作る。


「あの司会者の口をふさぎなさい」


姉に目を向ける。カナセは姉をおんぶしていた。マナテと美鈴は子熊たちを一匹ずつ『処理』している。


「カナ君、私を喧嘩している二人の前に連れてって」


俺は手でふさごうとしたが、司会者はどけた。


「そういえば須田愛良ちゃんが、大二郎君と一緒に遊ぶと言ってましたよ」


俺はうろたえながらも、おなかから怒りが沸き上がる。力がみなぎる。


「輝け、私の希望――枯れた心に元気な花を咲かせよう、キラナデシコ。熱き炎で口をふさぐ、きらきら炎の舞」


扇の先端から炎が現れ、奴に放つ。


「あちゃちゃちゃちゃ、緊急事態です、火事が発生しました」

「いい加減にしろ!」


戦うアスナとココアの前に立つ留奈。彼女の一声で、二人の手が止まる。


「だらしない。あの子の青ざめた顔を見なさい。あんたたちが喧嘩しているから、弟が困っている。第一、アイドルなのに、人前で結婚って言ってさ、あんたたち、アイドルを舐めているの? あんたたちはアイドルしっ……説教は後、早くナデシコを助けなさい」


「お前、邪魔」


クスミ司会者が指を鳴らすと、真っ黒な影が現れ、留奈をつかもうとしたら、ヤナミが奴らにけりを入れた。


「早くしな、ドーターズ。それとこの人と美鈴は襲ったらだめよ」


ヤナミは留奈を見て微笑んだ。留奈はつばを飲み込み、頬が薄桃色に染まる。


「ごめんね、ナデシコ」

「すみません、ナデシコ。留奈さん、説教、ありがとうございます。クスミを浄化しましょう」

「ええ、アスナ、歌をお願い」


クスミを真ん中に、私たちは囲み、歌い始めた。気分が乗ってくる。三人で裸になって、抱き着く。二人の体、なんて暖かいの。脳がとろけそう。


「まだ聞きたかったのに~」


クスミは言いながら、光となって消えた。


「ヤナミ、お前は何が狙いだ?」


カナセがヤナミに尋ねる。


「ドーターズの邪魔、キラキラ輝くあんたたちを見ていると、反吐が出る。そうでしょ、留奈。それとカナセ、あなたは私と同じ」


ヤナミは留奈たちをもう一度見て、消えた。


「あいつ、どういう意味で言ったんだ?」


カナセは留奈をおんぶしたまま、消えたヤナミをにらむ。私があたりを見回すと、子熊たちはすべて倒れていた。頭に『靴の跡』が残っている。

お読みいただきありがとうございます。

この後、大和君は愛良ちゃんとのデートについて掘り下げられます。

そこで大変な目にあったようです。


話はまだ続きます。クイズの答えは明日になります。

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