月を見ていたら美女が下りてきた
初めまして、書き手です。人は良く夢を見ます。夢の中ではあやふやなことが「当たり前」のように起きます。夢がもし「今」に影響を与えていると知ったら、あなたはどうするのでしょうか。ここから明日谷大和君にバトンタッチします。
俺は明日谷大和。先に名乗っておかないと、「あんた誰」って言われるだろ?
今、夜空を見てごらん。月から虹が出ているんだ。どう考えてもありえないだろ?
何かが下りて来た。お、女の子だ。髪の毛が青く長く、緑の輝くワンピース(ミニスカート)を着ている。
「やっほ、明日谷大和君」
「どうして僕の名前を?」
「師匠が大和君をアルムの世界に連れてこいって言ったの」
彼女は俺の手を握った。
「あれが見えるでしょ、大和君。じゃあいきましょう。大和君はもう普通の生き方ができませーん」
「ちょっと待ってくれ、あなたは一体」
女の子は笑顔で答える。
「私、明日谷由良。君と同じ姓だよ。17歳になったら、アイドル活動をするの。名前はもう決めているんだ。由良アスナって」
由良は魔法を使って空を飛ぶ。俺は彼女に抱き着く。家やビルがどんどん小さく感じる一方、お月様が大きく見える。
「な、なあ、君」
「君じゃなく由良って呼んで、大和君」
彼女がちらっと俺に視線を投げる。
「なんで由良は僕を知っているんだ?」
「私の師匠、恵麻さんが教えてくれたから。それより大和君、あまり私のおっぱいを触らないでくれる?」
今、彼女の大きな胸をもんではいない。
「こら、さっき目を閉じながら、私のおっぱいをもんでいたんだからね!」
「ご、ごめん、ごめん」
由良はふふっと笑う。
「大和君は14歳なんだよね?」
「うん、由良は?」
「私も14歳だよ、一緒だね」
俺はうなずく。胸が姉や妹より大きい。
「大和君って私よりかわいい顔をしているよね。声もまだ幼いし」
「声変りをしていないだけだから」
由良がにゃ~っと微笑む。
「大和君がいつか声変りしたら、言葉遣いも僕から俺に変わって、ベッドの上で激しくせ、責めるんだよね」
な、何を言っているんだ……え、あんた。何か言った?
――(読者のあなたへ。思ったことを大和君に述べてください)
ないない。
「大和君、だから乳首をつまんだらダメ」
「ご、ごめん、由良」
口を閉じられず、体からたくさんの汗が落ちる。由良が大きく口を開き、微笑む。
「そろそろつくよ、アルムの世界へ」
彼女が指をぱちんと鳴らすと、一瞬で空が変わった。富士山のように目立つ、大きく白いお城、規則に従って空を飛ぶ人、車道を走る馬に自動車……ごっちゃな世界だ。
澄み切った青空に雲一つなし、地球の空よりきれいすぎる。
夢か幻か現実か、猛き者ですらわからない。
「アルムの世界へようこそ」
由良ではない、一人の女性が俺の前に立つ。
「早速だけど死んでもらうよ」
女性がハンドガンを撃った。
お読みいただきありがとうございます。
いきなりアルムの世界へ連れていかれたら、戸惑いませんか?
私は戸惑うでしょう。にやっとするでしょう。
彼はつれていかれ、○になりました。
次の話>> を押して続きをお読みください。